【ここにはないもの、ここにしかないもの】デポルティーボ・ラ・コルーニャ通信簿 2022-23
6月。青空が見えない。俯いたその先、水たまりに描き出される無数の小さな波紋。
そう、全部雨のせいだ…
今年も負けた。昇格プレーオフで。1stレグを1-0でリードしながら、2ndレグを3-4で落としたのだ(カステジョンの方が順位が上だったため敗退)。
そもそも、デポルティーボ・ラ・コルーニャは3部にいていいようなクラブではない。プレーオフの1回戦で姿を消すなんて論外だ。
かつては「スーペル・デポル」と呼ばれ、CLでもその名を轟かせたような名門。今、その栄光の時代のツケを払わされているといっても過言ではない。高額の負債を抱えており、首が回らない財政状況。フロントも監督もとっかえひっかえで、ビジョンが全く見えてこない。スペイン有数の熱さを誇るはずのガリシア・ダービーも、現状セルタBを相手にイキらなければならない。恥ずかしい以外の感想が出てこないわけだ。
積み上げたブロックを壊すのは簡単。ただ、それを積み直すには相当の時間と労力を要する。
ちょっと前のグラナダや今年のオサスナの躍進を見て思う。息をもつかせぬ残留争いを見て思う。ホアキンを盛大に送り出すベティスを見て思う。エルナンデス×2やソト・グラード、クアドラ・フェルナンデス、ヒル・マンサーノ…に文句を言うサポたちを見て思う。
同じ舞台に立ちたい。
3部なんかでは味わうことのできない何かがそこにはある。ここにはない何かが、きっと。
だから、一つずつ、ゆっくり、確実に、積み直さなければいけない。何度崩れても。
さて、今年もこんな陰鬱な導入から書かねばならぬのか、と気が滅入ってしまいますが、日本でここだけのコンテンツを自負していますので。自己満で書くのです。
↑↑↑去年までのデポルを知りたいマニアックな方はコチラもどうぞ(内容はほぼ同じ)
古豪のプライドとエースの漢気を懸けた“勝負の3年目”
3部暮らしも3シーズン目を迎えたが、戦い方は昨シーズンとほぼ変わらない。クラブの未来であったノエル・ロペスがレアル・マドリーに、チーム内アシスト王だったエリティムがラシン・サンタンデールにそれぞれ引き抜かれる中、昨季の昇格プレーオフで涙を流した選手の多くが残留。冬にはなんと、カディスでプレーしていた元エース、ルーカス・ペレスが自腹を切ってまで加入するという前代未聞の事態が発生。3部離れした戦力で、「優勝」というただ一つの目標を達成…
するはずだった。これ以上名門の名を汚すことは許されないにも関わらず、蓋を開けてみれば昨季の焼き増しどころか、改悪版とでも言おうか。国王杯ではいきなり4部のクラブに力負けする情けない姿を見せると、一見順調に見えたリーグ戦でも、2023年に入ってからはアウェイで1勝もあげることができないという醜態を晒した。
優勝を目指していたはずのチームが4位にいたのだから、それはもうそういうことなのだ。言い訳はできない。3年連続「プレーオフ進出」してしまった時点で、既に負けだ。印象だけで言えば、3部に落ちてから最低のシーズンだったかもしれない。
フォーメーション
評価
・SS:ZEUS
・S:神
・A:素晴らしい
・B:良い感じ
・C:ぼちぼち
・D:うーん/今後に期待
・E:💩
監督
ボルハ・ヒメネス
D
1人目の監督。そもそも昇格を逃した昨季からの続投が疑問視されていた監督。消極的な采配が目立ち批判は多かったが、フロントとSDの意見が分かれ、なぁなぁで残っていた。特別成績が悪かったわけでもない上に後任が無能だっただけに、彼のままで良かったという声もあったが、去年昇格POで負けた時点で高く評価するつもりはない。来季からレガネスの新監督に就任するようだ。
オスカル・カノ
E
2人目の監督。これはこれはとんでもないポンコツだった。ボルハのやり方を引き継いだようでいて、明確な戦術は無かったと言っても過言ではない。やりたいことが見えてこず、選手の閃き頼み。特にシーズン終盤の足踏みは見ていられなかった。ルーカス・ペレスが来てくれていなければ、早々に昇格争いから脱落していたことだろう。彼を監督に選び、シーズン終盤まで引っ張ったフロントの責任は重い。
