『BEMANI PRO LEAGUE -SEASON 2-』 レギュラーステージ 第9試合 レジャーランド VS GAME PANIC戦について
1. はじめに
『BEMANI PRO LEAGUE -SEASON 2-』teamレジャーランド所属 アドバイザー べあーです。
今シーズンも、レジャーランド各試合の戦略についてnoteを公開していきます。
今回の記事では、7/27(水)に配信された「第9試合 レジャーランド VS GAME PANIC」の戦略、感想、舞台裏などを書いていきます。
<注目ポイント>
『BEMANI PRO LEAGUE -SEASON 2-』公式サイトより引用
2. 対戦テーマの印象
「第9試合 レジャーランド VS GAME PANIC」のテーマは以下の通りです。
■ 先鋒戦 [テーマ: SOF-LAN LEVEL8-10]
■ 中堅戦 [テーマ: SCRATCH LEVEL10]
■ 大将戦 [テーマ: SOF-LAN LEVEL11]
<対戦テーマの印象>
ドラフト会議同日に全試合のテーマがくじ引きで決まったのですが、「SOF-LAN」と「SCRATCH」しかないことに驚きました。
速度変化がある「SOF-LAN」や、ターンテーブルを回す動作が多い「SCRATCH」は他のテーマより難しいと考えており、まさか集中するとは思っていませんでした。
又、GAME PANICは第7試合の VS APINA VRAMeS戦で大将戦 [テーマ: SOF-LAN LEVEL11]があり、猛練習した状態でレジャーランドの試合に出場できるのため、GAME PANICに有利だと考えていました。
2.1 オーダーについて~ドラフト会議(全試合テーマ発表)直後のタイミング~
ドラフト会議の直後にレギュラーステージ全試合のテーマは抽選で決定しています。
テーマ発表直後のタイミングで全7試合にどの選手を出すか一度検討しました。『BEMANI PRO LEAGUE -SEASON 2-』のレギュラーステージは全7試合中4勝すればクオーターファイナル進出は確実ですが、引き分けなども発生する可能性があるためクオーターファイナル進出には3勝すれば十分と思い、抑えるべき試合は確実に勝利して勝ち点を積み上げていくことが重要だと考えていました。
そのため、レジャーランドの初期の方針として、「指定A (大将 LEVEL11) 最強クラスの強さである GAME PANIC 戦」「指定B (大将 LEVEL12) で最強クラスの強さである ROUND1戦」については勝利することは難しいので、優先度を下げコストを温存しつつも勝てる可能性残した選出する予定でした。(=上記2試合以外で勝利できるように強い選手を配置し、残ったコストで2試合の選出を決める。)
「レジャーランドの3試合目GAME PANIC戦、5試合目ROUND1戦が特に厳しい戦いになることが予想される」、「最初2試合で2連敗すると、第3試合以降で他のチームから重点的にマークされる(強い選手を選出される、ストラテジーカードを多用される)リスクが上がる」ため、最初2試合のAPINA戦・GiGO戦のどちらかは必ず勝って勝ち点を獲得していく必要があると考えて、第6試合のGiGO戦ではストラテジーカードをガンガン使う攻めた戦略をとっています。
話を戻すと、ドラフト会議直後の時点で試合テーマからGAME PANICの選出予想は以下の通りでした。
<パターン1>
先鋒戦 [テーマ: SOF-LAN LEVEL8-10];#MA3#選手
中堅戦 [テーマ: SCRATCH LEVEL10]; MIKAMO選手
大将戦 [テーマ: SOF-LAN LEVEL11];PEACE選手
次にレジャーランドの選出についてですが、この時点では色々な候補を考えていました。以下が初期に考えていた選出例になります。
<パターン1> コスト温存のオーダー
先鋒戦 [テーマ: SOF-LAN LEVEL8-10];DINASO選手or U76NER選手
中堅戦 [テーマ: SCRATCH LEVEL10]; U76NER選手 or DINASO選手
大将戦 [テーマ: SOF-LAN LEVEL11];1-PIN選手
先鋒戦 [テーマ: SOF-LAN LEVEL8-10];DINASO選手or U76NER選手
中堅戦 [テーマ: SCRATCH LEVEL10]; U76NER選手 or DINASO選手
大将戦 [テーマ: SOF-LAN LEVEL11];G* 選手
