ロールモデルを探す、はもうやめよう
こんにちは。あーちゃん@昭和企業でRPAです。本日はロールモデルを探そうとして、見つからなくて、不安になってしまう自分へのnoteです。
物心ついたときから、「あんな風になりたい」と憧れ、追いかける人がいました。会社や取引先の先輩、管理職など身近な人から、セミナーや本に出てくる雲の上のようなすごい人まで。そういう方のキャリアを読んだり、話を聞いたりして、道しるべとしていました。
RPAに出会ったときも、たくさん憧れの人がいました。RPAエンジニア、RPA推進者、RPAエバンジェリスト、RPAアンバサダー。セミナーや本に出てくる人のように、RPAで仕事を会社を変えられる人になりたいと無我夢中でした。
学びたいこと、経験したいことが目の前にたくさんあり、それに食らいついていくことであっという間に日々が過ぎていきました。
ところが、2021年1月に転職をして「テクニカルエバンジェリスト」というポジションをもらい「ローコード市民開発者」として登壇するようになったころから「ロールモデルがいない」「自分はどこに向かえばいいんだろう」という気持ちにかられるようになりました。
目指す人がみつからない
どこに向かって進んだらいいのかわからない
どこに相談したらいいのかわからない
いやな焦りを感じ続ける自分がいました。
Microsoft MVPを受賞したとき、思い切って事務局の方に聞きました。
「参考になるような活動をされている方を教えてください」
たくさんの人に日頃から会っている事務局の人なら教えてくれるはず・・・
とにかく道しるべが欲しかった。この人を参考に頑張れば間違いないという人を見つけて安心したかった。が。
「同じような活動をされている人はいないかもしれません」
あああ…そうなのか。体中のチカラが抜ける感じがしました。
もう誰かのマネをすることで安心する、という世界から卒業するときが来ているのだな、と。
ロールモデルがいない。新たな道を開拓する先駆者。
言葉にすればかっこいいのですが、要はなにをすれば、成長した、キャリアアップした、となるのか、自分で答えを出して、行動して確かめるしかない状態ということです。
ある程度の年月かけて実行した、その選択が成功だったのか、失敗だったか、の評価も自分がするしかない。
とんでもないところに足を踏み入れてしまったと思いました。
でも、焦りを感じはじめて1年。ようやく次第にこれはチャンスだと思えるようになってきました。
ロールモデルを探し追い続けてきた、ということは常に誰かと自分を比較してきた、ということです。人と比べるのではなく、私はこれがいい、これでいい、という価値観の転換をするタイミングがいま訪れているのかもしれません。
私は事務職からローコードを学び、市民開発者になりました。この選択は私の人生の幸福度を大きく高める選択でした。
これからは市民開発者はどこに向かえばより幸せなのか、という問いを自分とし続ける旅が始まる気がしています。
市民開発者の目的地はエンジニアだけではないと思っています。
すべての職種、業界の人がデジタルリスキリングが必要と言われている現代。これから様々なバックボーンをもった市民開発者がどんどん現れるでしょう。一人一人、それぞれの目的地があっていい。そんな気がしています。
もうロールモデルを探すのはやめます。わたしはわたしの道を自分で考え選択し歩んでいきます。あるとき振り向いたら、確かなあゆみとして、キャリアというわだちが残っていればよい。
人と比べない新たな世界に行こう。
きっともっと幸せな世界が待っている。