3年目
3年目らしい。
1年目と2年目はあまり意識していなかった。というのも、1年目が始まるちょうどその日は、コンビ結成に向けてドタバタと動いていたからだ。そしてコンビのままぬるっと2年目に突入し、2年目の6月に解散した。
そこからやっと、NSCの外の世界でピンネタをやり出したので、私はどうしても自分の芸歴をピン歴で捉える傾向にある。しかし今日、自分のスケジュール帳とバイト先のカレンダー、複数回めくる作業をしたことで、今日から3年目だという意識をせざるを得なかった。せっかくだから意識をしてみる。
3年目。
10年15年粘ってやっと日の目が見える、見えないかもしれない世界、と考えるとまだまだぺーぺーなのは事実だし、自分より後輩が既に自分より良い結果を出しまくっているのも事実。でも、一度周りのことを全部忘れて、自分のことだけ考えてみる。
中学とか高校の3年目って、めちゃくちゃ偉そうにしてた。ヒャッホーって年だったよな。
それに、石の上に居続ける期間とか、大目に見てほしい浮気とか、そんなのの例えにこの「3年」はよく使われる。それなりの長さ、重みがあるという証拠だろう。
先輩へのご挨拶が出来てないとか、同期に馴染めないとか、後輩からどう思われてるかなとか、ファンの人やお客さんから卵投げられないかなとか、平気で四六時中クヨクヨ出来る人間ではあるが、3年目だと思うと少し気が楽になってきた。しれっと3年目やぞ。全然そんな気しないのに、もう3年目らしいぞ。焦るべきなんだろうが、むしろ落ち着いてきた。これはいい。この落ち着きのおかげでやっと、口パサパサの呪いから少しだけ解放してもらえるかもしれない。
3年目、めちゃくちゃ落ち着いて過ごそう。
嫉妬と唾液と、滾るもんは滾らせまくりで。