<パターン2>コストは考慮せずに強いオーダー
先鋒戦 [テーマ: SOF-LAN LEVEL8-10];U76NER選手
中堅戦 [テーマ: SCRATCH LEVEL10]; 1-PIN選手 or DINASO選手
大将戦 [テーマ: SOF-LAN LEVEL11];DINASO選手 or 1-PIN選手
全7試合のオーダーをこの時点でキッチリ決めているチームもあると思いますが、レジャーランドは大将戦に誰でも対応でき、柔軟にオーダーが変えられる点が強みのチームのため最終的には第8試合までの結果を見た上で、再度オーダーを検討する方針としました。
ただ、先鋒戦 [テーマ: SOF-LAN LEVEL8-10]については、昨シーズンも同じテーマを担当しており譜面の理解力があるため、U76NER選手にすることは確定していました。
2.2 オーダーについて~第8試合終了時点(6月の収録終了時点)~
この時点でレジャーランド、GAME PANICの成績は以下の通りです。
【レジャーランド】
勝ち点:6 (2勝)
<残りコスト>
1-PIN選手:100
DINASO選手:100
G*選手:100
U76NER選手:140
【GAME PANIC】
勝ち点:3 (1勝1敗)
<残りコスト>
MIKAMO選手:90
PEACE選手:90
54GAYA選手:130
#MA3#選手:130
<ストラテジーカード残数>
又、各チーム第9試合~第20試合(レジャーランドはVS GAME PANIC 、SILKHAT、ROUND1戦の3試合分)のオーダーを纏めて提出する必要がありました。ここが戦略的にかなり重要で、相手チームの選手選出を予想しながら、各チーム3試合の中でどこの試合で勝利を狙っていくかがポイントとなります。
上記の状況下で、GAME PANICの選出予想、レジャーランドの選出を検討しました。
【GAME PANICの選出予想】
<パターン1>
先鋒戦 [テーマ: SOF-LAN LEVEL8-10];#MA3#選手
中堅戦 [テーマ: SCRATCH LEVEL10]; MIKAMO選手
大将戦 [テーマ: SOF-LAN LEVEL11];PEACE選手
初期の選出予想と同じパターン。
GAME PANICは第7試合の VS APINA VRAMeS戦で大将戦 [テーマ: SOF-LAN LEVEL11]にPEACE選手が出場しており、対象楽曲全てについて全国TOPスコアに限りなく近いスコアをPEACE選手が出していました。
そのため、PEACE選手が大将戦に出てくる可能性が非常に高いと思っていました。
又、このパターンがGAME PANICの一番強い選出のため、この選出で来ないで欲しいと考えていました。
<パターン2>
先鋒戦 [テーマ: SOF-LAN LEVEL8-10];PEACE選手
中堅戦 [テーマ: SCRATCH LEVEL10]; MIKAMO選手
大将戦 [テーマ: SOF-LAN LEVEL11];54GAYA選手
GAME PANICは第8試合までで、MIKAMO選手とPEACE選手のコストを50ずつと多く使っています。
又、レジャーランドはこの時点で2連勝しており、レジャーランド戦にコストを使うよりも、他の2試合で勝利をした方がクオーターファイナル進出の可能性が高くなります。
前述の通り、第9試合~第20試合(3試合分)のオーダーを纏めて提出する必要があり、「他の2試合でMIKAMO選手とPEACE選手のコストを多めに使用して勝利数を稼ぎ、レジャーランド戦はMIKAMO選手とPEACE選手のコストを温存するオーダーもある」と考えていました。
レジャーランドとしてはパターン1の選出が嫌だったので、パターン2であって欲しかったです。
最終的にオーダー提出のタイミングで、GAME PANIC 選手達の課題曲のスコアの詰め具合から、GAME PANICのオーダーは「パターン1」で間違いないと考えていました。
1〜2巡目選手を中堅・大将戦に配置していることから、GAME PANICがこの試合にかける本気度が伝わってきていました。
【レジャーランドの選出について】
以下のパターン1想定でレジャーランドの選出を決め、試合に向けて練習をしていました。
<パターン1>
先鋒戦 [テーマ: SOF-LAN LEVEL8-10];#MA3#選手
中堅戦 [テーマ: SCRATCH LEVEL10]; MIKAMO選手
大将戦 [テーマ: SOF-LAN LEVEL11];PEACE選手
