海老名すみれ

みちのく潮風トレイルセクションハイク(S→N)に挑戦中 福島県相馬市出身

海老名すみれ

みちのく潮風トレイルセクションハイク(S→N)に挑戦中 福島県相馬市出身

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  • ふくしま浜街道トレイル冒険録

    ふくしま浜街道トレイルを歩いた記録です

  • みちのく潮風トレイル冒険録

    みちのく潮風トレイルをめぐる冒険に挑んだ記録です。

最近の記事

ふくしま浜街道トレイル冒険録5:3月11日、双葉(浪江→双葉)

 3月11日にトレイルを歩くことをはじめて3年目。今年の3月11日はふくしま浜街道トレイルを歩き、双葉町にある東日本大震災・原子力災害伝承館で14時46分を迎えようと思った。そのための時間の調整として、前日のセクションの終点である夜ノ森駅から双葉駅までのセクションはいったん後回しにして、今日は道の駅なみえを起点に南に向かって双葉駅まで歩くことにした。そうすれば、東日本大震災・原子力災害伝承館に昼過ぎに着いて14時46分を迎えることができるという計算だ。 Day6:道の駅なみ

    • ふくしま浜街道トレイル冒険録4:富岡町、廃炉資料館とアーカイブミュージアム(富岡→夜ノ森)

       ここ2年、3月11日にみちのく潮風トレイルを歩くということを続けた。今年の3月11日はふくしま浜街道トレイル、それも双葉郡で過ごすことにして、まずは前日の3月10日、富岡駅に降り立った。  富岡から北は、いよいよ原発事故の影響が大きかった地域に入る。本当は南側から順番に歩いてしまいたいところだが、しばらくの間、歩く順番を入れ替えたり、北から南へ歩いたり小刻みにセクションを区切って歩くことにする。というのも、この先の双葉郡に点在する震災や原発事故関連の資料館を歩きながら訪問し

      • ふくしま浜街道トレイル冒険録3:Jヴィレッジの出会い(広野→富岡)

         今日は、双葉郡広野町から楢葉町を経て富岡町までを歩く。いずれも原発事故による避難指示の影響が大きかった自治体だ。  あなたは、福島第一及び第二原子力発電所が所在する市町村の名前を答えられるだろうか?あれだけ世間を騒がせた事故にも関わらず、正確に答えられる方は多くないように思う。正解は、福島第一原子力発電所が「双葉郡大熊町」及び「双葉郡双葉町」、福島第二原子力発電所が「双葉郡富岡町」及び「双葉郡楢葉町」だ。  4つの自治体は、全て双葉郡に属している。つまり、かなり大雑把に近似

        • みちのく潮風トレイル冒険録23:船越半島・霞露ヶ岳の死闘(岩手船越駅→ふれあいパークやまだ)

           みちのく潮風トレイルのうち、釜石市と宮古市のあいだには、難所と呼ばれる半島が3か所ある。南から順に箱崎半島・船越半島・重茂半島だ。前回の旅では、このうちの箱崎半島を2日かけて攻略した。  箱崎半島の旅は暑かったものの楽しかったので、夏のうちにもうひとつ難所を攻略してしまおうと思いたった。そこで、箱崎半島と船越半島の間にある大槌町のセクションはいったん後回しにして、難所三兄弟の2番手・船越半島に挑むことにした。船越半島は一周約34km、アップダウンもあり一日で回ることは難しく

        ふくしま浜街道トレイル冒険録5:3月11日、双葉(浪江→双葉)

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        • ふくしま浜街道トレイル冒険録
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          23本

        記事

          みちのく潮風トレイル冒険録22:箱崎半島は動物日和(両石→鵜住居)

           今回の冒険の舞台はみちのく潮風トレイルの難所のひとつ、釜石市箱崎半島。箱崎半島一周は約35km。一日で歩けない距離ではないが、途中の千畳敷に寄り道をすることを勘定に入れると、途中でセクションを区切ったほうがよさそうだ。というわけで、途中どこかで野営して2日間に分けて歩くこととし、ザックに野営用のツェルトを詰め、冒険に出発した。 DAY35:両石駅→大刈宿2024年8月24日(土)  JR釜石線快速はまゆり53号釜石行きは混雑している。どうやら途中の遠野でお祭りがあるらしく

