なぜ生物には車輪がないのか?
さて、いきなりですが、生物学の世界では「なぜ生物には車輪がないのか」という問いがあるそうです。
一般的に「生物現象は機械に比べてエネルギー効率が良い」と言われています。
実際、バイオミメティックス(生体模倣技術)と呼ばれる、生物が持つ優れた機能を参考にして、機械や電子分野に適用される生体模倣の技術があるほどです。
しかし、エネルギー的に最も安定な球形や球形に近い「車輪」を持つ生物は、ほとんどいません。
ここで「“ほとんど”いない」としたのは、回転運動する器官を生体内にもつ生物は存在するものの、車輪そのものを使って移動する生物がまだ発見されていなかった、ということを踏まえています。
2018年、山口大の研究チームが、魚の修復に関わる移動性の表皮細胞の内部に車輪構造を発見し、それを回転させることで細胞が移動していることを確認しました。
とはいえ、この発表でも、車輪構造で移動すると言っても、細胞レベルの話であり、一般人が想像する“動物”とは、まだまだ乖離があります。
さて、改めて今回は、この「なぜ生物には車輪がないのか」を切口に話題提供します。
あなたは「なぜ生物には車輪がないのか」と考えてみたことはありますか?
経営における「矛盾を止揚する」には、考えることが必要です。そして、考えることはトレーニングです。この突拍子もない問いについて、是非、一度思考を巡らせてみてください!