見出し画像

あばだんご、仕事始めるってよ

 なんと忍ism Gamingスマブラ部門の私あばだんごは某企業様から内定を頂けたので、11月から会社員として働きます!会社員になるからといって副業禁止ではないので、抜け忍になるとかスマブラの大会一切いかなくなるとはなりません。土日は休みなのでイベント関係のお仕事もこれまで通りできます!なんなら平日夜も行ける日あります!ちゃんと働けるか不安だけど応援しててください!逃げ出さない、退路を断つ意味でもこのnoteを投稿します!
 このような決断を支持してくださった忍ismの皆様、一緒に働こうといってくれた企業様、そしてこれまでのあばだんごの活動をサポート・応援していただいた全ての皆様に感謝申し上げます!!!あばだんご以外は絶対に経験できない夢のような20代を過ごせたと思います、本当にありがとうございました!

 という結論を先に書きつつ、後はなんで今働こうと思ったのかとかスマブラコミュニティに還元できそうなこととかをつらつら書いていきます。
―――――これは、あばだんごが始めた物語だろ

あばだんごはプロゲーマーは第2世代

 私は自分のことをプロゲーマー第2世代と呼んでいます。EVOの種目にスマブラが採用されるなど格ゲー界隈とご近所さんのスマブラ界隈なので、第1世代のプロゲーマーは、初期の初期にプロゲーマーになってプロゲーマーという概念を世に広めたウメハラさんたちをイメージしています。(もちろんその前に他のゲームでプロがいたことも知っていますが便宜上こう呼びます!)
 プロゲーマー第2世代は第1世代のプロゲーマーに憧れてプロゲーマーになった人たちです。私はスト4時代のプロゲーマーの潮流を生で感じ、それに憧れた筆頭だと自負しています。プロゲーマーになるために、今では当たり前になったものが多いですが、様々なことにチャレンジしました。

  • 海外大会に単身で年に何回も遠征 (当時は年1世界大会に数十名で遠征が普通)

  • 海外遠征費をクラファンで集める (当時は乞食と叩かれる)

  • オンラインの練習風景などを配信する (当時はプロは配信せずに練習しろという風潮があった、FPSなどの戦略バレ余地のあるゲームの影響かも?)

  • 海外のゲーミングチームにメールでプレゼンして就活 (手応えなし)

  • 他の業界、界隈に積極的に顔を出す (スマ界外に出なすぎ問題)

  • YouTubeで動画投稿を始める (当時はプロなら練習しろという風潮)

  • トッププレイヤーが発信する攻略メディアSmashlogの立ち上げ (代表の杉山さんが一緒にやりましょうと声をかけてくれました)

 これらはあばだんご史の中でも最もコミュニティに貢献したと胸を張って言えるものです。このような活動が功を奏し、私は最上位勢と呼ばれるようなレベルではないものの、今も多くのファンに支えられています。

しかし社会経験、就活経験はない…!

 大学在学中から大学院修了まで学業と両立しつつ (研究室の理解ある教授のおかげ)、スマブラの活動に没頭した私は一般的な就活を一切しませんでした。同級生が就職先を決めてる中、私は進路先をLuminosity Gamingと書き (実は元スマブラ部門初期メン)、母親には働かなくていいの?と聞かれる始末です。20代のうちは好きなことやりたいと伝え、YouTubeなどのある程度の稼ぎや、まだ第2新卒は使えるなどを盾に言い逃れました。

全てはここからはじまった

 2021年10月5日、新ファイターソラの発表前の配信切り抜きが個人事業主を中心とした一部の人間の共感を得ました。新ファイター発表前にこのテンションえぐい。

 当時28歳の私は30歳という年齢が近づいてきて、コロナ禍で暇になったのもあり、漠然とした不安が襲いかかってきました。プロゲーマー第2世代の先頭を走ってきた私ですが、自分より年上 or 同じくらいで社会経験がないプロゲーマーは自分しかいないことに気が付きました。第1世代のプロゲーマーは社会人を経験してからプロゲーマーになっているパターンが多く、第2世代のプロゲーマーもそのパターンか自分より全然若い人ばかりです。このままずるずるいったら自分だけ詰むんじゃね?みたいな不安です。
 しかしコロナ禍が落ち着いてオフ大会が復活しつつあり、この不安はしばらく消え去ります。

なんで今働こうと思ったの?

