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街区と街区の間が消滅する

本日はこちらです。

Youはshock 愛で空が落ちてくる♪

皆さんはアニメやSF 映画で未来を描いているもので印象的なものは何でしょうか?鉄腕アトム?ドラえもん?バックトゥザフューチャー?たくさんのワクワクする未来を私たちはそうしたコンテンツの中で見てきました。

当時からすればまさに「延長線上にない日々」のように見える夢物語だったものが、一部には実現できていたりします。

一方で、予想を外したものとしては、文明消滅系があります。そう、北斗の拳もその一つですね。当時から見た未来、つまり現在は昔の予想ほどは荒廃しませんでした。しかし、僕は、それでもなお緩やかに北斗の拳の世界がくる可能性を想像することは「延長線上にない日々」を考える上で意味があると思っています。

もちろん、そのような考えに至った直近の影響は新型コロナウイルスです。北斗の拳の世界では核の炎が世界包み、文明や国家機能を滅ぼします。そして、そこで生き延びた人間たちが暴力で支配された世界を生き抜いていくわけです。

コロナもまた世界中を包みましたが、文明までは滅ぼしていませんし、逆に文明こそがコロナを抑制しようと奮闘しているとも言えるでしょう。これこそが現実的な塩梅なのでしょう。

それでも世界は破滅に向かっていると仮定してみる

一方でコロナはまだ克服されてはいません。

そして核は世界からなくなってもいませんし、紛争やテロが絶えません。人種差別や極端なナショナリズム、こうしたものも押さえ込みが進むどころか、どちらかと言えば悪化さえしているのではないかと感じます。環境破壊の速度がおそくなってきているのかどうかまでは僕は専門家ではないので知りませんが、少なくとも進行が止まっている、ということはありえないのだと思います。

要するに、今時点、世界には平和は訪れていません。

その現状をどうとらえるかですが、例えば、北斗の拳は以下であったわけです。

平和が訪れない→文明の消滅→原始的世界の到来

さすがに、これはまさに漫画の世界であり飛躍が過ぎます。しかし、以下のようには考えられると思います。

平和が訪れない→それに対する文明の抵抗や改善→延長線上にない日々

ということで、「平和は訪れないけど・文明が破壊されない程度の・不幸な世界」を想像してみたいと思います。

2040年  貧困・不平等・疫病・環境汚染・自殺の世界

2040年、世界は全く貧困に打ち勝てていませんでした。金持ちは貧乏人に施しても一向に世界は良くならないどころか、かえって自分たちの金ありきで生き延びようとする貧乏人にうんざりし、サジを投げ、出来る限り自分の資産を守ろうと考えています。

貧乏人は一生貧乏人、その子供も貧乏人。もちろんまれに類まれな天才や幸運に恵まれた人は成功を収めて金持ちになります。

当然、不平等な世界です。ほとんどの国が民主主義国家になり、人権は世界中で憲法や法律で保障されるようになりました。しかし、自己責任が基本です。死なない程度に世界中で1日パン1個くらいの補助は出るようになりましたが、家を持てない、仕事につけない、学校に通えない、医療受けれないのは当たり前です。

新型コロナウイルスにはワクチンが開発され人類は打ち勝ちました。ただ、最終的にワクチンは2025年まで開発に時間がかかり膨大な死者と経済的な損失を世界は被りました。その上、このワクチンによって、新型コロナウイルスも生存をかけて変異し毒性を高めてしまい更に多くの人が死ぬことになりました。

国連や国家は、勝利宣言とは真逆のコロナ敗北宣言を行い、今後は部屋にこもって生き延びるか、死ぬ覚悟を持って外に出るか、どちらかを選択するよう国民に呼びかけました。外に出て誰かに何かをさせる場合、法律で同意書の作成が必要となりました。外出保険が発売され、外に出て死んだ場合は保険金が出ます。「ただ外を歩くこと」=「出兵」みたいな時代となりました。

こうした状況においては、誰も環境破壊のことなど言ってられません。もちろんソーラーパネルの効率化も進みクリーンエネルギーの割合は格段に増えました。EVが普及し石油はほとんど使わなくなっています。

余った格安の石油は貧乏人が使います。これによって貧乏人で凍死する人は激減しました。石油ストーブに当たれる貧乏人が圧倒的に増えたのです。これを政治家は世界はより平和になっていると主張する根拠にしています。

経済的に追い込まれた人間のEVへの飛び込み自殺が絶えません。自動運転になったことで、乗車側への心理的負担が少ないのではないかと自殺者が思うことが多いため、みなEVに飛び込みます。

EVは潤沢な資金を持つ自動車会社が運営しているため、なおかつ自殺が多発していると企業やサービスのイメージが悪化するので、本来自殺では支払われないはずの保険金を自動車会社が特別に和解金として支払うことが常態化しています。

遺族に対して、自殺があったことを言わないことを条件に金を積んでいるのです。それを自殺する本人もわかってEVに身を投げるのです。

こんな未来に文明ができること

思いつく限り、ざっと不幸な世界を描いてみました。これに対して文明はどのように対抗するでしょうか?まずは大きなドームで街を包むという発想が出てくるかもしれませんね。

例えば、疫病を持っていない人だけで街を作り、巨大なガラス張りのドームで街ごと覆うわけです。この街に入るには疫病にかかっていないかのチェックが必要な訳です。

私有地ですから、自警団が街を守ります。行政とは別にそれだけの高コストなサービスを提供する街ですから、当然金持ちしか住めません。

これなら貧乏人の排気ガスも入ってこなくなります。また自殺者が金持ちのEVに衝突することも避けれます。

安全な街はドームで点在する形となり、そのドームの周りにスラムができます。新しい城下町です。そしてスラムに住む人の仕事は主に、このドームとドームを行き来せざるをえないようなことです。例えばドームからドームへの長距離輸送、こうした輸送の途中に壊れたEVトラックの修理などが彼らの仕事です。

要約すると、お金に応じて住む場所が決まる、ということです。

現在は、お金に応じて『家』が決まる、と言えます。これは裏を返せば、大都市でもホームレスは暮らせることを意味しています。

しかし、「延長線上にない日々」においては、ホームレスはホームレスだけの街で暮らします。お金持ちはお金持ちだけの街で暮らすことになります。もちろんお金持ちの街には好みに応じたバリエーションは豊富に存在する社会です。

だから、我々は街区の開発に投資していくべきだと決断したのです。豊富な資金源を持つ相手を顧客にし、彼らが望む街を作る。安全でクリーンで強靭で衛生的で快適でおしゃれな街。SDGsに対応しESG投資を呼び込む街。そういうビジネスを手掛けた20年を経て、僕自身も60歳を前に快適な生活を続けている・・・。

自宅に鍵をかける必要がない街です。全員が金持ちだから空き巣はいません。

誰もマスクはしていません。全員が健康だから市中での疫病感染はないです。

本当にこれでいいのだろうか・・・。

ということでまた。

(今回は月曜日分をf早めに配信しています。悪しからずご了承ください)

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