指定Aで中堅MIKAMO選手、大将PEACE選手と非常に強い選出なのはわかっていましたが、この時点でレジャーランドは2連勝しており、この試合に勝つことができればクォーターファイナル進出確定に大きく前進するため、勝つためのオーダーを再検討することにしました。
又、このタイミングで、第8試合終了時点の各チームの残りコストと勝利数から、全チームの第9試合以降のオーダー予想をした上で残り5試合のレジャーランドの選手選出をおおよそ決めています。
前述の通り、先鋒戦 [テーマ: SOF-LAN LEVEL8-10]については、前述の通り、昨シーズンも同じテーマを担当しており譜面の理解力がある U76NER選手としました。
大将戦についてはPEACE選手相手に一番勝利できる可能性がある1-PIN選手とし、中堅戦については今後のコストの兼ね合いと、自薦曲でMIKAMO選手に勝てる可能性があるG*選手としました。
GAME PANICが中堅戦ストラテジーカードを使用しており、自選曲を確実に選曲できることもG*選手を選出する後押しになりました。
<中堅 SCRATCH出場することになったG*選手の気持ち>
レジャーランドの狙いとしては、「先鋒戦2タテ+中堅戦 引き分け+大将戦 引き分け」の勝利狙いの選手選出でした。
最終的にGAME PANICの選手選出は少し予想が外れ、先鋒戦:54GAYA選手、中堅戦:MIKAMO選手、大将戦 :PEACE選手となりました。
3. 先鋒戦 U76NER vs. 54GAYA選手 [テーマ: SOF-LAN LEVEL8-10]
<試合結果>
U76NER選手が2タテしました。
#自選曲、他選曲予想など
<U76NER選手 自選曲について>
U76NER選手は2タテをするために、課題曲全てを徹底的にやりこみ、自己ベストでは全曲 54GAYA選手に勝利していました。
そのため、GAME PANICから基本的にストラテジーカードを使用されないと考えていました。
SOF-LAN楽曲は速度が変わるため、速度の対応方法・操作を間違えると大きな失点となること、スコアを安定させる難しさがあります。
「54GAYA選手相手に一番刺さりそう」かつ「スコアが安定しており、速度変化に操作する必要がない」 Voltage (feat. Hidemaru)としました。
Voltage (feat. Hidemaru)は速度が一瞬遅くなる部分が複数あり、スコアを安定させるためにはかなりやりこむ必要があります。
又、「op.31 叙情」であれば確実に勝利できる自信があったのですが、GAME PANIC側には先鋒戦のストラテジーカードが余っており、「op.31 叙情」を選曲した場合は確実に使用されるため、意図的に選曲を避けました。
<U76NER選手練習時のリザルト>
<54GAYA選手 選曲予想について>
54GAYA選手にSOF-LANのイメージがなかったため、先鋒戦に選出されるのは予想していませんでした。
U76NER選手が課題曲のスコアをかなり詰めていたため、自己ベストの点差が一桁点差の楽曲が2つしかなく、自己ベストが1点差の「2hot2eat」が本命、自己ベストが3点差の「Surf on the Light」が第2候補、精度勝負の「Agnus Dei」の3択だと考えていました。
U76NER選手の「Surf on the Light」(MAX-18)
# U76NER選手 自選曲 「Voltage (feat. Hidemaru)」
<楽曲について>
beatmaniaIIDX 4th Styleの楽曲です。(2001年AC稼働開始作品)
NOTES数;670
スコア理論値;1340
BPM;30-125
<試合結果について>
U76NER vs. 54GAYA
☆ 1327 - 1312
序盤で54GAYA選手が7点リードしましたが、Voltage (feat. Hidemaru)の一番難しい速度変化をする箇所でU76NER選手が点数を大きく稼ぎ、15点差で勝利することができました。
速度変化する箇所が終わった時点でU76NER選手が大きくリードしていたため、安心してプレイを見ることができました。
U76NER選手はMAX-13で、速度変化する前に7個落としていますが、難しいはずの速度変化する箇所からは6個しか出しておらず非常に上手でした。
レジャーランドの振り返り配信でU76NER選手が語っていますが、2回に1回は一桁落ちが出せるような状態になっていました。