ルベン・デ・ラ・バレラ
B
一昨季チームを率いたイケオジが3人目としてまさかの再登板。昨季はデポルを倒してアルバセテを昇格に導いた。昇格を逃してしまったが、これは基本的に前任とフロントが流れを作ってしまったのが悪いのであり、難しい時期からの指揮だった中でカンテラーノを積極起用し、より攻撃的なサッカーを見せるなど変化をもたらしたことは賞賛に値する。先日解任が発表されたが、言ってみれば彼は被害者だ。
GK
1.イアン・マッカイ
S
数字だけ見れば昨シーズン以上の出来で、文字通り最後の砦として何度もディフェンス陣の尻拭いをしてくれたイケオジ。28試合でキャプテンマークを巻くなど、信頼は絶大だ。しかしPO2ndレグでは、らしくないミスから2点を献上すると、後半終了間際に相手を殴って退場するという始末。何度もチームを救ってくれていた男が戦犯になってしまったという事実が今のデポルを物語っている。
誹謗中傷、ダメ絶対。
13.パブロ・ブレア
D
ユースの各年代でゴールを守ってきた選手。リーグ戦では25試合にベンチ入りするも、3番手の地位を覆すことはできず、出番はなかった。国王杯では格下相手に2失点と悔しい結果に。マッカイを脅かすような存在になれるか、来季が勝負のシーズンだ。
24.エドゥ・ソウザ
C
デポルの下部組織出身のGKが10年の時を経てトップチームデビュー。181㎝しかなく、集合写真で見るとどう考えても小柄なのだが、身長の低さをカバーする反射神経と思い切りのよさで2番手に。プレーオフでの2失点、同情の余地はあるが、身長が低いゆえに止められなかった感もある。出場した6試合中3試合が途中出場だが、その内2試合がマッカイの退場によるものだ。
DF
2.アントニート
A
攻守にバランスの取れた右SBで、今季もキレスの外側を幾度となくオーバーラップして敵陣深くまで切り込み、チャンスを演出した。肝心のクロスの精度や、戻りの遅さなど、昨季よりも悪目立ちする点は多かったが、それでもトリッリの離脱が長かった分、替えの利かない選手になった。
3.アドリアン・ラペーニャ
B
今季はベンチスタートが増え、絶対的なディフェンスリーダーとして君臨した昨季ほどの活躍はできなかった。得点数も減り、正直期待はずれ感は否めない。とはいえ現スカッドの中では抜群の安定感で、出れば期待に応えてくれる頼もしさはある。11月のクルトゥラル・レオネサ戦ではキャプテンマークも巻いた。今シーズンで契約が切れるが、どうなるか。
5.ぺぺ・サンチェス
C
グラナダでヨーロッパ・リーグに出場した経験も持つ冬加入のCB。ボールプレイングに長けており、ビルドアップの面で貢献を見せた。熱いハートを持ち、ゴールを決めた際に観客を煽る姿も印象に残っている。ただ、セルタB戦での負傷により離脱を余儀なくされ、出番は限定的に。悪くはなかったが、稼働率を考えると期待を下回ってしまったと言っていい。
12.オレスト・レベデンコ
B
セグンダでもそれなりに活躍していた左SBで、冬に加入した時は驚いた。基本的にオーソドックスな左SBとして立ち回ったが、複数のポジションをこなせるがゆえに偽SBとしてプレーする場面も。国籍も相まって、その姿はさながらジンチェンコ。後述のカルネロよりも安心して見ていられただけに、もう少し使ってほしかった選手の一人だ。
15.ラウール・カルネロ
D
10-11シーズン振りに古巣に帰ってきた実績十分の左SB。シーズン序盤はその攻撃性能を遺憾なく発揮して見せたが、徐々にトーンダウン。中盤以降は慣れない偽SBをやらされることもあったが、不用意に中盤でボールロストを繰り返す姿は見ていて非常にイライラした。豊富な経験を還元してくれるはずが、こっそり足を引っ張っていた。
16.パブロ・マルティネス
A
フランスで長く活躍した左利きの長髪CB。上背はないが、フィジカルの強さと読みの鋭さを武器にディフェンスラインの中心となった。カードも少なく、激しくもクリーンな対応は迫力もあって好印象だったが、ヌルっと裏を取られるような場面も多々見られる。結局CB陣の中では最も多いプレータイムだったが、昨季のラペーニャほど神がかっていた感はないため最高評価は付け難い。
