阿部憲二|THE MASSTER(株式会社リッシ)

マーケティング・クリエイティブ領域専門転職エージェント「THE MASSTER」のシニアディレクター。ワセダ→総合広告会社でAE→カナダで雑誌編集→リクルートで転職情報誌編集→Webプロデューサー兼コンテンツディレクター→人材紹介会社のインハウスマーケ兼HRコンサルタント→現職。

阿部憲二|THE MASSTER(株式会社リッシ)

マーケティング・クリエイティブ領域専門転職エージェント「THE MASSTER」のシニアディレクター。ワセダ→総合広告会社でAE→カナダで雑誌編集→リクルートで転職情報誌編集→Webプロデューサー兼コンテンツディレクター→人材紹介会社のインハウスマーケ兼HRコンサルタント→現職。

マガジン

  • MASSTER'S NOTE

    広告・マーケティング・クリエイティブ領域専門の転職エージェント「THE MASSTER(ザマスター)」のHRコンサルタント・阿部憲二によるコラム。Official Site: https://themasster.jp/

最近の記事

ビズリーチのヘッドハンターアワード2021で部門MVPを受賞しました

今日は宣伝です。笑 私は求職者とお会いするために、多くの優秀なビジネスパーソンが利用している「ビズリーチ」にヘッドハンターとして登録しておりまして、この度2021年「広告・エンターテインメント部門」の年間MVP的な賞をいただきました。 コロナ禍における求職者の皆さんの転職支援において一定の成果を挙げることができ、取り組みがご評価いただけたということで、うれしく思います。特に「面談満足度」や「スカウト返信からの決定率」なども評価ポイントとなっているらしく、日々の仕事が的外れ

    • 結論から述べよ。

      採用面接では、ロジカルトークが求められます。聞かれたことに的確に答える。結論から簡潔に述べる。これがとても重要です。 簡単なことのように思えますが、普段から意識していないと結構できないものなのです。多くの人がその罠にハマり、不採用通知を受け取っています。 普段の仕事上のやり取りを例に、あるあるなパターンを見てみましょう。   ◇ とあるZoom会議の翌日。 上司A「昨日ごめんな、例の会議、先に退出しちゃって。で、どうなった?」 部下X「いやいや、大変だったんですよ

      • 書きまつがいあるある:「てきせい」

        《答え》 【A】適正 …正しい 【B】適性 …合ってそう 【C】敵性 …敵っぽい 《例》 「産育休制度の適正な運用が行われているか」 「顧客と向き合う仕事に適性がある」「適性検査を受検してください」 「ジャズは敵性音楽だ、スウィングするとはけしからん」 圧倒的に多いのが「適正テスト」という書きまつがい。その会社・ポジションに性格・能力的に合っていそうかを確かめるテストであり、「正しさ」や「品行方正さ」を検査されるわけではないのでご安心ください。私もメールを送る前に誤変換の

        • 書きまつがいあるある:「しこう」

          《答え》 【A】思考 …考えること 【B】志向 …気持ちの方向 【C】指向 …物事の方向 【D】嗜好 …このみ 【E】至高 …最高 《例》 「あの人は直感的に捉えず論理的に思考する習慣が身に付いている」 「私はエンタメ系を志向している」「当候補者は事業会社志向がある」 「指向性アンテナ」「性的指向」 「酒、煙草は嗜好品なので高税率でよい」 「リュウジが作る至高の炒飯」「煉獄杏寿郎は至高の領域に近い」 人材紹介界隈では【A(思考)】と【B(志向)】がよく使われます。「しこう

        マガジン

        • MASSTER'S NOTE
          14本

        記事

          新天地で輝く。

          一岡竜司、大田泰示と聞いてピンくるなら、おそらくプロ野球ファン。どちらも伸び悩んでいたところをトレードで他チームに移籍し、新天地で活躍して確固たるポジションを築いた選手です。伝統ある人気球団・読売ジャイアンツで燻っていた若手、という共通項もあります。 後藤武敏、エドウィン・エスコバー、平良拳太郎、伊藤光の名を聞いて二度三度と頷いているのは間違いなくベイスターズファンでしょう。トレードでやってきた彼らの活躍が何度ベイファンの心を踊らせてくれたことか。「来てくれてありがとう」「

          経営者の人格。

          「会社、組織は、トップの器以上のものにはなりません。立派な会社や組織にしたいならば、まずリーダーが、自分の人間性、人格を高めることが何より大事です。経営を伸ばしたいと思うなら、心を高めなさいと、盛和塾でもずっと言ってきました」(『週刊朝日』2013年10月25日号) 京セラ、第二電電(現KDDI)を創業し、日本航空を再建した稲盛和夫氏の言葉です。 いろいろなシーンで引用される有名な言葉ですが、実に共感できる内容だと思います。この「立派な」というのは、必ずしも「大きさ」とい

