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Chromebook化したPORTABOOK

2021年 10月24日追記

現在、この記事のChromebookでは不具合が出て別のLinuxを入れる旅に出ています。そのためこちらの記事は参考にならない可能性が高く、あくまで備忘録として残してある役に立たない内容だとご理解いただけますようお願いいたします。

なお、別のLinxu(SparkyLinux)をインストールした短信は以下のリンクにあります。

よろしくおねがいします。それではここから本文をお楽しみください。


今日は以前少し触れたPORTABOOK

このPORTABOOKへGoogleのWebブラウザベースOSであるChromebookをインストールしたお話です。

あらためてPORTABOOKについて触れますと、2015年にKINGJIMが発表したA5サイズのWindows10パソコンです。

当時から非力だったIntel Atom x7-Z8700プロセッサー1.6GHz(Intel バースト・テクノロジー対応:最大2.4GHz)4コア/4スレッドのCPUに、8inchノングレア液晶1,280×768ドットを組み合わせています。

メインメモリ2GB/eMMC 32GB(eMMC 5.0)で、重量が約830gと軽量でした。

WIFIはIEEE 802.11b/g/n準拠、Bluetooth® 4.0 + EDR準拠、ディスプレイポートがHDMIとDsub15ピンの2つ付いていること、ポインティングデバイスがLenovoのようなキーボードの真ん中の棒でコントロールする非常に使いづらいタイプ。

PORTABOOKの一番のポイントは85キー/日本語配列(かな表記無し)のキーボードが左右に折れてそれぞれ90度回転してA5サイズの筐体の枠内におさまるギミック(スライドアークキーボードという)でThinkPad701のバタフライキーボードを知っている方にはちょっと嬉しい。

ポメラで有名なKINGJIMさんですからこのPCも基本的にはテキストライター的な仕様にとどめてメモリ2GB/eMMC32GBの最小限の構成としていたことなのですが、販売当時から災いしてすぐにWindows Updateに耐えられなくなってしまいました。

それでも頑張ってWindows updateをかけては容量不足を補うために頻繁にドライブをクリーンアップしたり、Tempファイルを消したり、Windows updateファイルを消したりを繰り返しているうちにとうとうウイルス対策ソフトすら入らなくなりWindows Defenderだけにして、ようやくMay 2020 Update 2004をインストール出来たと思ったのもつかの間、ユーザー設定でログイン出来ず全く安定しなくなりました。

きっとやりようはあるのでしょうが起動時にすでに残りメモリ8GBとなり、Windows EdgeでYoutubeの動画を見ても満足に動かないし、amazon music専用機みたいに使っていましたが音楽すらも遅延するようになっていました。メモリ不足かつドライブ容量不足も限界になってしまいました。

そこで、OSに8GBあれば動くというのでかねてから目をつけていたChromeOSをインストールして延命を図ることにしました。

Chrome OSをパッケージで提供してくれているneverwareさんのCloudReadyのパッケージを使用しました。

まずは、本体にインストールする前にUSBメモリにOSをインストールしてWindowsと起動時切り替えをして動くかを確認。

USBメモリで起動はしますが、スクリーンセーバーがおかしいとか、音が出ない。外付けメモリではなんだかもっさり動くのでしばらくはとまどっていいたところ、WindowsUpdateMay2020(2004)導入後ユーザーログインも不調となり最後はメモリ不足で起動もおぼつかなくなったため、不退転の覚悟を決めて本体インストールを敢行しました。

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USBで起動しておいて、右下の時間表示をクリックすると本体へのインストールリンクがあり、それをクリックすればものの30分もしないで無事起動しました。しかも、本体メモリでの起動はずっとサクサクに動きます。解像度も1280x768ドットの表示まで出来ました。

しかし、Bluetoothは使えず、スクリーンセーバーはおかしいし、本体から音が出ないのも変わらずですが、動きはとてもサクサクと軽快に動くし、WIFI接続も有線LANも普通に使え、さらにUSB接続であればHarman/Kadonのスピーカーから普通に音が出ました。

今になって思えば、neverwareさんのサイトでパッケージを自作することでスピーカーの問題は回避出来たかもしれないですね。。。

実際使ってみて、Windowsのアプリは使えないため不便ではありますが、GoogleのChrome含め、GMAILやドライブ、ドキュメント、スプレッドシート、スライドのアプリや、YoutubeもAmazon Prime VideoやPrime Musicは全て使えるので(USB接続スピーカー経由で音を出すことは必要ですが)、普段自分が使うほとんどの作業は出来てしまいます。

あとはカタコトとviを使っておまじないを入れたりしていますがまだ本体から音は出ていません。ちなみに3.5Φステレオミニヘッドホンジャックに繋いでも音が出ませんでした。

それでも置物になってしまうかと思っていたPORTABOOKがサクサクに動くようになってくれたことはとても嬉しいです。

Windows環境の良さもありますが、古くて捨てるよりもこうやって再活用の途が開けているのはありがたいです。



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アラン藤島
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