18.トリッリ
C
ノエルとともにコパ・デ・カンペオネスを制した主力の一人だが、昨季に引き続き怪我に苦しむシーズンとなった。それでも復帰後は効果的なオーバーラップを何度も見せるなど攻撃面でアピール。POでは絶妙な折り返しでアシストもマークした。昇格を逃したため、レアル・ソシエダへの移籍が既定路線か。
19.ハイメ・サンチェス
B
冷静なディフェンスは健在。ラペーニャ、パブロと出場機会を分け合った。ビルドアップ面でもチームを支えてくれる頼もしい存在だが、PO2ndレグの1失点目でボールを見失った対応など、いただけないミスも散見。パブロとのコンビは堅実に見えて実はリスキーで、昨シーズンと比べると高い評価を与えられるようなシーズンではなかった。
28.ダニ・バルシア
D
世代別代表にも選ばれる新星は3試合でベンチ入り。ノエルとコパ・デ・カンペオネスを制した主軸メンバーであり、ファンからの期待も高い未来のディフェンスリーダー。相当のポテンシャルを秘めており、来シーズン中のトップチーム定着も夢ではない。
29.アンヘル・プエルト
D
今夏セビージャのユースから加入した190㎝の大型CB。国王杯でトップチームデビューを果たした。同時に出場したバルシアとはBチームでも主力コンビで、空中戦の強さと適切なポジショニングを武器に信頼を勝ち取っている。
MF
4.アレックス・ベルガンティニョス
C
我らがカピタンも今年で38歳を迎えた。クラブでの通算出場数で遂に歴代トップ10に入ったが、選手としての残りキャリアは正直もう長くはないだろう。全試合でメンバー入りしたが先発出場は7試合だけと、昨季に比べて出場機会はガクンと減少。鉄人も寄る年波には勝てないのか、ミスも多くなってきた。それでも絶対的な精神的支柱であることに変わりはない。もう一度彼とプリメーラへ。これが私の夢だ。
6.イシ・ゴメス
B
積極的に前に顔を出すというよりは、中盤の低い位置でパスを捌くタイプ。これまでアレックスがやっていたようにライン間を埋めながらビルドアップを助ける場面や、中盤での汚れ仕事を厭わない献身性も見せてくれた。1人いると助かる選手だが、欲を言えばもう少し前で決定機に絡む活躍を見せてほしかった。
8.オラベ
B
ダーティーなプレーメーカー。イエローカードは12枚とチーム内ダントツトップで、守備の粗さがかなり目立つ。複数ポジションでプレー可能だが、シーズン中盤は専らボランチとしてスタメンに定着し、アレックスの負担を軽減してくれた。ただ、昔からよく名前を聞いていた選手ということもあってチームを引っ張ってくれることを期待していただけに、昨季のカラベラと同様少々残念な出来。
10.マリオ・ソリアーノ
S
ローンを経て、今夏フリーでアトレティコから加入。新たに10番を背負い、2桁ゴールに絡むなど飛躍的に成績を伸ばして成長を示す1年に。プレーもさることながら、愛嬌も抜群で、味方のゴールを誰より喜ぶ姿は多くのファンの心を掴んだことだろう。POなど大事な場面で決定的な仕事ができなかったのが悔やまれるが、アトレティコのカンテラで世代最高傑作ともいわれた才能の本格的な開花は近い。
アンドネが去って以降、デポルの10番は毎年変わっているというジンクスがある(アンドネ→カルレス・ヒル→マティアス・ナウエル→アケチェ→ララ→メヌード)が、どうなることか…
21.ルベン・ディエス
S
テネリフェからローンで加入したエレガントなトップ下。個人的には彼が一番の当たり補強だったと思っている。派手さはなく、決して目立つようなタイプの選手ではないが、巧みなボールタッチと正確なパスを武器に攻撃をコントロールし、3部最強のトリオを操った。ボランチで起用されることもあったが、きちんと守備での献身性も見せてくれる頼もしい存在だった。
22.ディエゴ・ビジャレス
S
一昨季バレロンの元で急成長したカンテラーノは、今季もチームのために走り続けた。激しいチャージで相手のチャンスの芽を摘んだかと思えば、裏へ抜け出してシュートを狙うボックストゥボックス。本来であればフェデ・バルベルデのような選手になれるはずだが、昨季同様右SBとしてチームの台所事情を支えるなどかなり才能を無駄遣いされている印象。もちろん偽SBとしては申し分ない出来なのだが。彼もまた、犠牲者の一人だ。