          ため息がもたらすもの。

          仕事中は、ため息をつかないようにしています。 正確にいうと「しています」ではなく「努めています」かもしれません。無意識にしてしまっているかもしれませんので(笑)。いつからかそうしているか思い返してみたのですが、おそらく34歳くらいからではないかと思います。まあここ十数年という、比較的最近の話です。 理由は恥ずかしいほど分かりやすいのですが、34歳のときにちょっとした肩書が付いたのです。それで周囲を引っ張っていかなくてはという意識が生まれたのだと思います。本当は肩書なんかが

          「ワークライフバランス」の呪縛。

          仕事とプライベート。その区切りをはっきりさせたい。多くの皆さんがそう考えられると思います。実際、「ワークライフバランス」は転職動機に挙げられることが多くあります。 ワークライフバランスには「仕事と生活の調和」という日本語訳が付けられています。では、理想の「調和具合」はどのくらいなのでしょうか。それは、仕事をしたいモチベーションやプライベートを大事にしたい度合い、家族構成、子どもの年齢、自身が稼ぐ必要性など、気持ちや条件が人により様々なので、理想のバランスも千差万別です。同じ

          「ワークライフバランス」の呪縛。

          「市場価値」の呪縛。

          「自分の市場価値を知りたい」 そう言って面談に来られる方が、少なくない数いらっしゃいます。若い方に多いです。「市場」とか「マーケット」とか、神聖なる仕事探しに関する言葉としてふさわしくない気もしますが、求職者にとっての転職、企業にとっての中途採用においては、「求人と人材」は「需要と供給」の関係となっているので、そうした無機質な経済用語が使われるのも仕方がないのかもしれません。 市場価値とは平たく言うと、自身が転職する場合、他企業からどのくらいの評価を得られるのか、という話

          「好きを仕事に」の呪縛。

          「好きなことを仕事にできるといいね」 昨年5月に亡くなった母が、私が学生の頃に折に触れて掛けてくれた言葉です。何軒かの調剤薬局を営んでいた祖父母が授かった3人娘の真ん中。母も伯母も薬大を出て薬剤師となり、晩年病に倒れるまで現役で働いていました。 祖父母には男の子がおらず、母としてもなんとなく「私は薬剤師にならなくてはならない」と背負うものがあったのだと思います。自身がある種決められた職業に就いたがために、子どもには仕事を好きなように選んでほしいという思いがあったのでしょう

          「転職すべきではない時」があります。

          転職の相談に来られた求職者に対して、今は現職に留まった方がいいと伝え、お帰りいただくことがあります。 そうしたケースは、たいてい2つに類型化される気がしています。 じっくりと話を聞くと、転職の「軸」が定まっておらずフワフワしている方がいます。軸というのは、転職にあたっての判断材料となる要素、条件のことです。年収、ワークライフバランス、業種、役職、勤務地など、それは人によって様々ですが、転職という一大決心をするにあたっては、その優先順位付けが重要です。 ところが、ご自身で

          「転職すべきではない時」があります。

          「年の功」がモノいう仕事。

          転職市場といわれる界隈では、若手人材に人気が集まります。 入社後に活躍してくれる期間が長くなるわけですから、企業が若手を欲しがるのは当然です。若く、染まりきっていなければ、自社のカラーに馴染んでくれやすいという面もあるでしょう。 今はだいぶ状況が変わりましたが、かつては「35歳転職限界説」などとささやかれたこともありました。確かに、30歳の人の転職支援よりも、40歳の方が我々の支援の難易度も上がります。50歳以上の方を受け入れる求人となると、我々の企業開拓の努力不足もあっ

          「転職成功おめでとう」とは言いません。

          転職エージェントをやっていて、この仕事冥利に尽きると感じる瞬間がいくつかあります。 キャリア相談の面談で初めてお会いして以降、紆余曲折ありながらも伴走してきた求職者が志望企業の内定を得て、オファー承諾の連絡をもらう瞬間がその一つです。 これにてマッチングが成立し、求職者にとっては「転職先」が決まります。同時に企業にとっては「採用」が決まるわけです。どちらからも「ありがとう」という言葉を掛けていただき、胸がいっぱいになる瞬間です。 さてさて、内定承諾を伝えてくれた求職者に

          「転職成功おめでとう」とは言いません。

          「決める」のではなく「決まる」のだ。

          転職エージェントの業界用語として「決める」という言葉があります。これは「成約させる」という意味です。 我々転職エージェントのビジネスモデルは、求職者を企業に紹介して、企業がその人を採用すると、めでたくマッチングが成立、「成約」となります。 成約すると、企業は採用した人の初年度年収の35%ものフィーを我々に支払うことになります。例えば年収600万円の方が成約すると、実に210万円ものフィーが発生するわけです。このフィーは、エージェントにとっては「売上」となります。 エージ

          「決める」のではなく「決まる」のだ。