レジャーランドとしては先鋒戦2タテが目標だったので、まずは自薦曲を勝利することができ、一安心しました。
<先鋒戦 出場選手のツイート>
# 54GAYA選手 自選曲 「2hot2eat」
<楽曲について>
beatmaniaIIDX 14 GOLDの楽曲です。(2008年AC稼働開始作品)
NOTES数;854
スコア理論値;1708
BPM;140-155
<試合結果について>
U76NER vs. 54GAYA
☆1663 - 1654
「2hot2eat」はBPM 140で開始し、中盤から少しずつ速度が上がっていき BPM155となり、ラストでBPMが140に戻る譜面構成になっています。
BPM140に合わせたハイスピードの状態でプレイすると、BPMが155に上がりきった箇所でノーツの降ってくる速度が速くなりすぎるため、ハイスピードの調整が必要になる楽曲です。
U76NER選手、54GAYA選手ともに開幕はハイスピード3.25の設定で始めていますが、ハイスピードの変更タイミングが異なっていました。
U76NER選手はかなり早い段階(中盤のブレイク地帯)でハイスピードを3.25→3.00に変更し、速度が上がるタイミングでの失点を抑えるプレイをしていました。
早い段階でハイスピードを3.00に落とすと 捨てノーツがないメリットがあるものの、しばらくは緑数字(ノーツが落ちてくる速度)が適正よりも遅い状態でプレイする必要がありスコアを出すのが難しいのですが、U76NER選手はきっちりスコアを出していました!
一方で54GAYA選手は速度が上がってきた所でハイスピードを3.25→3.00に変更していたため、速度変化に対応する操作をする都合で叩けなかったノーツの分失点し、U76NER選手がそこでリードを奪い、そのまま逃げ切りました!
レジャーランドがGAME PANICに勝利するためには、先鋒戦 2タテが必須だったので、他選曲を勝利することができチームとして盛り上がっていました!!
U76NER選手も2タテした喜びを映像からも伝わると思います。
『BEMANI PRO LEAGUE -SEASON 2-』初試合で2タテが必要なプレッシャーがある中、きちんと2タテしたU76NERさんは本当に凄い!!
<先鋒戦 出場選手のツイート>
4. 中堅戦 G* vs. MIKAMO [テーマ: SCRATCH LEVEL10]
<試合結果>
MIKAMO選手が2タテしました。
#自選曲、他選曲予想など
<G*選手 自選曲について>
MIKAMO選手は非常に強く、課題曲の自己ベストで勝利している楽曲は1曲もありませんでした。課題曲20曲のうち一桁点差で負けているのは9曲ありました。
G*選手の選出を決めた時点で、投げる曲は「SPEED DEMON (自己ベスト4点差)」で決めていました。GAME PANICは中堅戦のストラテジーカードを使っているので、自薦曲が確実に通る状態だったのが良かったです。
試合間際の作戦会議時に精度勝負で「rottel-da-sun」を選曲する話も出ましたが、自信のある曲を選んだ方がよいということで、「SPEED DEMON」のままでいくことにしました。
<MIKAMO選手 選曲予想について>
MIKAMO選手がG*選手との自己ベストの点差が大きく、スクラッチが多めの「bass 2 bass」「灼熱Beach Side Bunny (Masayoshi Iimori Remix)」、「Really Love」等を選曲すると予想しており、「Midnight Drive」は予想していませんでした。
レジャーランドの選曲予想は大体あっていることが多いので、ビックリしました。
<Midnight Driveを投げられた時のG*選手のリアクション>
前述の通り、MIKAMO選手は非常に強く、課題曲の自己ベストで勝利している楽曲は1曲もなかったため、MIKAMO選手の選曲を勝利するよりも、G*選手の自薦曲を勝利することが大事だと考えていたので、自選曲の練習に集中して貰っていました。
G*選手が振り返り配信で語っていましたが、「Midnight Drive」は5分程度しか練習していなったとのことです。
# G*選手 自選曲 「SPEED DEMON」
<楽曲について>
beatmaniaIIDX 25 CANNON BALLERSの楽曲です。(2017年AC稼働開始作品)
NOTES数;1198
スコア理論値;2396
BPM;190
<試合結果について>
G* vs. MIKAMO
2343 - 2351☆
