初シャワー
お腹でスクスク育った大きな子宮筋腫。
子宮全摘手術を受けるまでと、その後の日々の徒然を記録しています。
~第23話~
手術後3日目の朝、病院の朝ごはんを食べている最中、担当医に処置室へ来るように呼ばれた。
「え、食べてる今ですか?」
と聞いたら
「そう、今」
と。
それまで、何をするにも病室のベッド上でだったから、その時初めて、その病棟に処置室なるものがあることを知った。
処置室へ入ると寝台とエコーの機械。
寝台に横になるように言われ、横たわる。
エコーのプローブにジェルを付けて、私のお腹を見ていく。
傷の上からではなく、脇腹を念入りに。
腸を見てるように思った。
腸閉塞のリスクの確認かな?
そして
「大丈夫だね~、じゃ、抜こうか。」
と。
それまで、お腹の傷より5センチくらい上からドレーンの管が出ていた。
管と言っても、小指の爪の先くらいの本当に小さな小さな穴から出ている細い管。
その、手術創から出た滲出液を集めるドレーンバッグを、私は首から下げさせられていた。
その姿は、なんとなく…
散歩の時に首から自分の排せつ物を下げさせられている犬を時々見かけるが…
その姿と重なっているように思えて、何となく嫌~な感じだった。
そのため、それを抜いてもらえるのは、煩わしいものが無くなるため、嬉しい。
しかし、どの管を抜く時もイチイチ不安なのが、痛み。
今回抜くと聞いて、痛い?痛くない?とビクビクしていたら、いつの間にやら抜かれていた…いつ抜いたかもわからず。
結果、全く痛くなかった。
そして、ドレーンが抜けると、体についていた全ての管が抜けたことになった。
そうなると、シャワーが解禁になる。
私は前夜にナースステーションから聞こえるナースコールと何かのアラームの音が気になって一睡もできなかったため、その日のシャワーは止めておいた。
翌日手術4日目、いよいよ術後初めてシャワーに入った。
お湯の気持ち良さに感動!
まだ、どのように動いたらお腹をなるべく刺激せず洗えるかがわからなくて、「痛たたッ!」と、ヒィフゥ言いながらのシャワー。
しかも途中から心臓がバクバク言い始めて、立っていられずシャワー室に正座してしまった。
それでもとにかく気持ち良く、さっぱりした。
お腹には手術の後からずっと半透明の柔らかいテープが貼ってあった。
それがお湯を含んで、モニョモニョと大きくなり、まるで白い海藻サラダ!
今にも剥がれそう。
しかし、このテープ、不思議なことに、夜になって水分が飛んだら、またぴったり肌にくっついた。
この不思議なテープについてあれこれ調べていたら、傷跡ケアのテープ情報もいろいろ見つけた。
こんなにたくさん傷跡ケア商品があるのか!と知った。
そして、そんなに商品があるということは、それだけ需要があると言うこと。
それだけ傷跡を持ち、きれいにしたいと願っている人がいると言うことだ。
私も傷跡ケアをしっかりしてみよう!と思うようになった。