逆を忌避するダンサー達
皆さんこんにちは!
プロ社交ダンサーの阿部巧太(アベコウタ)です。
皆さん、ダンスは好きですか?
そういう私はダンスが好きです。それでプロダンサーやってるまであります。
ダンスを始めてこの方、私の周りにはダンスが好きな人がたくさんいました。
ただ、たくさんいるダンス好きの中には、ボールルームかラテンどちらかのみ好きな方も多かった印象があります。
そういう方にひとこと言いたい。
「もったいない!!」と
社交ダンスにはボールルームとラテンアメリカンという2つの大きなジャンルがあることは皆さんもよく知っている通りです。
もしよく知らないという方は、こちらの記事をご参照ください!👇
社交ダンスを始めてしばらくすると、練習していく中で徐々にどちらかを専門にしていく方も多いです。単純に両方練習するのは大変ですからね。
特に、私のいた学連では途中でどちらかに“専攻分け”をしてしまうので、自ずと片方にシフトしていく人がほとんどです。
そんなこんなで、自分の専攻している方しかやらないダンサーが数多く生まれるのです。
それ自体は特段悪いことではないですし、自分の専門とする領域に全力を注ぐ姿勢は素晴らしいものです。
が、それを理由にもう片方に触れなくなってしまうのは非常に惜しいことです。
中には、逆の専攻をなぜか毛嫌いしている人もいるんですよね。
・謎にラテンに拒否反応を示すボールルームの人
も
・「ボールルームはつまらん」と言い切るラテンの人
も両方会ったことがあります。
趣味でやっている人ならまだしも、競技に出ているような人でこういう感じの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
最終的にどうダンスに取り組むかは個人の自由なので別に良いのですが、んー、、、やはり私はもったいなく感じてしまいます。
そういう方は往々にして自分がやっていない方の踊りの事をよく知らないのです。
人間の好き嫌いというのはいい加減なもので、対象に触れる機会が増えたり対象に関する情報量がある程度溜まると自然と好感を持つようになります。
要するにやれば好きになるということですね。
かく言う私も、学生の頃はラテン一筋でした。
ボールルームが嫌いだったわけではありませんが、わざわざ時間を割いて練習してやろうという気にはならなかったのです。
ボールルームはプロダンサーになってから覚えました。
最初は正直必要に迫られて取り組んでいましたが、やはりやっていくうちに不思議と面白くなってくるものです。
半強制的にでもボールルームに取り組んだことで得られた学びや気付きがたくさんありました。
更に言えば、ボールルームを勉強するとラテンの役にも立ちます。逆もまた然りでしょう。これは実際やった人にしか分かりません。
逆専攻を毛嫌いするということは、その可能性に蓋をしていることに他なりません。
ここまで読んで「それはもったいない!」と感じられない人とは一度飲みに行きたいですね。両方やるメリットをこれでもかと熱弁します(笑)
ほとんど何も分からないところから知識を得て、実践して、失敗しながらも徐々にできるようになってくる、こういった体験はきっと人間にとって一番面白いものでしょう。
また、仮にそこまで気が乗らなくとも、やってみたら意外と良かったということはたくさんあると思います。
この記事で言いたかったのはこれらのことです。きっとダンスに限った話ではありません。
私もこれからの人生で、未知なるものへの挑戦ということをより意識して過ごしていきたいと思う今日この頃です。
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