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あったまるこころ


私は今年26歳の看護師6年目

1年〜4年はICU(集中治療室)4年目からはER(救急外来)で勤務している。そんな忙しい毎日の中で悲しく打ちひしがれる日もあれば嬉しく幸せに浸りにやにやして帰る日もある。最近は少し寒くなってきたけどすごくあったかくなる話を皆さんに聞いて欲しい。⁡
ERに勤めて約2年が経つんだけど、勤めて1年頃に
自傷行為で救急搬送された20歳の女の子がいた。
自分の心の病と闘ってでも勝てなくて
そんな自分が嫌で消えちゃいたくて自傷行為を
何度も繰り返した跡が沢山残っていた。

女の子と少しだけ話す時間があって色んな思い
苦しみを泣きながら私に打ち明けてくれた。
やっと夢が叶いその場所で仕事につける事が
決まった矢先に発作が起き解雇され絶望だった事
唯一仲良くしていた友達がSNSの裏アカウントで
悪口のDMを送った本人だった事、、、、
きっと20歳の普通の女の子以上に経験した子で
沢山しなくてもいい経験もしたと思う。

そんな彼女に命を大切になんて当たり前のことは
言う気になれなくて私はこんな私だからじゃなく
こんな私だからこそ出来ることを一緒に探そうと
彼女に話した。これからの人生色んな人と出会い
別れて色んな経験を積んで歳を重ねていく。
その中で私だからこそできることは何かを探して
欲しい。頑張れとか大丈夫だから、とか簡単に
言わないけどそれを見つけた時大きく一歩を
踏み出す事が出来ると信じてると伝えた。

彼女が私のような看護師さんになりたいと
帰る際に言ってくれた。その時に看護学校の入学が決まったらまた会いに来てねと話してた。

そして今日来年看護学校を受ける事が決まったと
笑顔で報告に来てくれた。やっと見つけたと。
嬉しかった。26歳のただの看護師の一言を
こんなにまで素直に受け止めてくれて。
何よりも苦しみを乗り越えて会いに来てくれて。

言葉の力ってすごいなぁと感じたし震えた。
それと同時に彼女にこんな風に思わせてくれた事
への感謝で涙が出そうになった。

絶対に忘れないけど忘れたくなくて、、、
本当にありがとう。





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