わたしを作った児童文学5冊
7/14にTwitterを見ていたらこんなトレンドが目に入りました。
「 #わたしを作った児童文学5冊 」
児童文学クラスタで元児童文学専攻なので、嬉々として呟きたいと思います。
1.『妖精王の月』
1冊目は『妖精王の月』(O.R.メリング)。
現代アイルランドを舞台に、妖精の世界に足を踏み込んでしまう少女たちのお話。
他の記事でも何度も書いていますが、小学生のときにこの本に出会っていなければ大学院で児童文学専攻を選ばなかったな。
このシリーズを読んでアイルランドを知り妖精を知り、ファンタジーな世界へずぶずぶと入り込む抜け出せなくなったのです。
未だに地に足ついた思考してないのはそのせい(というのは言いすぎか)。
2.『空色勾玉』
2冊目は『空色勾玉』(荻原規子)。
言わずと知れた荻原規子さんの代表作の和製ファンタジー。
リンクを貼ったのは徳間書店から出ている単行本ですが(デザインはこちらが好き)、初めて手に取ったのは福武書店版でした。
小学校の図書室にあったんですよね。
日本神話の面白さを知ったのはこの本あたりから。
3.『月神の統べる森で』
3冊目は『月神の統べる森で』(たつみや章)。
和製ファンタジーですが、こちらは時代設定が縄文時代。
東逸子さんの描かれている表紙の雰囲気に惹かれて、手に取った覚えがあります。
4.『花ものがたり』
4冊目は『花ものがたり』(立原えりか)。
世界各地に伝わる花の神話や伝説を季節ごとに集めたシリーズで春夏秋冬と4冊あります。
また、同じようなシリーズで『星ものがたり』(林完次)というのも四季それぞれ4冊出ていて、こちらは星座にまつわる神話や伝説を集めたもの。
ギリシャ神話にまつわるエピソードはこの両シリーズで出会ったのが最初でした。
5.『のっぽのサラ』
5冊目は『のっぽのサラ』(パトリシア・マクラクラン)。
小学校高学年の頃に気になる小説、特に翻訳ものを手当たり次第に読んでたらよく遭遇するクマがいることに気付きました。あれ、この本にも、この本にもいるなって。
そしてこのクマがついている本はどれも面白いと発見したのです。それからは、あえてこのクマがいる本を選ぶようになっていました。
そのときに出会った本の一つが『のっぽのサラ』でした。
あの頃を思い返すと
昔読んだのを覚えてる児童書は「わかったさん」シリーズや「こまったさん」シリーズ、「ふーことゆーれい」とか「かぎばあさん」とか「ぞくぞく村」とか他にもあるんですが、中学年以降に読んでる本のほうが”わたしを作った”作品だなと気付きました。
このあと高学年でX文庫ティーンズハートとかコバルト文庫とかライトノベル系あたりの別の沼に足を踏み入れていくのですが、まあそれは機会があれば別のどこかで。
一つ思い出したことがあります。
当時小学生の私が本屋で行くエリアといえばコミック売場がラノベ売場だったのですけれど、一度だけ一人で今まで踏み入れたことのない売り場に行ったことがありました。
それが神話関係の本を置いている売り場。
そしてそのとき購入したのが『ケルト神話』(青土社)でした。
漫画や文庫や雑誌以外のジャンルで初めて自分で買った本なのです。
購入したのは忘れもしない、岡山の丸善。
日本神話やギリシャ神話も読んではいたけど、この時にはすでにケルト(アイルランド)に一番惹かれていたんだなあ私。
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