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あるものに目を向けよう

資金繰りが厳しい状況が続くと『お金がない・・・・』と嘆きながら、支払いにばかり気を取られてしまいます。
分かります。そうなりますよね。でも、この時こそ、考え方を変えて日常に対処していく必要があるのです。

『無いもの』ではなく、『あるもの』を考えて、あるものを活かして明日につなげることを考えるのです!

お金が実際になければ、無いものは嘆いても『無い』のです。では、あなたにあるもは何ですか?残っているものは何ですか?事業をやられていて、来月の売上が見えるのであれば、『収入(売上)がある。あなたの商品やサービスに対価を払ってくれる顧客がいる。』そうです、その事業で稼げるってことです。
その収入が、支払いを上回る損益分岐を越えるだけの収入がない。では、例えば、ひと月分の総支払い額は、何カ月分の収入で補えるのですか。その計算は出来ていますか。その計算の上で支払い優先順位を立ててますか。
その計算と支払い優先順位が立てられれば、いくらの売上と利益が必要になるか。が、認識できて、現実的で実行可能な再建計画を立てることが出来ます。

今持っているもの、今後入ってくる収入の中から、支払優先順位をつける。支払えない支払先には、まず謝罪しながら、支払計画(予定)を相談する。しかないのです。
そんな時に倒産や破産を口にするのは早すぎるんです。口にすれば、家族、社員、取引先に伝わり不安を煽るだけでしかありません。止めましょう。

20年近く、長きにわたって中小・零細の規模によらず様々な職種に支援をさせて頂いて来ていますが、資金繰りが厳しい中で必ず『○○○○には、支払いをしないといけない』『○○○○に支払わないと商品が作れない、納品出来ない、工事が進められない』でも、お金が手元にない。銀行も今までと同じように安易には貸してくれない。という場面に遭遇します。


『無いもの』ではなく、『あるもの』を考えて、あるものを活かして明日につなげることを考えるのです!

支払えていない支払先に、そもそも、謝罪と相談しに行く前から、そんなことしたら倒産してしまう。と言います。
まず、謝罪と相談に行って、実際に支配期限に支払いが出来ない時に、相手も初めて本気で対応するものです。
仮説と思い込みで行動する前から、ばつの悪いことを嫌い逃げてしまう。諦めてしまう。
逃げずに、諦めずに行動しましょう。

『支払をしないといけない。』『支払わない訳にはいかない。』という相手は、もし、あなたが支払いをしないまま倒産や破産をしてしまったら、一円も回収出来ずに終わってしまうことになるかもしれません。
あなたが相手側の立場なら『相談もなく、安易に倒産や破産なんかしないで、遅れてでも、ちゃんと支払ってくれよ』と思いませんか?

『お金がない・・・・』と嘆きながら、支払いにばかり気を取られてしまいます。相手側の立場に立って自分を見るという発想すらできなくなるのも致し方ないかも知れません。
でも、明日からの仕事の予定、明日のお客さんのために、あなたは明日も仕事をするのでしょ。したいのでしょ。


『無いもの』ではなく、『あるもの』を考えて、あるものを活かして明日につなげることを考えるのです!

一人で考えに煮詰まるなら、ご連絡下さい。前に進めましょう!


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