弊社が組織長に求めること
弊社では1月が新年度となり、2021年度は16年目にあたる年度となります。
今年度も新年度を迎え、何名かの新しい組織長が誕生しました。
毎年・毎半期に、組織長が新しく誕生するたびに、また組織が緩んだ時に、その緩みを引き締めることを目的に、『組織長に求めること』というファイルを組織長に共有し、時には読み合わせを行います。
今回は、その『組織長に求めること』をご紹介します。
▼”組織長”の定義
アクティブアンドカンパニーグループ(以下AAC-G)すべての会社において、部下を持つすべての長(チーム長以上)を組織長とする。以下の『AAC-Gが“組織長”に求めること』は、等級・職種、また会社問わず、組織の上に立つ者、部下を持つ者(=“組織長”)として必ず求められる事項である。
▼AAC-Gが“組織長”に求める『19か条』
【組織長として】
1. 理念や方針に沿った行動・発言を行う/会社として正しい判断をする
グループの理念や方針に沿った、行動や発言、また判断を行う。個人の価値観や自部門のことだけを考えた/傾倒した、行動や発言、また判断は行わない。
2. 自らはもとより、組織の目標達成に向けた活動・行動を行う
自らの目標達成はもとより、自部門の目標達成に向けた活動や行動を行う。自部門のリソース(ヒト・モノ・カネ・情報)を偏りなく上手く活用して、目標達成を実現する。
3. 戦略・業務改善策を策定し実行する
中長期的な視野に基づき、戦略や業務改善策を策定して実行する。場当たり的な取り組みは行わない、戦略的・計画的な活動・行動を行う。成果の出ない策をいつまでも同じように行わない、成果の出ない策は見切る/捨てる。
【組織作り】
4. ナンバー2を作る
自分が居なくても回る組織を作るために、腹心(ふくしん/ナンバー2)を作る。ナンバー2には、自らが持つ情報を全て共有し、同じ活動・行動・判断ができるようにする。
5. 部下を育てる/期限を設けて育てる
部下が一人のプレーヤーとして活躍できるように育てる。部下を育てる時には、「いつまでに」「何を」できるようにするかを明確にし、共有する/目標設定する。部下を自らのアシスタントのように扱わない、部下は組織長の手足ではない。
6. 部下との信頼関係を構築する
部下に期待をし、仕事を任せ、成果を褒め、信頼関係を作る。部下が期待に沿わない場合は、仕事の範囲を小さくし(また難易度を調整し)、期待に応えられる仕事を任せ、成果を褒め、信頼関係を作る。仕事の信頼関係は、気の合う馴れ合いの関係ではなく、あくまで仕事の期待と成果から作る。
【業務プロセス】
7. 締切期限を設ける/期日を意識する
クライアントの満足や目標達成から考え(スピードを意識して)、仕事に期限・期日を設け遵守する/遵守させる。仕事は成果に沿って計画的に進める、時間見合いで仕事をしない/させない。
8. PDCAを回す
部下のタスクを把握し、PDCAを回す(また場合によってはマイクロマネジメントを行う)。任せることと、仕事を投げること(部下の仕事を把握していないこと)は、同義ではない。部下の仕事の状況を把握し、PDCAを回す。
9. 部下の仕事の“障害になっているモノ”を解消する
部下の仕事の障害になっているモノが何かを把握して解消する。“障害になっているモノ”は、他の仕事である場合や仕事量の場合もあれば、知識の不足、協力者の不足などの場合もある(つまり、不足/足りていないことも、障害になる可能性があるということ)。まず“障害になっているモノ”が何かを把握し、その“障害になっているモノ”を解消し、円滑に仕事が回るようにする。
10. 仕組み化する/パターン化する/マニュアル化する
仕事を属人化させない。どのような仕事でも、極限まで仕組み化・パターン化・マニュアル化して、誰でも出来る/習得できるようにする。どのような仕事も、仕組み化・パターン化・マニュアル化できて、初めて儲かるようになる(事業になる)。
11. 報連相を徹底する/情報を止めない、部下とも共有する
会社からの伝達事項を部下にも共有し(自分のところで止めない)、意識と認識をも共有する。良いことよりも、悪いこと/悪くなりそうなことを早くに報告する。悪いこと/悪くなりそうなことは、対処策を合わせて早くに報告する。
12. 他部署(また会社)とのコネクション作り
他部署(また会社)のメンバーとも積極的に交流し、コネクションや人脈を形成する。部下にもそのコネクションや人脈を提供・紹介し、協力を仰ぎやすい環境作りを行う(部下は、組織長が考えている以上に、他部署(また会社)の人材へアクセスすることに大きな壁を感じている、組織長から提供・紹介し、協力を仰ぎやすい環境を作ること)。
13. ラインを守る/ルールを守る
組織のラインを逸脱して仕事の依頼を行わない、仕事を依頼する時には、ラインを通して行う。属人的な繋がりや、個人的な価値観で仕事の依頼をしない、ラインを守る。また決められたルールを守る、ルールが現状に沿っていないのであれば、ルールを変える提案を行う。
【自己の成長】
14. 同じミスや間違いを繰り返さない
誰でもミスや間違いはするが、2度3度と繰り返さない。ミスや間違いは、なぜ起こったかの原因を明らかにして、2度3度起こらないようにする。部下のミスや間違いに関しても同じ、なぜ起こったかの原因を明らかにして、2度3度起こらないように指導する。まずは“組織長”が同じミスや間違いを繰り返さない。ミスを繰り返すのは、学習していない証拠。
15. どのような事も「どうすれば出来るか」と考える
出来ない理由を並べない、どのようにすれば出来るかを常に考える。出来ない理由は成長の限界である、どのようにすれば出来るかを常に考え、更なる成長を実現する。
16. 今までの習慣で物事を考えない、“あるべき”から逆算して考える
現状の積み上げで物事を考えない、“あるべき(またゴール)”から逆算して、物事を考える。現状の積み上げでは、新しい解決策やイノベーションは絶対に起こらない。常に“あるべき(またゴール)”から物事を考え、活動・行動・判断する。
17. 自己管理
仕事、時間、健康、体調、身だしなみなど、自己管理を徹底する。自己管理できない人は、組織管理はできない。
18. プロフェッショナルとしての知識
自らが担う領域は専門家として、誰にも負けない知識を付ける、常にインプットを行う。
19. 経営者目線
いつでも経営者として活動・行動・判断できるように、経営者としての目線を養う。自らが担う領域はもとより、更に上の目線から、活動・行動・判断できるように目線を常に上に持つ。
以上。
今年度に新しく任命された組織長が、更なる成長を遂げていることを期待しています。