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ねえモナミ、読書感想だよ
本で初めて爆笑したのは森見登美彦著の『恋文の技術』で唐突に出てくる「ねえ、モナミ」の件です。
今年は花粉症の症状が悪質極まりないです。
もう10年程ゆるくお付き合いしていますが、毎年鼻水とクシャミをメインに少し目が痒かったり、肌荒れを起こしたりしていました。
しかし、今年は2月の暮れぐらいから、異常に頭が痒かったです。
頭が痒いってめちゃくちゃ辛いですね!金田一耕助みたいに人前でワシャワシャ搔けないし、塗り薬は塗りにくいし(毛が硬いので頭皮にアプローチできないのです)
あと、胸と脚に連日蕁麻疹が発生したので、常備薬では対処不可と判断して早急に皮膚科に行きました。
飲み薬を処方してもらってだいぶ落ち着きました。
しかし、今度はクシャミ鼻水です‥。
今年は行く先々でみんなクシャミしてる。
今年の花粉、マジで頭がプッツンしてるんじゃアないか‥⁈って感じでした。
同じような症状の人が今年は多いみたいです。5月まで我慢ですね、頑張りましょう。
2月が28日までしかなかったのをすっかり忘れてました。
とんだ誤算です。
1年間で100冊を目標にしていますが、
1月と2月は出だしからイマイチで7冊ずつしか読めていない。
しかも、途中で投げた本もあったりして非常に悔しい限り。
3月はちょっと薄い本(同人誌ではない)を‥と思っているけど、次の控え選手は『教誨師』です。
日報抄に載っていて図書館で予約して数ヶ月待ちました。只今着工中です。
今回読んだのは
アガサ・クリスティー『愛国殺人』
毎度クリスティーの引き出しには驚かされますが、今回は最初からポアロが出てくる変わり種。
前作までは割と事件後にポアロが登場する事が多かった気がするので珍しくフル登場のポアロ。
話によってはだいぶ後から出てくる話もあるよね。
八つ墓村の金田一みたいな。
シリアスを和らげる、どう見ても寅さんにしか見えない麦わら帽子。
他の金田一にはない
「渥美清が出てくるとなんかホッとする金田一」
話が逸れました‥。
ポアロが歯医者に行く話からスタート。
歯医者が怖いのは昔から一緒みたい。
しかし、歯科衛生士の代わりにボーイみたいな男性が呼びにくるって、益々行きたく無いですねェ‥
。
歯科衛生士を目的に行くようなもんですよね、男性陣は。
歯医者が殺される所にポアロが居合わせるという、金田一少年の事件簿、もしくはコナン君形式で話が進みます。
しかも、今回のポアロ、女性陣にすごく冷たくされます。
大半はポワロの近くにチャーミングな女性がいますが今回はジャップ刑事くらいしか近づいて来ない。
なかなか殺伐としたポアロです。
目次もポエム?みたいな感じになっていて意味深。
なかなか殺伐とした男臭いポアロでした
ネタバレになるので控えますが、犯人の最後のセリフは一見必要悪のようでいて、傲慢な感慨深いものでした。
正直、犯人は登場時点で「ああ、コイツだな」ってくらいわかりやすい人物。
ポアロの自分のモラルと正義感との葛藤が描かれているなかなか珍しい。
割と客観視されて描かれる、ポアロの心の中が痛々しく描かれていて珍しい作品でしたね。
ポアロって自分は独身の癖にお人好しで、割と若いカップルが生まれたりするお手伝いをして、読者をほっこりさせて閉幕させたりしますが、今回はそんな結末ではなく物悲しいフィナーレだと感じました。
ポアロは今作でハヤカワから出てるのは19作目。
後半戦に差しかかってきたので、ちょっと寂しくなってきました。
ポアロは可愛いおじさんで大好きなのでお別れが辛いです。