良いダンサー、強いダンサー、上手いダンサー
皆さんこんにちは!
プロ社交ダンサーの阿部巧太(アベコウタ)です。
ダンスをやっている皆さんは、自分がダンサーとしてどうありたいか、どうなりたいかについて考えたことがあるでしょうか?
ダンスに対して長く、真剣に向き合うほど避けては通れない問題かもしれません。
私もプロダンサーとして、このことについて考えない日はありません。
・自分はどんな踊りがやりたいか
・自分にはどんな踊りができるのか
・第三者は自分のどんな踊りが見たいか
結構こういうことも考えます。意外とマジメでしょ?(笑)
私の中の1つの考えでは、ダンサーは3種類存在します。
良いダンサー
強いダンサー
上手いダンサー
「良いダンサー」とは、文字通り見た人が「この人の踊りいいな」と感じるダンサーのことです。
「強いダンサー」とは、競技など勝負の場において成績を出して活躍できるダンサーのことです。
「上手いダンサー」とは、ダンスに造詣が深くテクニックや身体の使い方等に熟練したダンサーのことです。
大前提として、どれも非常に素晴らしいことです。3つ全てが一朝一夕には成しえず、達成には才能と努力の両方が必要です。
一方で、こういうダンサーも存在すると思います。
・上手くはないけどコンペでは強いダンサー
・上手いけどなんだか良いとは思えないダンサー
・周りから良いと言われながらもコンペだと成績が出ないダンサー
etc…
皆さんもなんとなく見覚えがあると思いますし、自分がどういうタイプかも薄々気づいているかもしれません。
ちなみに私はどちらかというと3つ目のタイプですね。。。
問題は3つのダンサーのタイプがあったとして、そのどれを目指すべきかということです。
この辺りは価値観次第ということにもなってしまうのでしょうが、個人的には「良いダンサー」を目指すべきだと考えています。
先程挙げた3つの基準をあえてグループ分けするのであれば、「良い」というものだけが仲間外れになるでしょう。
理由は「良い」とは完全なる個人の主観だからです。
「強い」というのは結果が全てを物語るので極めて客観的な判断基準です。
もちろん競技ダンスの性質上、競技の結果の決定に審査員の主観が入りやすいことは否めませんが、
強いダンサー=順位が上のダンサー
であることに変わりはありません。
「上手い」というのもどちらかといえば客観的な視点ではないでしょうか。
何をもって上手いとするかは人によって違いが出ますが、ダンス一般での上手さというのは一定の基準があるように思えます。
一方で、「良い」とはなかなかに曖昧な価値基準です。
どんなダンスを良いと感じるかは人により千差万別です。それこそ「強い」ことを良しとする人もいれば、「上手い」踊りこそ至高であるとする立場もあるでしょう。
良い踊りを創り上げていくことはもちろん、それを第三者に良いと思ってもらうことも非常に難しいことです。
ですが、だからこそ自らが良しとする踊りを追求するべきです。
「強さ」や「上手さ」というのは分かりやすく比較的得やすいものです(もちろん時間と労力は必要です)。得られれば自己肯定感も上がります。
だからといってそれに囚われているといずれ頭打ちが来ます。
客観的な指標にこだわるということは多かれ少なかれ周囲の意見に迎合するということです。
もちろんそれが必要な場面もありますが、それだけでは本当に自分が目指すダンサーの姿にはいつまで経っても辿り着けないのではないでしょうか。
ダンサーに必要なことは、ダンス元来の美しさや良いとされている価値観を学びつつも、「本当に良い踊りとは何か?」ということを常に自分に問い続けていくことです。
まずは学び、それを自らの中で咀嚼・反芻し、確固たる自分の価値基準を形成していくこと
これこそが良い踊りのためには必要であり、結局「強さ」や「上手さ」という部分につながってくるものと考えます。
ハッキリ言って時間はかかるのでしょうが、私としては人生の時間を費やして取り組む価値のあるテーマだと思います。
まだまだ私のダンサーとしての修行は続きます。。。
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