神農本草経_植物編 上品①　　　　　　　　菖蒲：ショウブ（スイートフラッグ）

神農本草経での分類

植物編　上品

以下は一般的な上品の特徴

• 長期的な摂取が可能
  上品に分類される薬草は、副作用が少なく、安全性が高いとされ、長期間にわたって摂取しても体に害を及ぼすことが少ないとされている。

• 体を養い、寿命を延ばす
  これらの薬草は、単に病気を治療するだけでなく、体を養い、健康を増進させる効果がある。また、寿命を延ばすとも言われており、長寿に寄与するといわれている。

• 病気の予防
  上品の薬草は病気の予防にも役立つとされ、健康な人が体調を維持するために使用する。

---

日本での菖蒲の活用方法

端午の節句（5月5日）には「しょうぶ湯」として利用されることが多い。
このころには、よく菖蒲がスーパーで販売される。

---

効果効能

1. リラックス効果：菖蒲にはリラックス効果を促進する成分が含まれており、精神的な安定やストレス軽減に役立つとされる。

2. 抗菌・抗炎症作用：菖蒲は抗菌・抗炎症作用があり、外用薬として皮膚の問題に利用されることがある。

3. 血行促進：菖蒲は血行を促進する効果があるとされ、冷え性の改善や筋肉の疲れを和らげる効果が期待される。

4. 利尿作用：利尿作用によって体内の余分な水分を排出し、浮腫みの軽減に役立つと言われる。

---

生態学的特徴

• 根茎（Rhizome）：太くて横に長く伸びる根茎を持ち、断面が白く、強い芳香があります。この部分にはエッセンシャルオイルが含まれており、多くの用途で利用されます。

• 葉（Leaves）：葉は長く、緑色で剣形をしています。葉は基部から直立して伸び、互いに平行な脈が走っています。また、非常に長く（1m以上になることもある）、縁は滑らかです。

• 花（Flowers）：菖蒲科の菖蒲は、他の多くの植物とは異なり、非常に目立たない花をつけます。花序は緑色の棒状で、小さな花が密集してつきます。花は一見すると葉のように見える花茎の側面に沿って配置されています。

• 花茎（Flower Spike）：花茎は葉の腋から出て、上部に緑色の花序を持ちます。この花序は、軸に沿って一面に小花が密集して付く特徴的な形状をしています。

• 香り：全体からは特有の甘く、強い香りがします。この香りはリラックス効果があるとも言われています。

---

神農本草経訳文

菖蒲は辛味があり、風冷麻痺を温め、調節します。
気を上向きに戻し、毛穴を開いて 5 つの内臓に栄養を与えます。
耳と目である 9 つの穴を結び、音を出します。
長期間服用すると、体を軽くし、気分が良くなり、寿命を延ばすことができます。