【メンバー活動報告】「学校図書室の本の整理プロジェクト」を実施しました!
たんば社会教育士コミュニティのメンバーの蔦木は、丹波市立北小学校の学校図書室で、本の整理プロジェクトを実施しました。
当日の様子は7/29の丹波新聞一面に掲載されました!下記に掲載しています。
■目指すのは、子どもたちが安心して過ごせる居場所、そして、地域の方も立ち寄れる場所に
きっかけは、ライブラリーカフェ mamimumemoBOOKBOOKを運営する足立真美さんからお声がけいただいたことでした。
その後、校長先生、mamenumemoBOOKBOOKの足立 真美さん、丹波市立中央図書館の司書と相談・打ち合わせを重ねてきました。
そして、学校図書室の環境を整えて、本を見てもらえるような本棚づくり、そして、子どもたちが安心して過ごせる憩いの場や、地域住民が学校に立ち寄りやすくなるため場所とすることを目指して、活動をスタートしました!
■第一弾として、本の除籍と整理をすることに
事前の打ち合わせの中で、、古い本が多く、本の除籍や整理をしたいというニーズがあることが判明した一方で、先生たちだけでは、他の業務にも追われているので、本の除籍作業をすることが大変というお話を伺っていました。除籍のルールを決め、地域住民のみなさまに呼びかけをして、作業をすることになりました。
7/25と7/29の2日間で、校長先生、図書室担当の先生や教職員のみなさん、PTAのみなさん、学校運営協議会のみなさん、児童のみなさん、図書委員さん、北小学校を卒業した中学生、丹波市立中央図書館の職員、市議会議員など、のべ30名程度の方に集まっていただきました。
今回は、公益社団法人学校図書館協議会の「学校図書館図書廃棄規準」を参考に、分類番号⓪~⑧の本(物語・絵本・郷土資料以外の本)について、受け入れてから10年以上経過したものをピッキングしていきました。高いところにあった本も撤去しました。棚に残す本や本棚は、布で拭いてきれいにしました。
■調査対象図書のうち、受入10年以内の本はわずか6%
受け入れて10年以内の本だけを残すと、本の冊数はだいぶ少なります。
そのため、3つの区分に整理しました。
■実績(分類番号⓪~⑧の本/物語・絵本・郷土資料以外)
基準通りに本を除籍してまうと、あまりにも本が減ってしまうため、先生や図書委員の力を借りて、古い本でも今も読まれている、授業でも使っているもの選別して、棚に戻していきました。
結果、①はそのまま棚に残し、②③は除籍対象だが586冊を棚に戻し、235冊を除籍とせずに保管。1,165冊を除籍としました。
■丹波市の小中学校には学校司書が配置されていない
丹波市の小中学校には、設置の努力義務がある学校司書が配置されていません。
本来であれば学校司書がいれば、定期的に本を除籍・整理しながら、必要な本を選ぶことができます。また、もう少し購入予算があれば、学校の授業に必要な本や子どもたちに読んでほしい、子どもたちが読みたい本を購入することができます。
学校図書室では子どもたちが利用できる時間が限られているとともに、授業に利用する図書が足りず、教育環境としては課題があります。
■学校図書館・図書室についてみんなで考えてきたい!
これまでなかなかできていなかった学校図書室の除籍や整理をみんなで取り組むことで、学校図書室の現状をする機会になったのではと思います!
■当日の様子は、地元紙丹波新聞や神戸新聞に掲載!
7月28日の丹波新聞一面に掲載されました。ぜひ、ご覧ください。
8月28日の神戸新聞一面に掲載されました。(8/29追記)
■最後に、学校図書室の整理のビフォーアフター
〇ビフォー(実施前)
〇アフター(実施後)
・高いところにある本や棚板は、安全面を考慮して撤去しました。
・読み物と絵本以外の本は、壁面書架にまとめて並べました。
・空いたスペースには、初回に入りきっていなかった絵本を並べました。
・表紙を見せて、本に興味を持ってもらえるような工夫をしました。
・テーブルを置いて、図書の紹介コーナーを設置しました。
・ソファーを寄付していただき、くつろぐスペースを作りました。
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