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Berlioz:Symphonie fantastiqe/小澤征爾、ボストン交響楽団
小澤征爾さんの没後1周忌で、特集番組が多々放映されているので、その演奏の完璧さに驚嘆し、自宅のアトリエでの勉強量の凄さに驚き、改めてApple clasicで最初から聴き直している。
ベリルオーズの幻想交響曲(2000年版)を聴いて、驚いた。こんな正確無比で、一音一音の粒建ちが綺麗で、しかもリズミカル、かつ叙情的。
今まで色々な指揮者とオケでこの交響曲を聴いたが、まるで別物です。
この幻想交響曲を始めて聴いたのは、1973,4年頃つまり高2の時だった。当時EL&P(エマーソン・レイク・アンド・パーマー)の展覧会の絵を聴いて、驚いた。その延長で、クラシック音楽に入り、クラスメイトの誰かが、ベルリオーズの幻想交響曲も凄いと言うので、借りて聴いたのだと思う。
それは多分、シャルル・ミュンシュ指揮ボストン交響楽団だったと思う。
だからそれがベースにあり、この小澤指揮と比べるもなく聴くと、ミュンシュ版は叙情的であり、音の粒建ちはぼやけているが、それは録音技術の差かもしれないと思うが..。
それにしても、小澤征爾さんの指揮の凄さは、全く隙の無い、正確無比の演奏を弾き出すことで有り、かつ叙情的。という類い稀なレベルである。
小澤征爾さんの指揮で有名なチャイコフスキーの弦楽セレナーデ ハ長調は一時ハマって、毎日聴いていた時期がありましたが、この幻想交響曲もハマりそうですね。というより、小澤征爾さんの演奏を暫く聞き込んでみたいと思います。