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離れていても、一緒に居たい(#ねかいごと #tonari)

「tonari」の存在を知った時、これだ! と胸が躍りました。tonariは介護のために開発されたプロダクトではありません。でも、いくつもの介護の願いをかなえる可能性を秘めていると確信したのです。

新米介護職だった頃、ベテラン介護職員の方々に利用者さんを介助する姿を見せていただくたび、その素晴らしい手技や声がけに感激すると共に、もったいなさも感じていました。こんなにも素晴らしいケアを間近で見られるのが私一人だなんて、あまりにも歯がゆく、もったいない。

研修や動画ではあの凄さは伝えきれない。時間や場所の制約もあって、ディテールは省略せざるを得ない。そもそも、現場を愛し、現場でこそ力を発揮する凄腕介護職を、研修や後進育成の名のもとに、現場から引き離していいのかという疑問もあります。

tonariはそんな葛藤をたちどころに解消してくれます。例えば、介護現場同士をtonariでつなげば、お互いが仕事をしながら、その合間に教え合うことも可能になります。介護現場そのものを見てもらい、学びに役立てることもできそうです。

tonariがあれば、「面会」も大きく変わります。

コロナ禍になって宇井は大事な祖母と会うことができなくなりました。祖母は介護施設で暮らしており、キーパーソン以外の面会は厳しく制限されるようになったからです。半年前に会った時も、やっとガラス越し面会。目の前にいるのに電話を繋いで、なんだこのもどかしさはと、目の前にいるのに抱きしめることもできないのかと、本当に悔しくなりました。

直接会って話すのが難しいなら、せめてお互いの暮らしぶりを知りたい。一緒の時間を過ごしたい。祖母は日々、どのような時間を過ごしているかを知りたい。私の子どもの、彼女のひ孫の成長を見せたい。

そんなとき、tonariがあれば、会いたいのに会えない距離を縮めてくれます。介護施設にいる高齢の家族に会えるのはもちろん、離ればなれに暮らしている家族ともすぐに会えます。海外にいるお孫さんとも一緒に過ごせます。家族の断絶を新しいかたちで紡ぎ直してくれると思うのです。

執筆:宇井吉美(aba代表取締役CEO)
初出:2023年11月11日・ねかいごと2023

今年のねかいごとイベントではついに、tonariの実物が登場! シンガポール、愛媛県松山市、ねかいごと会場がつながります。11月10日(日)、11日(月)の2日間、東京都千代田区紀尾井町にある オープンコラボレーションハブ LODGEにて一般公開(無料)。お申込みは下記Peatixにて受付中です!