【書評】原理原則をヌケモレなく抽出し、確実に行動できるエッセンスを味わえる 『学びを結果に変えるアウトプット大全 - 精神科医 樺沢紫苑』

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闇雲に突き進んでも報われるチャンスは少ない

常にモヤモヤしていた二十代半ば頃からビジネス書中心に本を取り始めていたものの、本を読めども日々の仕事の悩みやストレスは多い時期だったように思います。
今振り返れば、不安を拭い去ることを目的に本を読んでは、また近いテーマの本を読んだり、別の知識を仕入れることで新たな自信が手に入るとでも思っていたのかもしれません。
けれど、その様なことを繰り返したところで何も解決しない上、むしろ更に状況は悪化することが多かった様に感じています。
インプットジャンキーかつロジカルシンキングが超苦手だった私の経験談から述べますと、闇雲にインプットしてみたり、とりあえず突き進んでみても、その経験を客観的に振返り、反省を活かす時間を取らないまま行動してしまっては人生のコスパは上がりにくいままかな、と思います。

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アウトプットには原理原則があり、幸せを得るチャンスに溢れている

本書には、アウトプットをする上での原則に始まり、話し方/書き方/行動の仕方/トレーニング方法というテーマに分かれて書かれています。
これまでも似たようなテーマで書かれた書籍は多々あるものの、本書の優れていると感じた点は、腹落ちする理由を明示した上で、誰にでも分かり易く行動に移しやすいレベルでまとめられており、そしてヌケモレなく網羅された「自己レベルアップの教科書」として成り立つ内容となっている点だと私は思います。
自分にとって必要な要素を何度でも見返し、トライ&エラーする上で参考になるマイドキュメントって感じですね。

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非言語要素(ノンバーバル・コミュニケーション)の与える影響力

私にとって本書は、過去に読んだアウトプット系ビジネス書のベストアルバム的存在です。
故に、過去に学んだ本から得た知見を活かし、日々の行動に落とし込むことも出来ていると感じる部分はあるものの、非言語コミュニケーションによるアウトプット能力はあまり得意ではなく、課題と感じる場面がまだまだ多いため、参考にすべきことが多いです。
特に、自己紹介のまとめ方や対人コミュニケーション面で活かせると思いました。

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これも一つのアウトプットだし、日常のすべての行為もアウトプット

日々の何気ない会話からオンライン上での活動、個人の対話からグループ対話と全ての活動がアウトプットにつながっています。
いちいち真面目に考えて行動と選択を繰り返している訳ではありませんが、行動の軸は持って動いています。アウトプット大全を読んだことで、自分の行動プロセスの思考整理が出来ましたし、さらに行動のコスパを上げる良い機会になったんじゃないかな、っと思えましたので、ぜひ興味を持った方には読んで欲しいものです。

『学びを結果に変えるアウトプット大全 - 精神科医 樺沢紫苑』


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