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#004「アートが話は尽きないね」テクノロジーとアートと人間への興味の話

月刊といいつつも、最初の1ヶ月の間に4回目の配信になる「月刊aaploit」、今回のテーマはアートの話だったのだけど、興味関心へ話題が移り、人工知能の話、認知科学の話、そこからまたアートの話へ戻る。突き詰めて考えたら人間への興味の話になるのだろうけど、現代アートが人間を知ることの良いツールになっている。

僕が人工知能に興味を持って、色々と作っていたのは30年くらい前、知識ベースや、エキスパートシステムと呼ばれる仕組みで、専門家の知見などをデータベース化し、初心者(初学者)の質問に答えられるようにするというもの。エキスパートシステムを活用して靴職人の仕事を再現するような事例を見たような記憶がある。

Prologや、LISPを使ったプログラミング、エキスパートシステム構築ソフトの大創玄を使った開発などを行っていて、なんだ、これでは使えないな。そんな失望を感じたのを覚えている。そうした現実を逃避するように、プログラミングから読書へシフトし、認知科学から脳科学などを拾い読みしていた。ただ、心理学へは何故か寄り道せず、今から考えれば脳構造を再現すれば、人ができるのではないかと真剣に考えていたのだろう。だからプログラミング対象の脳の仕組みや認知機能、学習する仕組みなどの構成ばかりが気になって、そこから出てくる働きというか、心を避けていたのかもしれない。機械学習が商業的に利用できるようになった転換点、北さんが言うフィードバックの仕組みを装置としても組み込んだ流れが出来上がった。機械学習をベースにした人工知能の研究と成果はどこまでいけるのか、まだまだ可能性がある。30年前の自分だったら、こちらの道に進んでいただろうか。。。

ルールや働きをシミュレーションするプログラムができたとして、個性はどうするのだろうか。量産と差異。仮に人工知能をプログラミングしようとした時、個性までをプログラミングできるのか。差異が無い場合、その種は脆弱である。

人工知能を搭載したアンドロイドが異星からきた機械生命体と戦うアクションゲーム、古いゲームだからネタバレ許してもらいたいけれど、最後はアンドロイドの拠点がコンピュータウィルスに感染し、全滅してしまう。

差異、つまり多様性は、こうした危機の時に全滅を避けることができる仕組みだと思う。生命がDNAを引き継いでいき、変容していくことで獲得したしぶとさ。それは到底プログラミングで再現できるものではない。恐らく。

心が作れたら、つまり心の仕組みが分かれば、感情を操作することができるのだろうか。



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