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バイバイ、ベルリン。日本に帰ります。

急ですが、ベルリンを去り、日本に帰ることにしました。今まで1ヶ月から半年と、中長期でベルリンを離れたことはありましたが、今回は家から家具と全てを引き払って、日本に完全帰国します。

ドイツを去る理由は、自分の決断でもあり、子供のことを考えての結果でもあります。前向きな理由もあれば、ちょっと後ろ向きな理由も。

ドイツを去る、前向きな理由

ドイツ生活、やり切った

ベルリンには、ワーキングホリデーの期間を含めると9年住みました。最初の数年は、パートタイムの仕事に、雀の涙ほどの給料。学生ではなかったけれど、苦学生のような生活をしていた気がします。

その後は、キャリアチェンジしたウェブ開発の仕事で昇進することができ、給料もドイツ平均以上を戴けるように。ドイツに来たばかりの頃と比べると、日本にいた時と同じくらいの地位にこれただけで私的にはよくやったと思ってます。

ちなみに、9年住んでいる間に、2回出産もしたので、育児休暇と育児手当もバッチリいただきました。9年住んでいる間にありとあらゆるトラブルにも遭いましたが、それもなんとか乗り越えてきたので、もうドイツ生活やり切った気持ちでしかありません。

もうあと10年ドイツに住んでも、これ以上のパフォーマンスを出せる気がしないので、ドイツ生活はもうこのくらいで良いかな、と思ってます。

子供のアイデンティティの為

私の子供たちは、スペインと日本の国籍を持っています。このままドイツに住み、ドイツで教育をうけていけば、スペインや日本よりドイツの考え方やアイデンティティを持つようになるはず。

ドイツには、両親が外国籍で育った人が沢山いるので決して珍しいことではありません。でも、私はスペインや日本を自分の国として感じて欲しいと思っていて、成人するまでにはどちらの国でも定住したいと思っていました。

ドイツに住んでいる間も何回も日本やスペインは訪れていますが、やはり住まないと見えてこないもの、感じられないものがあると思うので。

なので、今回は日本に引越しますが、近い将来にスペインにも住みたいと思っています。

後ろ向きな理由

外国人でいることに疲れた

私のドイツ語レベルのせいもあるかもしれませんが、これ以上長く住んでもドイツ社会に溶け込めないと思いました。

帰る場所がある、という気持ちが強くあるせいか、お尻に火をつけてドイツのコミュニティに溶け込もうとすることができなかったのです。



色々なことにウンザリ

この世に完璧な国はないと思いますが(あったら皆その国に住みたいはず)、ドイツに少々長めに住んでみて、色々なことにウンザリしました。

ベルリンは深刻な住宅不足で、なかなか引越せない。
汚い(エレベーターは大体小便の匂いがする)
信頼ならない公共機関に公共施設(ストライキや、頻繁に壊れているエレベーター)
一部の攻撃的な人々(今は解決したけど、隣人に騒音問題で嫌がらせを受けた)

などなど。ドイツのインフラや社会(良い面も沢山あるとはいえ)にはウンザリなのです。

最後に

日本完全帰国まで残すところあと少し。日本に帰る事にはしましたが、これが正解なのかは今もわかりません。

特に、4歳の子供はドイツで生まれ育ち、やっとドイツ語も自信を持って話すようになってきたところだったので。三ヶ国語で育ってきた息子に日本でどうやってスペイン語、あわよくばドイツ語を身につけさせていくかは今後の最大の課題です。

日本に帰国したら、そこらへんのことも詳しく書きたいと思います。では、この辺で、また!

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