子供から学んだ、投げ銭の価値のこと
二歳になる息子は音楽が大好き。私も夫も音楽に思い入れもなく、時々ふと好きな音楽を流して楽しむくらいなのですが。
一方息子の方は、音楽が耳に入るとすぐにノリはじめ、独自のダンスを踊り出します。彼をみていると、親に音楽の才がないからって音楽が好きではないだろうと決めてはいけないな、とつくづく思います。
先日、駅の前でストリートミュージシャンのおじさんがギターを弾いていました。音楽の素養がない私でもわかるくらい、あまり上手とはいえない演奏でした・・😅
そのため、そそくさとストリートミュージシャンの前を通り過ぎようとした私。その動きに即座に気づいた息子からはストリートミュージシャンの元へ戻れというお達しが。
ギターを弾くおじさんの元にしぶしぶ戻ると・・。ベビーカーに座った息子は、ノリノリで頭を揺らしていました。
おお、こんなギター演奏でも(おじさんに失礼)、こんなにノリノリになれるのね・・!と母は感動しました。
今まで、ストリートミュージシャンの奏でる音楽は、私にとって背景の音楽に過ぎませんでした。でも、息子にとっては、音楽は音楽なのです。
ギターを演奏するおじさん、息子を音楽で楽しませてくれてありがとう。そんな気持ちが生まれ、気持ちばかりの硬貨をおじさんの帽子に入れました。
ストリートミュージシャンに投げ銭をあげたのは、人生で二度目です。ちなみに、一度目ストリートミュージシャンのイタリア人歌手への投げ銭でした。この時も、息子がノリノリで踊っていたので。
ストリートミュージシャンの皆さん、気軽に楽しめる音楽をありがとう。今まで道端で音楽をする人の目の前を通り過ぎていた私に、新しい気持ちが生まれたのでした。