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術後1ヶ月

お腹でスクスク育った大きな子宮筋腫。
子宮全摘手術を受けるまでと、その後の日々の徒然を記録しています。

~第29話~

早いもので、手術を受けてからもう1ヶ月経った。

今の状況を記録しておく。

○お腹の傷のこと
「退院後初受診のあとから傷あとケアのテープを貼り始めたい」と以前書いたが、その後、日常生活でよく動くようになり、傷が引っ張られていると感じる機会が増えたため、初回受診日まで待てず…
実は術後2週間過ぎ辺りから、傷あとケアのテープを貼り始めている。
私が買った傷あとケアテープには、傷のサイズにより長さがSS、S、M、L、LLとあり、私の傷は大きいので、LLかな~と思って購入した。
実際貼ってみたら、テープが傷よりも長く、一部テープをカットする必要がある。次回からはLでも大丈夫かも?
これは試してみて、ちょうど良いものを見つけるしかない。
貼り心地の問題もあるし。
私はこれから1~2年間は傷あとケアのテープを貼り続けると思う。
それを貼っているおかげかはわからないけれど、傷がケロイド状に盛り上がったり、つれたりすることもなく、今のところ1本線のまま、きれいに保たれている。
しかし、一昨日から、傷の一部がズキズキしていて…
もしやテープを貼っていることで不潔になって膿んだり?
衛生的に保つようには気を付けていたつもりなのだけれど…。
または動き過ぎて傷の一部が開いたり?
ドキドキしてシャワーの時に(※)テープを剥がして観察した。
(※肌や傷に負担をかけないように、テープは濡れてる状態で剥がす。)
なんと!
傷から白くて硬い毛みたいなモノが飛び出ている!
なんだこりゃ???
歯ブラシの毛みたいな…
あ!もしや縫合糸?!
お腹の傷は皮膚の下3層くらいに縫ってあるらしい。これは皮膚の中の方を縫った糸かもしれない。
自分の体の異物排除機能により、私の体の中から追い出されそうになっている糸なのだろう。
それが飛び出てきたけど、傷あとのケアテープに行先を阻まれ、押されて痛むのだ。
理由がわかれば、痛いけどまぁ良いやと思い、次回受診した時に担当医に見せて何とかしてもらうことにする。

○お腹の中のこと
お腹の外の傷の痛みは、その糸の部分以外は痛むこともなく落ち着いている。
しかし、お腹の中の腟断端面は、たくさん歩いていたり、ずっと立っていたりすると痛くなってきて、少し横になると落ち着く。
痛み方には2通りあり、ズキーンッ!と鋭く痛みが走る場合と、ズキズキと続く場合がある。
鎮痛剤を飲まなくても、少し休めば落ち着くため、現在鎮痛剤は飲んでいない。

術後しばらくの間は横向きに寝るとお腹の中に違和感があり、それが不快なため横向きになれなかったが、昨日辺りから横向きでもそれほど違和感を感じなくなってきた。

食後は相変わらずお腹の中で腸が大騒ぎするが、それも以前と比べると落ち着いてきているように思う。
アルコールは術後まだ1滴も飲んでない。
炭酸飲料も何となく怖くて避けていたが、昨日、飲んでみたら大丈夫だった。

○生活のこと
・お風呂の湯船はまだ入っていない。
引き続きシャワーのみで我慢している。
腟断端面の傷が閉じていることを医師が確認してから、と認識している。
一般的にはそろそろ大丈夫なのだと思うので、次回の受診時に確認したい。
温泉等、公衆浴場は衛生上心配なため、まだしばらく入らない方が良さそうだと思っている。
プールは塩素消毒されているし、自宅の湯舟に入れるならばプールも入って良いかなと考えている。

・自転車にはまだ乗れていない。
これも医師に確認してから。
自転車に乗ることは一番膣断端面にとって負担がかかりそうで、これをクリアするのはもしかしたら一番最後かもしれないと感じている。

・自動車の運転は医師から良いとは言われていないものの、生活上どうしても必要に迫られ、術後1か月経つ日から始めてみた。
傷の負担になりそうな点と言えば、シートベルトがお腹の表面の傷に当たったり擦れたりすることだと思うが、それはタオルを挟んで予防ができた。
慣れた道からゆっくりそろそろと運転開始。
思いっきり後ろを向いてバックする必要がある場合、まだ体をひねることができないため困るが、私のバックモニター付きの自動車であれば、今のところ問題なく運転できている。
1か月ぶりに自分の車でお気に入りの音楽を聴きながら運転した瞬間、日常に戻った感が強く湧き、感動した。

・運動は相変わらずまだ激しい運動はできないため、ウォーキングと軽いストレッチ目的のヨガのみ。
しかし、できるヨガの動きがじわじわと増えてきた。

〇精神面のこと
前回第28話で精神的に落ち込んでいる話を書いたが、その後徐々に落ち着き、今はだいぶ良くなっている。
いまだに少し気持ちの荒んでいる部分はあるし、時々暗い気持ちになることもあるけれど、それって今回の手術と関係なく、日常生活で誰にでも多少はあることだろう。
今回の手術のメリットとデメリットを比較すれば、圧倒的にメリットが大きかったと思えるので、それで良いと私の中で決着がついている。
暗い気持ちや荒みがあったところで、その決着つけた思いは変わらない。
この気持ちの凸凹は、これからも長く付き合うのかもしれないな~と感じている。
ネットで、私と同じ手術を経験したことのある産婦人科医の手記を読んだ。
心身ともに日常に戻ったと言えるのは手術後どのくらい経ったら?という点について、その産婦人科医は
「周りの人は1年もすれば、その人が手術を受けたことを忘れる。
本人は3年くらいは手術日と執刀医を覚えていてスラスラ言えるものだ。
その後は手帳等を見ないと言えなくなるので、その頃がやっと日常に戻ったと言えるのではないか。」
とのことだった。
きっと私のこの気持ちの凸凹も、3年もすれば消えているだろう。
その頃には、お腹の傷あとも薄くなっているかもしれない。
心と体の傷はある程度相関性があるのかもしれないな。

〇仕事の復帰
一般的なこの手術の仕事の復帰は多くの人が手術後1か月くらいから可能になるらしい。
私の場合は摘出する子宮がとても大きかったため、開腹範囲が広かったことや出血の多さ等から、もう少しかかる。
しかし、もう少しで復帰できるはず。
日々、どんどん体が動くようになっていくのを感じている。
昨日より今日、きっと今日より明日。