30.ブライス・バル
D
国王杯で負傷したビジャレスに代わって前半早々から途中出場も、トップチームでの出場はその1試合のみ。リーグ戦でのベンチ入りも1試合だけだった。CBから中盤にコンバートされてピボーテとしての才能を開花させた選手で、Bチームでは主軸。先日来シーズンの契約にもサインした。ノエル世代の一人として、これからに期待だ。
32.ディエゴ・ゴメス
D
筆者イチオシのスター候補。フベニルのコパで活躍を見せると、トップチームでも2試合でベンチ入りした。彼のドリブルと左足はトップチームでもすぐに通用するのではないかと思うほど。メジャとともに、間違いなく今後のデポルを背負って立つ一人だ。引き抜かれなければ、だが。
FW
7.ルーカス・ペレス
S
プリメーラで14試合3ゴールを挙げていながら、ポケットマネーで493,000€の違約金を払ってまでデポルに復帰。かつてのエースは途中加入にも関わらず8ゴールを挙げ、アシスト数はリーグ3位タイを記録するなど、流石の活躍を見せた。チートである。しかし困ったことに、アウェイでは9試合で1ゴールと、3部相当の選手に成り下がってしまう謎現象が発生。チームを昇格に導くことはできなかった。今年で35歳。PO敗退後に大粒の涙を流したエースの漢気に、何としても報いるしかない。
同時期に顔を怪我した相棒キレスとフェイスガードを着用した写真が、バットマンとロビンのようだと話題に。↓↓↓
9.アルベルト・キレス
SS
抜群のシュートセンスを武器にリーグ3位の16ゴールを挙げ、2年連続でクラブの年間MVPに選ばれた。POを含め、彼を欠いた終盤の試合が軒並み苦しい戦いになったことが物語るように、3部最恐のFWであることは間違いない。ルーカス、マリオとのトリオは、本来こんなところで燻っていてはいけないレベルの破壊力だった。契約は今季までとなっており、既にテネリフェやエイバルなど、昨夏同様多くのクラブから興味を持たれているようだ。さすがにもう残ってはくれないか…
11.キケ・サベリオ
C
巧すぎる。とにかく巧すぎる。スピードに乗った状態でもあれだけのフェイントをかけれる、ハッキリ言ってドリブルだけで言えば3部に来ていいレベルの選手ではない。ドリブルだけで言えば、だ。結果的に2ゴールを決めたが、体感では決定機に絡んだ回数はかなり少ない。その辺も含めて、いかにもラ・マシア産、といったところ。もったいない才能だ。
14.アルトゥーロ
E
昨季からUDサンセバスティアンではかなり活躍していたようだが、冬に加入したデポルでは何もしていない。大柄のCFで、サイドでの起用もあったはずだが、正直何も覚えていない。記憶にすら残っていないため、惜しくも「何をしにやって来たんだ大賞」受賞を逃した。
17.クキ・サラサール
D
かつては世代別代表の常連で、かなり期待されていた選手だがイマイチ伸び悩んでおり、デポルに漂着。マラガ時代のキラキラしたイメージが強いだけに、1得点2アシストはハッキリ言ってお粗末すぎる。PO2ndレグでは貴重な同点ゴールを挙げたが、結果を出すのが遅すぎた。
20.マックス・スベンソン
C
エスパニョールから加入。闘志を全面にボールを追う泥臭さはチームにとって良いアクセントとなった。が、決定力に難ありで、全くと言っていいほど枠を捕えられない日もあった。結構出場機会が与えられていた分、10点くらいには絡んでほしかったというのが正直なところ。
26.イェレマイ・エルナンデス
A
ノエルとともにコパ・デ・カンペオネスを制したメンバーの一人。今シーズンはトップチームに定着し、監督がデ・ラ・バレラに代わって以降はスタメンの座を掴んだ。独特なリズムのドリブルで敵陣を切り裂く姿は痛快で、限られた出番の中でも数多くのチャンスを作ってアピール。クラブの将来にまだ希望があることを感じさせてくれた。もう少し球離れがよくなると、もう一皮剥けそうだ。
27.ダビド・メジャ
