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2022/09/28 真人間になりたい

 普通に弁当2個の日。頭が働かず冷食頼みの弁当になってしまった。

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 朝食にパスコの超熟食パンのCMの、炒めキャベツと炒り卵のトーストに着想を得たロールパンサンドとゴールドキウイ。私はパン無しで。

 普通の朝が嬉しい。暑くも寒くもなく、どこも痛くない。体調を悪くするたびに私の「変わらないいつも」も捨てたもんじゃないと気づいて色々と改めるぐらいにはダメ人間。真人間になりたい。

 真人間、という言葉がたまらなく好き。ダメで、しょうがない人間のみが使うことを許された言葉だと思う。漫画『じゃりン子チエ』のテツや、テツの母のお菊はんや父のおじいはんがよく使う。更生しようもないテツに対して、「真人間になりますように」などと祈りの言葉として。私もどうしようもない人間の一人として、自分に切に思う。

 午前、読み物と書き物。進まない原稿、ちょっとずつしか進まないものの字数の目処はついてきた。10000字を超える時は編集部に要連絡で、歴戦の字数はみ出しウーマンとしてはひやひやしていた。しかし〆切まで、もう少し間があるので絶対に出来るだろうけれど、進捗の遅さ。このだらけ具合。ああ真人間になりたい。

 午後も書いていると、ワッツアップに友人から無事(I'm safe)というメッセージが来てびびる。そもそも無事か知らせるべき状態なのかよ、と。連絡すると誤送信だったとのこと。この人、やばい時にやばいところにいる名人(スマトラ島沖地震の時に旅行でプーケット、今回のUkraine侵攻時にサンクトペテルブルグに仕事で子連れで滞在していた、などなど色々)なのでほっとした。そもそも優しい友人で、東日本大震災の時も連絡をくれたし、熊本地震の時もそうだった。今回、もしかしてなにか心配をかけたかもしれないと思い、事件は何もなく、私も無事と送る。

 このところのRussiaの話を見ていて、かつての日本のようだと思う。部分動員には国家総動員法を想起するし、少しでも国家に不利なことをすると連行される様には治安維持法とかが頭をよぎる。
 ルバンシクとかドネツクとかへの真っ黒なやり方とかは日韓併合がうっすら、頭をよぎる。併合された元Ukraineの人からどんどん徴兵されて、躊躇なく危険な戦線に送られていくのだろうと思ってしまう。まさか21世紀にこんなものを見ることになるなんて。しかも大国Russiaがそれをしている。
 こういうやり方をする時はもう末期的状態で、巻き込まれた市民は死に待ち、確実に無駄死にさせられるように見える。今こちらにウォッチングする余裕があるからこう見えるのだろうけど、歴史というのは学ばれないものなのだ、などと後ろ向きなことを思ってしまう。結局国とかそういうものに従うしか無い一市民としては、過去も事態の流れを傾向を見る武器の一つとして使えると思うのだけど。過去から見ると、今のRussiaの状況は逃げるが勝ち、命あっての物種に見える。

 対岸の火事ではなくてこっちもアンテナを高くしておくべき、と思う。死ぬのはいつでもいいけど、大変な目にあった挙げ句悲惨な死に方は嫌。こんな時代になるなんてなあ、とまた思う。私は戦争も疫病もない平和な時代に生まれたラッキーガールのはずだったのに。早逝という不幸は持っているけれど、昭和22年に生まれて昭和の内に亡くなって平成も令和も知らない私の実母は結構ラッキーだったのかも。

 晩飯、クリームシチュー、コールスローサラダ。ご飯にかけたい人と絶対かけたくない人に分かれている。それを知っていてそれぞれ用にちゃんと盛り付けを分けることが私のひそかな満足。

 エンマコオロギの行動範囲はどうなっているんだろう。二、三日声が聞こえなかったのに今日はうるさいほど鳴いている。どこに行っていたのか。窓閉めているのにまあすごい音量。


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