招待状のないショー/井上陽水 レコード棚から その23
井上陽水と言ったら、普通「氷の世界」とか「断絶」「GOLDEN BEST」とかを挙げると思う。が、自分の場合はこれである。
理由は幾つかあるが、やはり個人的な話になる。どうも音楽とそれを聴いていた思い出や記憶が繋がっており、そのアルバムや曲を聴くとその時の気持ちやイメージが蘇るのである。
で、「招待状のないショー」の3曲目「枕詞」を聴くと思い出すのは、当時1976年持病の「自然気胸」を患い、臥せっていた八王子の下宿に母親が迎えに来てくれた夜を思い出す。
そこは彼女ではなく、母親なので、色気はない。
その後、どうしたのか記憶は無いが…。
淡き夢 淡き恋
遠き道 青き空
今日をかけめぐるも
立ち止まるも
青き 青き空の下の出来事
淡き夢 淡き恋
遠き道 青き空
此処で陽水論を書くつもりは無いが、彼の詞の明るさの対にある切なさ、無常観は心に刺さる。
この頃、大麻で逮捕された彼。何故か同情してしまう。その理由を訊かれると困るが。そんな彼である。
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