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東南アジアのモール大競争!



おもしろい事象が起きています。

日本国内では、百貨店の市場が縮小しはじめていますよね。日系百貨店が今注力しているのは、東南アジアに「場所貸し」として進出していくこと。

東南アジアで「場所貸し」として活躍する伊勢丹百貨店

伊勢丹らは、東南アジアで人気のテナントを誘致する「場所貸し」を実施することで、収益確保に動いています。


例えば、シンガポール・オーチャード通りにある、伊勢丹オーチャード店。

ここに実は、伊勢丹自らが展開する売り場は存在しておらず、ソニーやスイス高級時計ブランドの専門店が並んでいるそう。

伊勢丹オーチャード店は、1986年から続く老舗百貨店。しかし、2016年までに自社売り場をなくして全てテナント貸しに。今では伊勢丹の面影は外の看板だけという。

場所貸しに方向転換をした背景

日本の百貨店は実は今から30年前の1986年から実は東南アジアに進出をしています。しかし、90年代に通貨危機が起きたことで、撤退を余儀無くされることも。

現在は、三越伊勢丹ホールディングスは東南アジアに11店舗を残すが、うち6店舗を抱えるシンガポールでは連続で営業赤字。タイやマレーシアでも利益が出ていない現状があります。


伊勢丹はここで、日本国内とは違った動きをとります。

日本国内:自社売り場にこだわる
シンガポール(オーチャード店):テナント収入で稼ぐ


2020年マニラに開業する施設でも、テナント収入を視野に入れるそう。

PRの視点でのコメント

よく弊社代表の篠塚が話をしているのですが、世界が向かっている方向とは逆に進もうとする業界は危ないな〜と、このニュースでも痛感しますね。

ここで百貨店と対立するのは、いうまでもなくネット通販業界。

東南アジアですら百貨店業界は厳しく、消費者はもう百貨店よりもブランドの世界観が打ち出された専門店やセレクトショップを好むようになっている。東南アジアのネット通販も拡大していて、東南アジア主要6ヶ国のネット通販市場は17年で約1兆2000億円と2年前から倍増している。消費者が百貨店やモールを訪れるのは、飲食店や映画館を楽しむ場合が多くなっているの。

東南アジアでも、消費者の動向が先進国とほとんど変わらなくなってきていて、おそらくどんなに日系百貨店が頑張っても、ネット通販の勢いに勝ることはできないだろうな〜と。


ソース

終わり