何もない私にブラックコーヒーを
こんにちは。
3連休の中日、皆さまは何をしてお過ごしでしょうか。
私は、本日、六本木の「文喫」に来ております。
「本好き」「活字好き」が多いと察するnoteユーザーのなかには、ご存じの方も多いのではないでしょうか。
私は、「何が好きか」と問われると困るタイプです。
若かりし頃、強いコンプレックスと過剰な自意識から逃れるために、周囲への興味や関心に蓋をしていたら、「好き」を見つけるのが苦手な中年になりました。
初対面の時など、会話が盛り上がるのって大抵「好きなもの」の話題ですよね。私は話題の引き出しがほぼゼロ。
でも、周囲からはそういう風に見えてないと思います、さも楽しそうに人の話を聞ける演技派です。
家事に仕事にフル回転だった若い頃は、それもかえって好都合だったのですが、自分の時間がとれるようになってきた今、これはちょっとマズイぞ、と感じています。
文喫は、そんな私が好きな場所です。
文喫の魅力
私は、昨年初めて文喫に来ました。以前「セブンルール」という番組で取り上げられていたのを見て、ずっと来たいと思っていました。
場所は六本木。文喫がなければ絶対に降車しない駅です。家からちょっと遠い(1時間半くらい)のが難点ですが、それは致し方ない。。。
六本木駅1A出口を出てすぐの所にあります。
六本木のイメージから、駅前に、ドーンというのを想像していたのですが、知らないと通り過ぎてしまうくらいの間口の狭さです。
主張が少なく、シンプルでセンスの良い外観です。間口は狭いですが、奥行がある作りになっています。
中階段をあがった先が有料エリアになっているため、奥がどのようになっているかは少し先まで進まないと分からない感じです。
隠れていると安心しませんか、色々と。
カウンターは入口入ってすぐの右側にあり、そこでお支払いを済ませます。
文喫は、カフェを楽しみながら、置いてある本が自由に読める、場所です。
売り物の本を買わせずして、どうやってこの本屋(?)は成り立っているんだ?、というのは誰もが最初に思うことだと思います。
私もそうでした。
きっと、あれやっちゃいけない、これやっちゃいけない、というルールがあるんだろう、と。
・・・が、ないんです。
あ、いや、もしかしたら私が気が付かないだけで、どこかにはひっそり書いてあるのかもしれません、本を汚してはいけない、とか、大きな声は他のお客様の迷惑になるので、とか。
私は頭の固い公的機関に勤めているので、物事の規則について、ずらずらと並べて掲示することに慣れています。
でも、最初から「あれやっちゃだめ」「これやっちゃだめ」って言われると、げんなりしますよね。
文喫では、その隠れた?ルールを乱すお客さまもいないらしく、お店の方が店内を監視している様子もありません。
ここが町の図書館やカフェと圧倒的に違うところです。
何時に入って、何時に出るか。
本を買うか、買わないか。
本を読まずPCを叩くか、はたまたウトウトするか、等々
普通のカフェで長居すると、やはり気まずさを覚えます。混んでくると当然声もかかります。
ここは閉店までずっと居られる。
入るためにお金を払っているのだから、当然と思われるかもしれませんが、これはものすごくストレスフリーです。
休日は入場料2,500円くらい。
大学生の長女にとっては高く感じるようです。
だからかな、社会人が多い気がするのは。
ブラックコーヒー
店内のカフェで注いでくれる美味しいコーヒーと煎茶があります。
私は、これまでコーヒーと言えばカフェオレ一辺倒で、ミルクのみならず、お砂糖もかなり入れていました。しかし、いつかやめられないものか、とずっと思っていました。
いかんせん砂糖の取りすぎは体に毒、砂糖とミルクを入れる作業も煩わしい、ゴミも減らせる。でも、ブラックは苦いし、なぜか飲むと頭が痛くなるような・・・
きっかけは何だったのか分かりませんが、昨年末、憧れのブラックコーヒーが突然飲めるようになりました。そして好きになりました。
ただいま午後2時50分です。
そろそろ店内が混んできました。
休日の午後は入場制限がかかることがありますので、午前中から来るのがお勧めです。
遅めのランチは、「チキンカレー」にします。
いつもは「牛ほほ肉のハヤシライス」を食べているので、初挑戦です。
40代後半から、こじゃれた場所に行くと「疎外感」を感じるようになりました。これから少しずつ「好き」を増やしたい私にとって、これは大きな弊害です。
文喫は疎外感を感じないんですよねー。
疎外感って、誰もお前のことなんか気にしてないよって?
ええ、ええ、分かってるんですけどね、それは。
文喫には2ヶ月に一回くらい出没してます。
猫背気味の中年女が、野口さんばりの暗い影を背負って、ブラックコーヒーをすすりながらnoteを更新していたら、多分それ、私です。
ごきげんよう。
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