 時は3年経って、なんで働こうと思ったのかを説明します。同棲していた元カノと別れて実家に帰ってる間のニート期間暇すぎて将来のことをあれやこれや考えてました。春とヒコーキ土岡のニートの話が効きました、私は1ヶ月のニート期間で耐えられなかったです。https://youtu.be/Bi7OOpFNMow?si=1TIkhv0vbag1TxIQ

収入はいつまで経っても不安定

 国内大会の賞金が存在しないスマブラのプロゲーマーはメインの収入は、動画投稿などの広告収益とファンからの投げ銭がメインになります。前者はそのゲーム自体の流行り廃りや別の新作ゲームの出現、YouTubeの広告単価やアルゴリズムの変化に左右される要素が多いです。後者は自身がプレイヤーとして強いかどうか(年齢は無視できない)、ストリーマーとして魅力的であるかどうかに左右されます。
 また昨今はストリーマーに比べて、プロゲーマーは厳しい立ち位置にいると感じます。どちらに貴賤はあるとは思いませんが、マネタイズの面を考えるとストリーマーを目指す・ストリーマーを起用するほうが効率的です。
 今は現状生きていけるのですが、この不安定な収入を頼りに経歴のない35歳、40歳を迎えることが私には恐ろしすぎました。だから早いうちに働こうと思いました。なんとこれからの人生で1番若いのは今です!

ゲームに対する熱量の変化

 歳を取るにつれてゲームに対して没入できる量が減りました。それはオフ行ったときに連続できるプレイ量だったり、ただただ配信でオンライン対戦をする気力だったり様々です。オフ大会にいけばおもしろいものの、昔ながらのお友達は減りつつあるのも悲しいところではあります。

ストリーマーが向いてない

 プロゲーマーのセカンドキャリアとして真っ先に上がるストリーマーですが、私自身が向いていると思っていません。元々静かな性格でプロゲーマーを目指すにあたって配信を始めたので、長時間ゲームを配信する気力体力だけでなく、私生活をおもしろおかしく喋る能力も自信がありません。世間と比較したら上位10%以上の向いている側だとは思いますが、それだけで食べていける上位1%以上にはいけないでしょう。
 自分を配信者として評価するのであれば、凡人としてはスマブラが強い or 人間リアリティショーとしての価値が高かったのかなと思っています。ゲームを作るよりやるほうがおもしろいのと一緒で配信もやるより見るほうがおもしろいってのはあります。

あばだんごというロールモデルを完成させたい

 これが最もポジティブな理由かもしれないです。あばだんごというプロゲーマーは多くの後進のプロゲーマーの指針を示せていたと思います。その物語、ロールモデルをしっかり締めくくることができればそれはそれはいいお話になるなと。プロゲーマーのセカンドキャリアがうんぬんかんぬん叫ばれていますが、普通に働くという選択肢も示したいです。

就活はなんとか成功…

 そんなこんなで8月中旬から始めた就活はなんとか終了しました。就活の詳しい話は下記配信にて。資格の学校TACさんで取った簿記2級、大学院まで行った学歴、論文が検索すればヒットすることはなんだかんだ強かったです、対戦ありがとうございました。

第2世代、第3世代のプロゲーマーへ

 スマブラコミュニティのおじさんとして若者たちにTipsというかお節介を送ります。話を聞くも聞かないも君たちの自由!!

プロゲーマーのセカンドキャリア論に頼りすぎるな

 昨今はプロゲーミングチームやスポンサー企業様がプロゲーマーのセカンドキャリアをサポートしてくださっていますが、あくまで選択肢の1つとして留めるべきです。どうせ後で就職先サポートしてくれるから~と考えるのは受け身の選択肢です。自分の人生は自分で選択できる余地を作っておくのがいいと思います。プロゲーマーを経験した後、将来どこか別業界で働きたいことができても、「社会人経験がないこと」「年齢」「職種未経験」などの属性は間違いなく足を引っ張ります。自分を天才だと自負していないプロゲーマーほど学校には行った方が良いし、代替案がいくつか浮かぶライフプランを練っていた方がいいです。

期間を設けてやりきるのがおすすめ

 今のゲームコミュニティの環境は情報の拡散速度が凄まじく、若いうちから真似や経験がしやすいので、より若者が勝ちやすい環境になりつつあると思っています。なので若いうち(特に大学生ぐらいまで)にプロゲーマーとしてある程度やりきるのが個人的にはおすすめです。(世界一レベルを目指す人は流石に別) 
 そうしておくといざ社会に出ようとなったとき、前項の「社会人経験がないこと」「職種未経験」というネガティブ要素は「若さ」の1つだけで大体打ち勝てます
 同様に子どもがプロゲーマーを目指したいと言う場合も、私は学生のうちにやりきるのがおすすめと言います。学生とスマブラプロゲーマーのプレイ時間は大差がなく(プロでも賞金がないので動画や配信に時間を割かなくてはいけない)、大学生を卒業してから専業でやっていくほうが年齢的にきつくなっていく、と思っているからです。

くぅ~疲れましたwこれにて完結です!

 久しぶりに文章書いたので拙いかもしれませんが、誰か1人でも参考になっていれば嬉しいです!プロゲーマーあばだんごの物語は一旦完結とさせていただきますが、これからもスマブラと麻雀、その他サブカルで活動続けていくのでよろしくお願いします!

いいなと思ったら応援しよう!