パラダイス酵母で「ドライイースト」作ってみた
「サッカロミセス・セルビシエ」の特徴
パラダイス酵母の取扱説明書。
なんとなく改めて眺めていました。
ふと、ある一節が目に留まりました。
「パラダイス酵母は、『Saccharomyces cerevisiae』という醸造やパンなど一般的に使われる酵母の野生種の一つです。」
そうでした。
パラダイス酵母は「サッカロミセス・セルビシエ」の一種。
「サッカロミセス・セルビシエ」というのは、主にパンに使われる酵母です。
そういえば。
急に以前調べたことを思い出しました。
「サッカロミセス・セルビシエ」の菌の細胞壁は厚いので、乾燥させて保存することができる。
したがって、市販されているようなドライイーストのような形が可能である。
だったら、パラダイス酵母もドライイーストになるんじゃない?
手渡しできない人にオリを乾燥させて送るというのはやっていました。
でもそれをドライイーストのように直接パンを焼くのに使ったことはありません。
普段のパン作りでは、パラダイス酵母をりんごジュースで醸したストレートを使っています。
材料の水の量をそのままジュースに置き換えてパンを焼いています。
それで十分おいしいパンができます。
ただ、ちょっと欲も出てきていました。
・バゲットなど、りんごジュースの甘みをつけたくない時がある。
・ジュースの状態によって発酵やできあがりのムラが大きい。
パラダイス酵母は天然酵母です。
季節によって発酵状態やできあがりがなかなか安定しないことは当然。
もちろんそれも味わいのひとつです。
でもちょっと残念なのは、友だちにパンをあげたい時や、お客さんに出したい時、なかなか安定したものが作れないことです。
良い方法がないかと模索していたところです。
元種を作るのもやってみたのですが、毎日焼くわけではないこともあり、途切れてしまったりして…。
そこでパラダイス酵母のドライイーストを試してみました。
パラダイス酵母のドライイーストの作り方
作り方は単純です。
① ペットボトルの底に残ったオリをパリパリに乾燥させます。
② 細かく砕きます。
以上。
パラダイス酵母のドライイースト完成。
容器に保存すればいつでも使えます。
ペットボトルを空ける度にこまめに乾燥オリを作って容器にためています。
パンを焼いてみます。
パラダイス酵母のドライイーストの活用法
小麦粉250g使用のパンを焼くのに使うのはたったこのくらい。
今回の水分は豆乳。
35℃くらいに温めた豆乳にパラパラ入れてしばらく放置。
4〜5分置くとドライなパラダイス酵母が柔らかくなります。
混ぜてもあまり溶けません。
でもそのまま小麦粉、砂糖や塩を入れて捏ねてOK。
捏ねているうちに自然と練り込まれていきます。
1次発酵。
季節によっては丸1日かかります。
放っておけば気がついたらしっかり発酵してます。
パラダイス酵母だと少し過発酵気味でもおいしく焼けるのがうれしい。
ブルーベリーロール作りました。
ソーセージエピ作りました。
麻炭入りのリュスティック作りました。
前よりちょっと安定して作れる感じがしてパン作りがまた楽しくなりました。
気になる方、ぜひ試してみてください。