G*選手はR-RANDOM、MIKAMO選手はRANDOMでプレイしています。
開幕でMIKAMO選手がリードし、中盤以降でG*選手が点差を縮めましたが、MIKAMO選手が逃げ切りました。
G*選手は昨年でも「SPEED DEMON」を選曲していますがその時のスコアは2012点で、今回のスコアは2043点と上手だったのですが、MIKAMO選手がそれ以上に上手でした。
8点差とあと少しの勝負だったので、悔しかったです。
<中堅戦 出場選手のツイート>
# MIKAMO選手 自選曲 「Midnight Drive」
<楽曲について>
beatmaniaIIDX 27 HEROIC VERSE の楽曲です。(2020年AC稼働開始作品)
NOTES数;1016
スコア理論値;2032
BPM;90-110
<試合結果について>
G* vs. MIKAMO
1965 - 1984☆
「Midnight Drive」はBPM変化がある楽曲で、中盤からBPMが110から90に変化します。
BPM変化する箇所でMIKAMO選手がさらにリードを広げ、逃げ切られました。
MIKAMO選手が本当に強く、GAME PANICの恐ろしさを味わいました。
レジャーランドが勝利するには大将戦2タテしかなく、かなり厳しい状況下でしたが、直前練習でも1-PIN選手は仕上がっていたため、選手一同 諦めていませんでした。
5. 大将戦 1-PIN vs. PEACE [テーマ: SOF-LAN LEVEL11]
<試合結果>
1-PIN選手が2タテしました。
#自選曲、他選曲予想など
<1-PIN選手 自選曲について>
GAME PANICは第7試合の VS APINA VRAMeS戦で大将戦 [テーマ: SOF-LAN LEVEL11]にPEACE選手が出場しており、対象楽曲全てについて全国TOPスコアに限りなく近いスコアをPEACE選手が出していました。
そのため、レジャーランド側からはこの試合で基本的にストラテジーカードを使用するつもりはありませんでした。
課題曲10曲のうち1-PIN選手が自己ベストで勝利しているのは「four pieces of heaven」1曲しかない状況でしたが、試合前までに1-PIN選手も猛練習し、課題曲のほぼ全ての自己ベストの点差を一桁以内の差としていました。
そんな状況下でPEACE選手相手に投げる楽曲を考えた時に、「BEMANI PRO LEAGUE 2021の セカンドステージ 第3試合 PEACE VS KUREI戦」や、「BEMANI PRO LEAGUE -SEASON 2- 第7試合の PEACE VS UCHHIE戦」のプレイを見て、「SABER WING」が一番有効だと考えました。
より詳細に書くと、「自己ベストはPEACE選手が1-PIN選手勝っていましたが、PEACE選手はSABER WINGでこれまで2回負けているため苦手意識がついていること」「1-PIN選手がSABER WINGのスコアが安定していること」が選曲理由になります。
<PEACE選手 選曲予想について>
PEACE選手が全国TOPのスコアを所持している「FUTURE is Dead」が第一候補、全国 TOP-5のスコアかつBEMANI PRO LEAGUE 2021でPEACE選手が選曲していた「D」のいずれかだと予想していました。
試合2日前に1-PIN選手が更に「FUTURE is Dead」を練習し、自己ベストを2265点から2274点まで伸ばしており、スコアの安定性もあることから自薦曲に選びたいレベルにまで仕上げていました。(PEACE選手の自己ベストは2278点)
振り返り配信で1-PIN選手が語っていましたが、「FUTURE is Dead」の苦手だった部分をbeatmania IIDX ULTIMATE MOBILEのハンドクラップ再生でリズムを把握したことでスコアを伸ばすことができたとのことです。
<beatmania IIDX ULTIMATE MOBILE>
直前練習で両選手は「SABER WING」、「FUTURE is Dead」を何回もやっており、お互いの選曲は読めていたと思います。
レジャーランドとして、1番恐れていたのはGAME PANICが保有しているどこでも使えるストラテジーカードを使用されることでした。
「1-PIN選手相手に使うか?」「残りの試合も多く残っている中、使うか?」ということを思いつつも、GAME PANICのオーダーからこの試合は絶対に勝つという意気込みが感じられていたため、ストラテジーカードを使って自選曲を封じてくる可能性があることも考えていました。
