社員のニーズを満たすことに注力し過ぎてはいけない!
社内研修を実施していくにあたり、まず満たしたい!と思うのが社員のニーズ。
社内で研修に対するアンケートを取る度に「もっとこんな研修をして欲しい!」「こういうことを知りたい!」などと数えきれないほどの"ニーズ"を確認する事が出来ます。
では、もし、こういったアンケートに書かれている社員の"ニーズ"全てに応える事が出来たら、その社員達は顧客に対し十分な価値を創造出来ますでしょうか?もしくは与えられた営業プランを達成する事が出来ますのでしょうか?
実際はなかなか難しいでしょう。
確かに、アンケートの"ニーズ"に応えることは社員の研修に対する不満を解消し、取り組む姿勢を前のめりにするという点では有効です。
しかし、研修の先にあるパフォーマンスゴール(行動)、更にその先にあるビジネスゴール(成果)を達成するには社員の"ニーズ"を満たすだけでは足りないのです。
残念ながら社員1人1人は自分の影響が及ぶ範囲でしか物事を判断出来ません。
つまり、狭い視野の中で判断せざるを得ないのです。
私も営業を8年経験しましたが、ほとんどの営業社員が自分のエリアと所属する営業所の課題を把握するだけで一杯一杯でした。
そこで、社員に対して第三者的存在である研修講師が広い視点から今の社員が抱える課題を正確に捉え、その課題を解決する方法(知識やスキルなど)を教える必要があるのです。
具体的な課題の探し方に関しては別の記事で書くとしましょう。
今日は社内研修講師として持つべき視点の話を書きました。
社員1人1人の"ニーズ"に寄り添うことは本当に大切です。
しかし、それを全てだと思ってはいけない。
もう少し広い視野から見た課題を社員のために見つけ伝えてあげる。
そしてそれを解決する方法を研修で一緒に考える。
そんなサイクルが社内研修には必要なのではないかと私は思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。