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ロサンゼルス五輪以来28年ぶり!
ずいぶんと前の話ですが、2012年のロンドン五輪では、ロサンゼルス五輪以来28年ぶりのメダルとなる銅メダルを獲得!
これを成し遂げた方が、バレーボール全日本女子を率いた眞鍋政義。
知人の中学校の部活の先輩だということを知り、少し気になったので、真鍋氏の書籍を拝読しました。
とても興味深い内容で、組織開発に共通することも多くあったので今回のテーマとさせて頂きます。
さて、眞鍋氏は、姫路出身の日本の元男子バレーボール選手。
ご自身も全日本代表に選ばれるなど、選手として活躍していましたが、2005年に現役引退後、女子バレーの久光製薬スプリングス監督に就任。
2009年から2016年まで8年間に渡りバレーボール全日本女子を率い、2012年のロンドン五輪では、28年ぶりのメダルを獲得に導きました。
一時、全日本女子の監督を退任されていましたが、2021年に再び、監督に就任され、2022年6月に開催されたネーションズリーグで、再び世界で戦えるバレーボール全日本女子を復活させました。
さて、この真鍋氏の代名詞となったのが、試合中iPadを手にしながら選手に指示する姿ではないでしょうか。
当時は「IDバレー」と注目されましたが、実は、それ以前からバレーには
データが取入れられていました。
しかし、それまでは、データを試合中リアルタイムに確認する手段がなかっただけで、それを実現したのがiPadという手段だったとのこと。
デジタル技術の発展によって、データがリアルタイムに見れるようになったことで、監督はデータに基づいた指示が出せ、選手もデータで示されることで、その指示にも納得することができ、思い切りプレーできるようになった。
人は思い込みの動物です。上手くいっているように思っても実は思い違いであるということは多々あります。
それを客観的に判断できるのは、数字という唯一の「事実」だけ。
さて、あなたの会社では、経営の数字を集計していますか?
そして、その経営の数字をリアルタイムに把握することで、経営の舵取りに活かしていますか?
何より、社員にも示していますか?
もし、経営の指標となる数字がないなら、まずは、経営指標となる数字を作ることから始めて下さい。
そして、リアルタイムで把握していないなら、それができる仕組みを考えて下さい。「毎月1回は見ている」というなら「毎日見るには?」と発想を変えて下さい。
まだ、社員に示していないなら、是非、社員と共有して下さい。
なお、既に経営指標を導入している時の注意点は、今ある数字をそのまま流用するのは止める、ということ。
今まで月1で見ていた数字と、毎日見る(見れる)数字は、当然のことながら、異なります。また、経営者としてみるべき数字と社員に見せる数字も異なります。
これからは、スポーツも経営もデータに基づいた判断が必要です。
ちなみに、ひと昔前の経営は「勘・経験・読経」の「KKD」と呼ばれていました。今は「仮説・検証・データ」の「KKD」も必要と言われています。