日本語補修校に通わせるメリットとデメリット
ドイツで、日本とスペインにルーツを持つ2歳息子を育てています。海外でも子供に日本語教育をするために日本人学校や日本語補習校があります。
日本人学校は、海外に居ながらにして日本の教育システムで勉学を学ぶ場所です。日本語補習学校は、他の学校で教育を受ける子供達が日本語力を身につけるために通う、定期制の学校。
ベルリンは恵まれていて、日本語補習学校には0歳児クラスから通わせることができます。スペインにある日本語補習学校は、幼児は4歳児クラスから始まります。国が違えば、補習校のクラス編成も違ってくるんですね。
さて、簡単に日本語補習校の説明をしましたが、ドイツで日本人の息子を育てている私は、息子を日本語補習校にはまだ通わせていません。息子を通わせようかと授業の見学に行ったのですが、家庭の事情で通わせることは断念しました。
でも、授業を見学して思ったのが、日本語補習学校の有り難さ。事情がなければ、息子を通わせていたと思います。
私が補習校の見学をしてみて感じたメリットデメリットを簡単に紹介してみます。
日本語補習校のメリット
まず、授業の濃度が濃いこと。2歳児クラスは1時間の授業だったのですが、先生が童謡を歌ってくれたり、絵本を読んでくれたり、四季にあった工作物を作ったり、と内容が盛り沢山でした。
授業を担当している先生は、本当に入念に準備をされていらっしゃって、たった1時間しかない時間を有意義に使う努力をされているのが感じ取れました。
ドイツの保育園でも、工作をしてきたりしますが、日本語補習学校での工作は手が込んでいて素晴らしかったです。これも、先生のアイディアと準備の賜物ですね。
幼児のクラスから、すでに日本の文化やイベントに歌や工作を通して触れられるのは素晴らしいなと思いました。親自身が自宅でやれるのであれば、わざわざ補習校に通わせなくても良いのかもしれませんが、補習校の先生がやってくださる質はかなり高かったです。
日本語補習校のデメリット
日本語補習校は残念ながら、比較的大きな都市そして日本人が多く住んでいる都市にしかありません。そして、補習校がある都市に住んでいても、同じ市内でも全然違う場所にあれば移動時間がそれだけかかってきます。
我が家の場合、補習校は自宅からそこまで遠いわけではないのですが、1時間の授業のために往復約2時間かかります。そして、補習校は午後の早めの時間にはじまるので、子供の保育園を早退させる必要があります。仕事をしている親も、仕事の調整が必要です。
2歳児クラスは、授業時間1時間ですが、年齢が上がっていくにつれ、授業の時間も長くなります。親は付き添わなければならないので、拘束時間の長さはデメリットの一つでしょう・・。
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2歳息子を日本語補習校に今のところは通わせないことにしましたが、日本語補習校の授業を見学をさせてもらえたおかげで、日本の文化を学ぶ遊びを取り入れ始めました。
子供を日本語補習学校に通わせるにしても通わせないにしても、日本語話者の親として子供にできることはやっていきたいと思うのでした。