          みちのく潮風トレイル冒険録22:箱崎半島は動物日和(両石→鵜住居)

          ふくしま浜街道トレイル冒険録2:吊るし雛と大師講、そして末続駅(小名浜→四倉→広野)

           今回歩く福島県いわき市は、私の地元である相馬市とは同じ浜通りという地域に属している。しかし、同じ浜通りとはいえ、私はいわき市を地元と呼べるほどの土地勘や親しみは正直言うと無い。  あなたの地元はどこですか?と聞かれたとき、なんと答えるだろうか?その答えは一つではないと思う。私が福島県の人に地元を聞かれたならば相馬市と答えるが、県外の人に聞かれたら福島県と答えるだろう。都内の人ならば住んでいる自治体名よりも最寄り駅を答えるかもしれないし、海外で聞かれれば日本と答える場合もある

          ふくしま浜街道トレイル冒険録2:吊るし雛と大師講、そして末続駅(小名浜→四倉→広野)

          ふくしま浜街道トレイル冒険録1:勿来からはじめる新しい冒険(勿来→小名浜)

           ふくしま浜街道トレイルという新しいトレイルが2023年に正式に開通した。その名前のとおり福島県の浜通りを海岸線に沿って南北に縦断するトレイルで、みちのく潮風トレイルとは一部ルートを共有しており、兄弟分的な位置づけになっている。  浜通りを南北に縦断する、と聞いて、多少なりとも福島県の地理をご存じの方であればこう思うのではないだろうか。  「歩けるの?」  そう、浜通りのちょうど真ん中付近には、あの発電所の事故によって避難指示区域に指定された地域がある。避難指示の解除がどこま

          ふくしま浜街道トレイル冒険録1:勿来からはじめる新しい冒険(勿来→小名浜)

          6月16日文学フリマ岩手9のお知らせ

           6月16日(日)岩手県産業会館7階大ホールにて開催される「文学フリマ岩手9」に出展します。 C-22黒目がちな少女「Wanderlust Jouney!!」 お品書きは以下のとおりです。3月と5月の同人誌即売会でも頒布した、みちのく潮風トレイル旅行記本です。  本文サンプルは以下の通りです。このnoteに掲載している文章を改稿したものに、Route&AccessMapと称した簡単な経路案内図が付いています。この地図はnoteには掲載していません。地図をぱらぱらめくるだけ

          6月16日文学フリマ岩手9のお知らせ

          みちのく潮風トレイル冒険録21:旅のリスタートは雪の鳥谷坂(釜石駅→両石駅)

           お久しぶりの冒険録の更新となる。  前回、釜石まで歩いた記事の最後で、歩くこととは別な新しい冒険に挑戦することを計画していて、しばらくはその準備のために時間を割きたいので釜石でいったんみちのく潮風トレイルの冒険を歩くことを中断すると書いた。  前の記事では明言していなかったが、実は、新しい冒険とは社会人向けの大学院入試に挑戦するということだった。  トレイルを何時間もかけて歩いていると、歩きながら色々なことに考えをめぐらす。歩きながら自分のキャリアについて考え直した時、かつ

          みちのく潮風トレイル冒険録21:旅のリスタートは雪の鳥谷坂(釜石駅→両石駅)

          3/23旅チケット8振り返り&5/4MBFのお知らせ

           3月23日、埼玉県川口市で行われた「旅チケット8」にて、生まれて初めて作った同人誌を頒布しました。この記事ははじめての本づくり・同人誌即売会の記録です。 全ては友人のサポートのおかげ 本を出す・即売会に参加するところまでたどり着けたのは全てサポートしてくれた漫画家の友人のおかげです。  このnoteに綴っている「みちのく潮風トレイル冒険録」は、最初はwordで自分用に簡潔に記しておいた旅の記録を、ちょっとした思い付きで公開の場で記そうと思い立ち書き始めたものでした。全線の

          3/23旅チケット8振り返り&5/4MBFのお知らせ

          3/23旅チケット8のお知らせ

           以前もお知らせしておりましたが、2024年3月23日(土)川口市民ホール「フレンディア」(埼玉県川口市)で開催される「旅チケット8」にて、このnoteに描いてきた「みちのく潮風トレイル冒険録」をまとめた同人誌を出します。  イベントの詳細は以下↓ お品書き 新刊:Wandarlust Jouney!! with Brave Heart     みちのく潮風トレイル冒険録vol.1  サークル黒目がちな少女、スペースは旅-31です。  イラストと表紙の装丁は友人である漫画