特に嫌だったのがストラテジーカードを使用されて、PEACE選手が第7試合のUCCHIE選手相手に選曲した「nostos」が出てくることでした。
GAME PANICはAPINA VRAMeS戦に「nostos」を選曲しているため、レジャーランド戦に自選曲で選ぶことはできませんが、ストラテジーカードの場合は出てくる可能性がありました。
「nostos」はPEACE選手が全国TOPのスコアを有しており、課題曲10曲なので、もしかしたら出てくるんじゃないかと不安視しており、1-PIN選手は「nostos」も練習していました。
選曲発表のタイミングでドキドキしていたのですが、ストラテジーカードを使用されなくて一安心しました。
自選曲ができること、他選曲は読み通りの「FUTURE is Dead」で、直前練習でも1-PIN選手は仕上がっていたことから、直前練習と同じパフォーマンスが出せれば他選曲も勝利できると感じていました。
<PEACE選手のリザルト>
<1-PIN選手 試合直前にFUTURE is Deadのアベレージを伸ばしていました>
# 1-PIN選手 自選曲 「SABER WING」
<楽曲について>
beatmaniaIIDX 18 Resort Anthemの楽曲です。(2007年AC稼働開始作品)
NOTES数;1438
スコア理論値;2876
BPM;37-444
<試合結果について>
1-PIN vs. PEACE
☆ 2844 - 2810
1-PIN選手、PEACE選手ともにRANDOMで選択しています。
前半の一瞬速度が変化する部分で1-PIN選手が20点近くのリードをつけ、最後までリードを保ち勝利しました。
1-PIN選手のSABER WINGのスコア2844点(MAX-32、自己ベスト-8)はとてつもなく上手で仕上がっていました!!
どのくらい凄いかというと、これまでのBEMANI PRO LEAGUEのSABER WINGスコアを参考までに載せます。(譜面の配置が異なるため厳密な比較にはなりません)
1-PIN選手は勝利した瞬間 喜びを爆発させると共に、次の曲に移るまでの間「うまい!いける!いける!これなら次もいける!」と自分に言い聞かせていました。
レジャーランド一同 まずは自薦曲を勝利したことに喜び、沢山 叫びました!!
1-PIN選手なら次の曲も絶対にやってくれると信じて、次の試合を見守ることにしました!
<大将戦 出場選手のツイート>
# PEACE選手 自選曲 「FUTURE is Dead」
<楽曲について>
beatmaniaIIDX 25 CANNON BALLERSの楽曲です。(2017年AC稼働開始作品)
NOTES数;1151
スコア理論値;2302
BPM;110-220
<試合結果について>
1-PIN vs. PEACE
☆ 2259 - 2250
「FUTURE is Dead」はハネており光らせるのが難しい楽曲なのですが、中盤までで両選手とも非常に上手で一桁点差の推移でした。
「FUTURE is Dead」は中盤から BPM110→220→110→220→110と推移します。1回目の220→110になる地帯は譜面が遅い状態で必ずやる必要があるため、一番難しいのですが、その地帯で1-PIN選手がリードを奪うことができました!
2回目の220→110になる地帯では、速度が合うようにボタンで調整する必要があるのですがそこでのミスもなく、最後までリードを保ち勝利しました!
1-PIN選手が勝利した瞬間、レジャーランド一同 沢山叫び、感情がめちゃくちゃになって涙が止まりませんでした!
自分も興奮しすぎて記憶が曖昧な部分があるのですが、この時の様子は放送の様子からも伝わると思います。
「勝利するために2タテ必須のプレッシャーがある中きっちりと2タテを決めたU76NER選手、G*選手の敗北分を2タテで取り返した1-PIN選手」と、チームメンバーで補いながら、大きな大きな3勝目を獲得できました!!
ノーツレーダー全ピカで全国TOPのスコアを多数出していたあのPEACE選手相手に2タテをした1-PIN選手は本当にカッコよく、「指定A (大将 LEVEL11) 最強クラスの強さがあり、1~3巡目の選手で固めてきたGAME PANIC さん」に、ストラテジーカードなしの真っ向勝負で勝利できたことが本当に嬉しかったです!!
