大切 vs. 大切
2回目の移植日が決まった。
体外受精でホルモン補充すると、◯日に投薬開始して、◯日後に受診、◯日後に移植で、移植後〇〇日に判定日・・・と機械的にスケジュールが決まっていくのが面白いなぁと思う。極論「分かるのはいつだろう」と悩むことはないし、〇〇日後に妊娠判定が出なかったら妊娠していない。体外受精のソワソワ期は、自然妊娠の「結果が出るのを待つ」という状態に比べて、「祈る」時間に近いなと思う。
さて、今回の移植は奇しくも、祖母の1回忌の日程と重なり、帰省できないことを父親にどう説明しようか今すごく迷っている。たいそうな家ではないが、とんでもなく伝統というものにこだわる家系なので、大切な祖母の法事を欠席するにはそれなりの理由がいる(ようなプレッシャーを感じている)。
なんとなく不妊治療のことは知っているようだし、「治療で」と言えば私を気遣ってくれると思うが、だからといって結果に期待もしてほしくない(太文字)。でも「仕事の都合で」や「東京で予定があって」といって欠席するというのは嘘だし、"祖母"の法事なのに、と後ろ髪を引かれる気もする。
法事に自分を優先させることを心苦しく思ったり、自分勝手だと判断するのは、きっとお参りされる祖母ではなくて、自分や家族のほう。体外受精だって、そんなに法事が大切なら1周期ずらせばよかったじゃん、というだけの話。自分が折り合いをつけて納得すれば良いのだろうが、大切なものと大切なものの狭間は難しい。
あぁ、お父さんになんて言おう・・・。
そしてばあちゃん、ごめん。
今回は自分のことを優先させてもらうね。
(なんていうけど、生前こそ自分を優先して、ほとんど帰らなくなった孫に、「今さらそんなこと言われても」と笑っといてくれ🕊️)