          3/23旅チケット8のお知らせ

          みちのく潮風トレイルの冒険の記録をまとめた同人誌を出します

           突然ですが、同人誌を出します。 3月23日(土)旅チケット8にサークル参加します これまで足掛け2年以上みちのく潮風トレイルのセクションハイクを続けて相馬から釜石までを踏破し、noteに20パートにわたってその冒険の記録を記してきましたが、このたび、これまでの冒険の記録をまとめた同人誌を発行することを画策しています。  3月23日(土)に埼玉県川口市で開催される「旅チケット8」というイベントにサークル参加し、そこで同人誌を頒布する予定で準備を進めています。  サークル名

          みちのく潮風トレイルの冒険の記録をまとめた同人誌を出します

          みちのく潮風トレイル冒険録20:3月11日、越喜来、潮目の出会い(甫嶺駅→吉浜駅→釜石駅)

           昨年の3月11日は、石巻市の雄勝半島のトレイルを歩いた。それから1年かけてトレイルを北上してきて、冒険の舞台は宮城県から岩手県へと移った。そして、今年の3月11日は大船渡市三陸町を歩くことになった。これが、私にとっては思いがけない出会いの旅となった。  ちなみに今回の旅は同行者がいる。弟を誘って一緒に歩くことにしたのだ。いつもは一人で黙々と足を前に運ぶだけの旅だが、弟とおしゃべりしながら歩けばいつもとは違った楽しみも生まれるだろう。 Day31:甫嶺駅→三陸駅→吉浜駅20

          みちのく潮風トレイル冒険録20:3月11日、越喜来、潮目の出会い(甫嶺駅→吉浜駅→釜石駅)

          みちのく潮風トレイル冒険録19:綾里崎に朝が降る(盛駅→甫嶺駅)

           予定では前回の旅で2022年の秋のトレイル歩きを終了にするつもりだったのだが、雨で予定の行程を歩くことができなかったのが悔しかったので、急遽予定を追加して歩くことにした。今回の冒険の舞台は、大船渡市の東部、旧三陸町にある綾里半島である。 Day29:盛駅→綾里郵便局2022年10月31日(月)  今回は、新幹線で新花巻駅まで行って釜石線に乗り換え、釜石駅からは三陸鉄道で盛駅まで南下するという行程で大船渡市へ向かった。盛駅よりしばらく進んだ、大船渡警察署に面した交差点が本日

          みちのく潮風トレイル冒険録19:綾里崎に朝が降る(盛駅→甫嶺駅)

          みちのく潮風トレイル冒険録18:大船渡、夕方5時のチャイム(小友駅→盛駅)

           またしても冒頭から話が横道に逸れて恐縮だが、いい機会なので、この冒険録の書き手である「海老名」とは何者であるのかをここで定義付けておこうと思う。  「海老名」とは、「アイドルマスターシンデレラガールズ」というゲームにおける「ブルームジャーニー」というユニットの担当プロデューサーとしての、私の「分人」である。  説明が必要な単語がいくつか出てきた。  海老名が「アイドルマスターシンデレラガールズ」というゲームにおける「ブルームジャーニー」というユニットの担当プロデューサーであ

          みちのく潮風トレイル冒険録18:大船渡、夕方5時のチャイム(小友駅→盛駅)

          みちのく潮風トレイル冒険録17:遂に岩手県へ・雨の陸前高田と広田崎(唐桑大沢駅→小友駅)

           遂に冒険の舞台は宮城県から岩手県に移ることになる。今回の冒険の舞台は岩手県最南端の自治体、陸前高田市。東日本大震災の被害の甚大さで全国に知られたまちの海岸線を歩く旅となり、またしても震災遺構を訪れることになる。  みちのく潮風トレイルは確かに震災がきっかけで整備された道であり、震災の被災地を自分の足でめぐるというのが私の旅のひとつの目的であることは間違いない。旅の記録を綴っていくと、どうしても震災について触れることが多くなってしまう。しかし、みちのく潮風トレイルの魅力はほか

          みちのく潮風トレイル冒険録17:遂に岩手県へ・雨の陸前高田と広田崎(唐桑大沢駅→小友駅)