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2024年夏アニメを語るオタク
あっという間の3か月
2024年も始まり、残すところ秋アニメのみとなりました。
名作揃いの春アニメから、新作が強い夏アニメという印象ですが、皆さんの目にはどう映ったでしょうか?
この夏アニメを私なりに総括すると「萌えたぎる夏」であったと思います。ロシア系美女、男の娘、双子、残念系美少女など、とにかく個性的な女の子が多かった。また、コロナの影響も徐々になくなりつつあるのか、作画の安定感と女の子の可愛さは、近年稀に見る豊作であったと思います。今回は、そんな夏アニメを私なりに振り返る記事。
個人的総合1位・2位・3位・隠れ良作をピックアップしてオタク語りを行います。
総合第1位:疑似ハーレム
【理由①】早見沙織さんの圧倒的演技力
まさかこの作品が1番面白くなるとは思ってもいませんでした。正直驚きです。高校の演劇部から始まる物語ということもあり、この作品の魅力は圧倒的演技力。そう、早見沙織さんの圧倒的な演技力に全てが詰まっていると言っていいでしょう。
ツンデレちゃんやクールちゃん等、ヒロインの様々な角度から可愛さの栄養補給ができましたね。必ずあなたの性癖に刺さるキャラがいること間違いなし。選びたい放題のバイキングです。
私は原作については存じ上げなかったのですが、キャラの可愛さは申し分なし。作画も一切ブレることがなかったので、土台は整っていました。存分に早見沙織さんを暴れさせることができた作品だったと思います。
【理由②】テンポよく進む物語
物語のテンポが素晴らしかったです。
高校→付き合う→大学→結婚というところまでをワンクールで描き切りました。人によっては「どうなの?」と思う方もいるかもしれませんが、この点を私はプラス評価に捉えたいです。
私は、日常系ラブコメがあまり好きではありません。物語の起伏がなく、キャラの可愛さで押し切ろうとする姿勢が垣間見える作品が多いからです。キャラが引っ張る物語という構造でも、物語がキャラを引っ張る構造でもなく、共に歩んでいける作品こそが神作に相応しいと考えています。前期の「響けユーフォニアム」のような。
この観点でいくと、疑似ハーレムでは、物語が滞ることはありません。次々とステージを変えた結果、新たな感情の起伏が現れるのです。例えば、大学に入学してしまった先輩への嫉妬や心配など。新たなキャラの可愛さを生み、物語も面白くなる相乗効果。疑似ハーレムは飽きることなく楽しむことが出来たので、総合第1位とさせていただきました。
総合第2位:負けヒロインが多すぎる!
【理由①】個性的なキャラの魅力
まぁ、見る前から決まっていたであろう派遣候補作品。個性的すぎる負けヒロインたちに振り回されながら展開される物語に目が離せませんでした。声優さんの演技も申し分なし、特に八奈見ちゃんのダメさと可愛さがどうしようもなく愛くるしい。ぬっくんのツッコミも合わさって笑いありシリアスありのお手本のようなラノベアニメでした。
今は聖地である豊橋も凄いらしいですからね。私も聖地巡礼行きました。
【理由②】もう少し進んでも良かった。
強いて言うならですが、物語の展開の点で擬似ハーレムに分がありました。
まぁ、進んでいるというか、ヒロインが立ち直るまでしか描かれていなかったので、その先が見たいなという印象です。もう十二分にキャラの魅力は味わったので、この先はコメディ展開より恋愛パートに期待したいです。
2期があるならめちゃめちゃ楽しみな作品。
総合第3位:逃げ上手の若君
【理由①】鎌倉~室町をコミカルに描き切る
歴史好きの私からしたら最高のアニメです。この時代の動乱を描くと言うのがまた珍しいですね。北条時行ですか...。最終的に行きつくのは、中先代の乱ですかね?
この血みどろ下克上の時代を、若干メタい笑いでコミカルに見れるという部分に目新しい面白さがありました。史実を追う楽しみもありながら、時行くんをはじめとするキャラの成長と魅力も十分に味わえました。
そしてなんと言っても可愛いですね。みんな。
私はあやこちゃん推しなので目の保養になりました。時行くんにも狂わされました。
【理由②】物語の山が不足
物語の差ですね。もっと見たかった。
尊氏や高師直の残忍な一面から始まる物語ですが、その後邂逅することなく終わってしまったのが残念。マイナスというよりは続きをやってくれればそれでいいのですが、今季だけの評価ならそう言わざる終えません。
隠れ良作:菜なれ花なれ
★チア=応援という原点回帰★
正直このアニメ、途中まで嫌いでした。キャラが可愛いから、PAが制作したアニメだからという理由だけで見ていました。
「なんで主人公はお遊びみたいなことをしているのだろう?」とか
「全員考えた方が甘すぎる、そんな簡単にうまくはいかない」など、ポンポンズの活動を否定的に見ていたのです。結局は、本気でチアに取り組むことから逃げているだけではないのかと思っていましたが……
物語後半になるにつれて、私の捉え方が間違っていたことを悟りました。
このアニメは、応援する気持ちに向き合うアニメなのです。
本来のチアは競うものではなく、単純に応援するところから始まったもの。これを念頭に置くと、この物語が伝えたいことが分かってきたのです。チアに必要なのは、可愛さでもなく、派手さでもなく、運動神経でもない。応援したい気持ち一つで成り立つものだと教えられました。
「菜なれ花なれ」という作品は、昨今のチアリーディングに対するアンチテーゼなのではないでしょうか? そういう視点で見ると非常に面白かったアニメでした。
2024夏アニメ総評
今期の魅力は圧倒的ヒロイン力(個人的)
性癖に刺さるキャラ、魅力的なキャラが多すぎました。私はこの夏を「萌えたぎる夏」と評価させていただきましたが、皆さんはこの夏アニメをどのように捉えていますでしょうか?
物語に不満があるアニメは多い印象ですが、十分に豊作クールでした。楽しい夏をありがとう。秋アニメも楽しみですね。