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AbeMika
2023年7月29日 06:00
その夏は失恋から始まり、悲しみに浸りながら過ぎ去っていこうとしていた。所謂私は恋愛体質な女子高生であった。彼氏が途切れることのない。そんな女の子。彼氏が途切れると焦ってしまうのだ。でも17歳の夏である。大人になる一歩手前。そんなに焦る必要はない。恋愛に固執せず、自由に過ごしてみようかな。暑い夏の日差しが私を逆に冷静にさせてくれていたのだ。さぁ。夏が終わる。秋には文化
2023年8月2日 20:18
私は部活を終わらせて彼のいる教室に向かう。「ごめん・・・お待たせ・・・。」机の横に松葉杖を立てかけて、勉強している姿が見えた。「教室まで来てもらってごめんなー。ちょっと手伝ってほしいんよ。まだ慣れなくて・・・。」参考書類をリュックに入れ松葉杖を使って立ち上がる。まだ痛みもあるようで、よろけることが多かった。「情けねぇ・・・。ありがとう」学校についているエレベーターを特別に