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うらみちお兄さん

『うらみちお兄さん』が面白い。
漫画とアニメが両方あり、一方で先に内容を知っても、もう一方でも楽しめた。ギャグ漫画で、おかあさんといっしょのパロディであるママンとトゥギャザーの出演者の日常が描かれている。世知辛い社会で疲れを感じている大人たちの様子がマイルドなブラックユーモアで面白くなっている。

主人公の表田裏道は、非常にネガティブな体操のお兄さんで、ストレスとタバコとお酒の多量摂取などで精神と肉体にガタがきている。脳年齢チェックで91歳と診断されていた。性格も捻くれており、他のキャラクターに小汚い大人の鬱憤を煮詰めて出来上がったような人格と言われている。しかし、子供の純粋さで簡単に感動するし、仕事には律儀に取り組んでいる。元来の人の良さや真面目さに限界が来て情緒不安定になったような感じで、不憫なキャラクターだ。その不憫さが面白い。着させられる子供ドン引きの衣装を含めて面白い。

他のキャラクターも、いわゆる"なんか残念な人たち"ばかりだ。歌のおにいさんの蛇賀池照は、見た目も歌声も良いが、おにぎりのことばかり考えており、人の話を聞かない。でも、そんな風にものすごくマイペースだからこそ善人でいられるのかもしれない。うたのお姉さんの多田野詩乃は、歌が上手く人当たりがよいが、結婚願望が強すぎてそれ関連についてはめんどくさい人になっている。

作風やギャグのテイストは、有名な作品の中では銀魂と似ていて、自分にとってはドンピシャの面白さだった。あと、メインキャラクターたちがかっこいい。特に、作者の久世岳さんのTwitterの書き下ろしのキャラクターたちのイラストがかっこいい。そんな感じで、久しぶりに漫画とアニメにハマった。


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