Leica ゾフォート2
2023年10月6日発表され11月10日販売開始に向け予約が可能となっているライカのゾフォート2。
デジカメなのに単体でプリントも出来るチェキのようなインスタックス2のようなカメラ
ライカ社いわくハイブリッドインスタントカメラ(プリント機能付き)とのこと。
一番の萌えポイントは税込59,400円という、100万円がデフォルトのライカ社において破格すぎるそのお値段。
主なスペックは次のとおり
材質本体ポリカーポネート、
センサーサイズCMOS1/5インチ
2560x1920(490万画素)
レンズLeica Summar2.4f2(35ミリ換算焦点距離28ミリ相当)
10センチから焦点合致
ISO100〜1600(オート露出制御)
本体メモリー約45枚、MicroSDカード/MicroSDHCカード使用対応(1GBを使用時約850枚)
USB-Cインターフェース採用
Bluetooth4.2インターフェース採用
画像ファイルサイズ約1.2MB
ゾフォート2というからには初代ゾフォートがある訳で、初代はどうもデジタルではなかったらしい。
では、デジタル&プリンターという機能では、ポラロイドのDigital Snapという商品がありました。
ポラロイドのDigital Snapは1000万画素らしくスペックだけで見るとゾフォート2の500万画素の倍で、そのくせお値段は2万円ほどお安いので、一見、ポラロイドの方が良いように思われます。
コンデジがいま再び見直されているのは、ある意味ノスタルジーであり、「安いから」の遊びなのかなと思われます。
ゾフォート2の5万円という価格ははたして安いのか?ライカとしてみたら破格の安さではあるものの、その性能は正直10年前よりもっと前の画素数。
ふとこのカメラを見て2009年にポラロイドが発売したPoGoデジタルカメラとプリンタのセット販売を思い出しました。
https://japan.cnet.com/article/20404730/
デジカメと、プリンタが別体でしかもデジカメの性能がいくつか選べました。私はたまたま1200万画素のT1235とPoGoプリンタのセットが入った福袋を手に入れて、ちょっと嬉しくなって使ってみました。
しかし、すぐにお蔵入り。
その主な理由が、「カメラ機能がつらすぎる」ものだったから。画素数だけみれば私のiPhone Xの背面1200万画素と同じなのですが、カメラのオペレーションがやりにくすぎること、写してみると思っていたのと全然違う写真が記録され、ましてや手ブレ補正機能があるのにブレまくり。
プリンターもプリントするにはあまりに高いランニングコストとデジカメの使い勝手の悪さ、こんなもんだろ的な画質の悪さにすぐにお蔵入りにしてしまいました。
変な話し、500万画素でもカメラの頭脳がまともならば普段のメールで送るスナップとしてはちょうど良い軽さ(1.2MB)の画像が残ります。
マジで撮りたかったらそれなりのカメラがあるけど、毎日のお散歩カメラには500万画素でも悪くないんじゃないかと思われました。
あとは、「Leica」の真っ赤なロゴをこれみよがしにしないためにあえてボディ色を真っ赤にしてしまえば、おじさんの恥ずかしさもちょっと緩和されるかも。
とはいえ、オプションのストラップとかケースとかを一緒に買うとあっという間に10万円。
高い高いと言っているiPhone15Proの方がコストパフォーマンス的にずっと優れていますね。
10年後、20年後、iPhone15Proを持つ人はいないでしょうが、ゾフォート2はひょっとしてお孫さんのトイカメラとして活躍するかもしれないと考えてやっとバランス取れる感じがします。
ライカ社にとって、この商品は、あくまでライカ社のお試し、撒き餌であり、目的は100万円クラスの上級機への誘導でしょうから、性能は悪くて結構ですね。
コストだけをみれば、ライカマウントアダプターで別のカメラにライツのレンズを付けた方がはるかに実用的だと分かっていても、この可愛らしさに惹かれてしまいます。
その前にiPhoneXを変えた方がいいかもしれませんね。