試合の放送を繰り返し見ながら記事を書いていますが、見るたびに目頭が熱くなります。
<大将戦 出場選手のツイート>
6.最終試合結果
レジャーランドは「先鋒戦2タテ+大将戦2タテ」で勝利することができました!!
非常に厳しい戦いであったGAME PANIC戦を勝利することができ、現在レジャーランドは3連勝しています!!
第8試合までで2連勝しているチームはレジャーランドだけなので、第12試合終了(全チームが3試合終了)時点で3連勝しているレジャーランドが1位なのは確定している状況です!
3勝でもクォーターファイナル進出に限りなく近いポジションにいますが、4勝すればクォーターファイナル進出確定となるため、レジャーランドの今後の試合にも注目頂ければと思います!
残りの対戦相手も強いチームばかりですが、この勢いのままクォーターファイナル進出確定一番乗り、レギュラーステージ1位通過を目指して選手共々 頑張っていきますので、応援よろしくお願いします!!
<勝利者インタビュー>
<レジャーランド選手のツイート>
7. チームの振り返り配信や、記事等
第9試合について、チームレジャーランドで振り返り配信も行っています。選手自身が感じたことを話していますので、良かったらご覧ください!
今後の振り返り配信も試合に勝っても、負けても放送終了後の23時にやりたいと思ってます!
レジャーランド公式のYoutubeアカウントのチャンネル登録をすると配信開始の通知もいくので、ぜひチャンネル登録をよろしくお願いいたします!!!
又、GAME PANIC戦の様子は、チームサポーターのSYU Xさんが四コマ漫画で書いてくれています!毎試合後に四コマ漫画の投稿を予定しているので、今後もお楽しみに!
又、GAME PANICさんも7/30(土)にレジャーランド戦の振り返り配信を行うようなので、ぜひご視聴ください!!
8. 最後に
感情が高ぶって1万字を超える長文の記事になってしまいましたが、最後まで読んで頂きありがとうございました!
今後もアドバイザーとして、「対戦相手のスコアデータ収集や分析、戦略検討を通じて、試合に勝つための選手へのサポート」、「チームレジャーランドのイベントの企画」ならびに「チーム関係者だからこそできる情報発信」を行っていきたいと思っているので、レジャーランドの試合について今後もこういった記事を書いていきます!
又、今回の記事に写真で一部載せていますが、GAME PANIC戦からは試合中の選手席の映像を撮影しているので、いつか公開できたらいいなぁと思っています。週次で計画的に色々と進めていますが、やりたいことが多すぎるので、身体が2つ欲しい。
次の試合は8/17(水)で少し期間が空きますが、レジャーランドはSILKHATさんとの試合になります。
レジャーランドはG*選手を大将戦に出したり、今回の試合でDINASO選手を温存しており、第9試合が終わった時点でコストもバランスよく残っており余裕があります。
【レジャーランド】
勝ち点:9 (3勝)
<残りコスト>
1-PIN選手:70
DINASO選手:100
G*選手:80
U76NER選手:130
SILKHAT戦のオーダーは8/10(水)に発表されるので、どのような対戦カードになるか楽しみにお待ちください!
又、レジャーランドは毎試合毎に「遊星くん ぬいぐるみ」「遊星くん ターンテーブル」「遊星くん パペット&うちわ」小道具を変えており、そろそろネタが無くなってきましたが、次回も変わってるかも注目です 笑
チームレジャーランドは優勝を目指して引き続き頑張っていきますので、応援よろしくお願いします!!
9. オフショット写真
ここでは、試合前に撮影したオフショット写真をのせていきます。
オフショット掲載の許可を頂いたオフショット掲載の許可を頂いた「株式会社コナミアミューズメント様」、「GAME PANICのオーナーである株式会社 レジャラン様」、「レジャーランドのオーナーである株式会社 山崎屋様 」には、この場をお借りしてお礼申し上げます。
<#MA3#選手 & DINASO選手>
<54GAYA選手 & U76NER選手>
<G*選手 & MIKAMO選手>
<1-PIN選手 & PEACE選手>
10. 関連記事
<BEMANI PRO LEAGUE -SEASON 2- レギュラーステージ これまでの記事>
<昨シーズンのGAME PANIC戦の記事>