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問題の本質を掴む「対話による言語化」

「企業経営のデザイン思考とは」で紹介したように、クリエイティブディレクターの佐藤可士和(さとうかしわ)は、これまでにユニクロ・楽天・Tカードなどの名だたる企業のロゴを手掛けられました。

今や、佐藤氏が関わったブランドや商品を目にしない日はないのではないでしょうか?

そのような、多くの企業のブランディングを手掛けている佐藤氏は、「デザイン」とは「思考法」である、と言います。

そして、そのフレームワークが、以下の順に考えること、と説きます。

1.課題
2.コンセプト
3.ソリューション

この中で、最も重要なのが「課題」設定。

ここでの「課題」とは、理想的な状態と現状のギャップを埋めるために設定する、やるべきこと。そして、このギャップが「問題」です。

しかし、今の時代は、ビジネスにしても社会問題にしても、それらを取り巻く環境や要素が複雑に絡み合い、「課題」を設定するための「問題」そのものが混沌として、漠然としか捉えることができない。

そのため、「問題の本質」を明らかにせず、「課題」設定をしないまま、「ソリューション」だけが独り歩きすることはよくあります。

「今はネットの時代、集客にはHPが必要!」
「集客を改善するためには、HPを改善する必要がある!」
などは、典型的な例ではないでしょうか。

佐藤氏は、まずは「問題の本質」を捉えることが最も重要になる、と説きます。

では、どのように「問題の本質」を捉えるのか?

佐藤氏は、「自分の目の間にある前提というものが、本当に正しいのか、 虚心坦懐(きょしんたんかい)に“疑う”ことがとても大切です」と言います。

そして、「前提を疑い、そこからクライアントに繰り返しヒアリングを重ねることで、『問題の本質』を突き止めようとします」と続けます。

これを一言で表現すると「対話による言語化」ではないでしょうか。

「対話」を通じて、クライアント本人も気づいていない思考を「言語化」していくことで思考をクリアにしていき、表からは見えない根を掘り当てる。

あなたは、「問題の本質」を掴むための「対話」を行っていますか?

一人で行う対話法の一つが「瞑想」

そして、二人で行う対話法の一つが「コーチング」
最近では、「1 on 1ミーティング」が流行りですね。

更に、複数人で行う対話法の一つが「打合せ」
具体的な一例が「ブレーンストーミング」かもしれません(ちょっと違うか…)。

あなたは、どの「ソリューション」で「問題の本質」を掴みますか?
まずは、「対話」を意識してみてください。

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