C
遂にベールを脱いだデポルの最終兵器。コパ・デ・カンペオネスを制したフベニルのメンバーではノエルに注目が集まりがちだが、当時16歳だった彼もスタメンに名を連ねていたということを覚えておいてほしい。デ・ラ・バレラ監督の下トップデビューを果たすと、最終節では初先発も経験。インパクトは残せなかったが、着実に段階を踏んでいる。U-18スペイン代表にも選ばれている逸材の今後から目が離せない。
途中退団
5.レトゥ
D
なんか気づいたらレンタルされていなくなっていたマドリ―産のサイドバック。プレシーズンでは悪くない出来で、開幕スタメンも狙えそうだっただけに残念でならない。
12.ボルハ・グラネロ
E
ロングフィードの質が高いCB。完全に干されており冬に退団。出場してないから評価不能じゃないのかって?こいつはカステジョンにいるのさ。
7.イバイ・ゴメス
D
長らくバスクのクラブで活躍してきた今シーズンの目玉補強。アスレティック・ビルバオやアラベスを見て、彼のことを好きになったファンは多いだろう。プレシーズンマッチに全く帯同せず一時期UMAとなるも、開幕後にようやくメンバー入り。若干動きの質は落ちていたものの、その技術は健在だったように見えた。しかし、シーズン途中でスパイクを脱ぐことを決断。キングスリーグなどでもプレーした後、先日引退試合を行ったようだ。寂しい。
11.ゴルカ・サンタマリア
E
今シーズンの「何をしにやって来たんだ大賞」を見事受賞。昨季3部で15ゴールの点取り屋は、ミクの代役として期待されたが、全く活躍できなかった。まずボールが収まらない。そしてシュートももちろん入らない。3部最強格のFWサンタマリアが、木偶の坊キャ○タマリアに成り下がり、案の定冬に契約を解除された。ちゃっかり移籍先では6点に絡んでるのが許せない。
14.ビクトル・ナーロ
D
開幕から左WGとして定位置を掴んだドリブラー。技術は確かだったが、フィジカルに難があり、いい場面でも倒されてプレーを止めてしまうことが多かった印象。1アシストは物足りなかった。レンタル先では数字を伸ばしており、来季に期待。
最後に
私も早くオトラ界隈の仲間入りしたい。プリメーラの審判たちに文句を言いたい(言ってはいる)。そもそも、私と同世代のデポルティーボ・ラ・コルーニャのサポーターなんているのだろうか。スーペル・デポルの時代を知らない日本人サポは肩身が狭いったらありゃしない。
あぁ、なんで金払ってまでプリメーラRFEFなんかを見てるんだろう。虚しい。セグンダは今無料で見られるってのに。
まったく、これじゃあ煙草も美味くない。やっぱり煙草は嫌いだ。
煙が目に…染みやがる…
試合後、1箱半くらいは吸えたけどね。
そもそも古豪の復権って有り得るのだろうか。3部から再びスターダムにのし上がる、なんてこと、百年河清を俟つがごとく諦めるしかないのだろうか。
いや、そんなことない。サンダーランドやルートンを見ていれば、それが叶わぬ夢などではないことが分かる。サンダーランドは、デポル同様3部に落ちてから這い上がってきた。ルートンに至っては、9年前まで5部にいた所からプレミアリーグ昇格を果たした。彼らは今、自分たちのクラブに誇りを持っていることだろう。ファンも、応援してきて間違いはなかったと確信していることだろう。彼らを見習わねばなるまい。
耐えて耐えて耐えて、その先にあるものを掴む。そういったことからしか摂取できないものがあるはずだ。下にいるから見える、下にいるから分かる、下に居続けてるから感じること。3部という、ここにしかないもの。ここでしか得られないもの。それを探して。いつまでも、俯いてばかりはいられない。
『デポルティーボ・ラ・コルーニャ』という物語。次の章を始める時だ。
自分たちで古豪とか言い続けるのもそろそろ恥ずかしいけどね。
さぁ、ラ・リーガ・サンタンデール、ラ・リーガ・スマートバンク、全38クラブに告ぐ。
震えて待て。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
P.S.
セルタBさん、来シーズンも熱いダービーを繰り広げましょう。