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AbeMika
2023年7月29日 06:00
その夏は失恋から始まり、悲しみに浸りながら過ぎ去っていこうとしていた。所謂私は恋愛体質な女子高生であった。彼氏が途切れることのない。そんな女の子。彼氏が途切れると焦ってしまうのだ。でも17歳の夏である。大人になる一歩手前。そんなに焦る必要はない。恋愛に固執せず、自由に過ごしてみようかな。暑い夏の日差しが私を逆に冷静にさせてくれていたのだ。さぁ。夏が終わる。秋には文化
2023年7月30日 18:06
12月に差し掛かる。相変わらず私たちは部活動と勉強に明け暮れている。一年後には受験直前になっている頃。そろそろ進路も確定させなければならない。私は依然薬剤師を志していた。医療系の仕事しか視野にはなく、彼も医学部志望であったため自然な流れであった。しかし。「E判定か…。化学が絶望的…。」進学校であったため模試も高校2年生の段階でたくさん受けさせられていた。何度テス