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3度目の正直、夫婦での話し合い


2回目の移植が陰性で終わり、

・TRIO検査をして子宮の状態を調べるか
・一旦そのまま3度目の移植をするか

という選択肢をもらった。

判定日から帰宅した私の心境は、
「一旦 検査かな〜」という感じだったけれど、
夫と話をして、次は 3度目の移植を進めることにした。

私たちの話し合いの内容はこんな感じ。

私たちには、Aがついている胚があと4つ残っている。これらは全て移植しようと思えば移植できるものだけど、内 3つは成長が遅く、凍結日が1日ずつ伸びている。凍結できるまでの成長が1日ずつ遅くなるということは、何らか成長を遅くした要因があるということ。それはつまり着床しづらい、育ちづらい、ということ(これは担当医の説明を受けた理解)。

つまり、子宮の状態が整ったとしても、十分に安心して移植できる胚は 1つだけで、残りの3つはこれまでの胚に比べると少し心許ない。

一方で、まだ子宮に原因があると判断できる段階ではない。検査が必ず必要というわけではなく、そろそろ検討してもいいかもね、というレベル感での検査の提案だった。

そう思うと、残っている1番いい胚はこのまま移植して、もしそれがダメだったら検査。採卵の負担はあるだろうけど、もう一度 十分なグレードの胚を育ててから 次に進む方が、確率が上がるのではないか。

時期的にも、年内はこのまま移植。もし上手くいかなければ12月は目一杯お休みをして、年明けから新しい気持ちで検査、採卵と進もう。


正直、このまま同じようにやって、3回目が上手くいくのかという不安はある。でも、TRIO検査は、エストラーナテープを貼って膣錠を入れるという移植までのプロセスは同じらしいし(移植のための環境を再現して、本当に子宮が胚を受け入れる準備をできているのかを調べるため)、それに関して、私は「移植をしないのに、またあのテープの痒みと時間の制限が多い2〜3週間を過ごすのかと、うんざりしていたので、新年にリスタートする気持ちで始められるようが良いかもな、と思った。

そんなわけで、私たちは一旦 3度目の移植を進めることにします。



ちなみに、この話し合いをしている時、夫がこんなことを言っていた。

「不妊治療って、本当に男ができることってないよね。そんななかで、男性が協力的でなかったり、理解を示すことができなかったら、本当に女性はしんどいね。」

実は私たちには、夫がMicro-TESEを受け、精子を凍結したというバックグランドがある。だからこそ、私自身も夫が当事者であると思っているし、自分だけでやっているという気持ちはない。むしろ、今は自分の番だという気持ちでいる。

それでも、1回の手術と、何ヶ月、何年にもわたる可能性がある治療が同じだと思って欲しくないと思うときもあって、時折そんな態度をとってしまうことがあるけど(ごめん 笑)、夫はいつも自分も当事者という気持ちを持って治療の話を聞いてくれるし、考えてくれる。

同時に、夫にTESEが必要と分かるまで、わかってから、実際に受けるまで、私だって何もできなかった。自分も同じくらい子を望んでいるはずなのに、自分にはできることがないと思う気持ちはとても歯痒かった。きっと今の夫もそういう気持ちで寄り添ってくれていると思うと、「ありがとう」という気持ちが湧いてくる。

確かに、不妊治療は女性が頑張ることが多い。でも、やっぱり二人三脚のプロセスだ。お互いが、自分だけではなく、相手の気持ちに少し立ってみるということが本当に大切なのだと思う。

今回も検査をするか、3回目の移植をするか、きっと私だけでは冷静な判断ができなかったし、選んだ選択に自信を持てる根拠を見つけられなかったと思う。

夫が長けている部分と、私が長けている部分。
それぞれが力を出し合って、前に進む。

そんなことを考えた、話し合いでした。

明日から、また病院頑張ろう!






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