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フランス旅(第3章)🌙

今回は映画関連のことをまとめてみようかな~と思う。とはいえ、シネマテークの2つの展示について。


フランス映画の研究をしていることはもちろんだけど、映画が好きなわたしにとって、一番幸せが詰まっている場所と言っても過言ではない、シネマテーク・フランセーズ(La Cinémathèque française)。期待を裏切らない最高の場所でした。


①「ジェームズ・キャメロン」展


『ターミネーター』『タイタニック』『アバター』など革新的な映画を制作し続けているジェームズ・キャメロンにフォーカスした展示。

彼のイラストレーション(コミックだったり、デッサンだったり)の展示から、ターミネーター、エイリアンなどの模型の展示が、おおよそ時代の順に並べられている。映像とイラストレーションをうまく組み合わせた展示のクオリティが高すぎて、このレベルを毎度出されると通いたくなる。これはすごい。


②メリエス美術館


シネマテーク内に常設されているジョルジュ・メリエスにまつわる展示を行っている場所。ここは、常設だからかほどよく空いていて、じっくり観ることができた。

横には自分で手回しできる映写機があり
VRでメリエスを体感

映画がはじまる前の連続写真から、キネトスコープ、シネマトグラフの実物、最新のVRでメリエスの世界を体感できる装置まで、ありとあらゆるメディアを用いて、メリエスを中心とした初期映画の歴史を身をもって体感できる。映画を勉強している身で知っているにもかかわらず、「驚き」をもって楽しめるという点で初期映画って今も新しいんだ。と。


③その他


写真はないのだけど、映画の上映プログラムが毎日開催されていて、それも26歳未満はお安く観れる。あと、クロード・ルルーシュが連日取り上げられていて、というのも、新作と著作が発表されたからみたい。シネマテークでトーク付のセッションと、サイン会があったときには、連日多くの人が年代偏りなく、並んでいて、これも映画を愛する人が多いフランスなんだろうなあと。幸せだ~。

TVに出てたルルーシュ

④その他のその他


映画館も信じられないくらい多い。
カルティエ・ラタンには3つくらい映画館がならんでいて、その中でもシャンポ(Le Champo)が素敵だった。しかも、絶妙にどの映画も上映作品のセレクトがかぶっておらず、わ~~~~!!!!絶対通う!!!!になりました。はあ、最高。

右の通りが映画館通り
カルティエ・ラタンの上映スケジュール
BnF横のmk2

あと、わたしの大好きな映画監督アニエス・ヴァルダの地もめぐった。アニエスのウィットに富んだ眼差しでみつめる世界が何よりも大好き。特にドキュメンタリーで近年の『顔たちところどころ』が素晴らしく、アニエスみたいに年をとることがわたしの人生の目標でもある。アニエスに心から愛をこめて。

ダゲール通り
ヴァルダの家(今は会社の事務所みたい)
ヴァルダとドゥミのお墓のあるモンパルナス墓地


ただ通りを歩いていても、映画を想起させる場所にあふれている。フランスから戻ってフランス映画をみると、親近感がわく。わたしはこの経験を忘れないでいるんだろうな。またフランスに映画をめぐりに行きたい。

本物のポン・ヌフ
TVでやってた怪盗グルー3

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