食の時間は自己投資の時間
今、薬膳について学んでいるんですが、その根本の考え方となる中医学から学んでいます。
そもそも私は体があまり丈夫じゃなく…というか、私自身の特性として、今でいうHSPなうえ、人とのコミュニケーションを上手にとれないのもあり、日々ストレスまみれになってしまうのです。そのために、不調になりやすい、メンドクサイ体質。
だけど、プロフィールをご覧いただければおわかりになる通り、やりたいことがたくさんあるのです。
そのため、色々やりすぎて、よくガス欠になり寝込みます。一度ガス欠になると2日くらいは起き上がれず何もできません。
そんな、メンドクサイ身体をできるだけ元気に保ち、やりたいことをやるために、健康にとても気をつけざるを得ない現在です。
数ある食事法のなかで、体質や環境も考える薬膳が一番自分に合うのでは、と思ったのはそんな理由からでした。
薬膳って、どんなイメージをお持ちですか?
中国の方からの食物を取り入れて、漢方の材料を使った料理・・・というイメージを私は持っていました。
でも、大事なのはそこではありませんでした。
今スーパーフードとか、マクロビ等といった食事法が人気がありますが、どちらかというと”どんな時はどういう食事のとり方がいい、こういう時はこのように生活するといい”といった、生活法、食事法が基本です。
で、はじめのうちは、1日三回の毎食に、こんなに時間と手間をかけられない、と感じていました。
でも、ある時から
“食に時間をかける必要があるんじゃないか”
との思いに変わってきました。
1日有限な時間。
やらなければいけないことも、やりたいこともたくさんある。
でも、やりたいこと、以外に生きていくために時間を割かなければならない時間、というものもありますよね。
睡眠時間。休憩時間。
それとともに、食事の時間、それに付随する調理の時間。
これは、生命体であるために必要な時間、ともとれるのではないか、と。
でも、わかるよ。
時間が惜しい。
やらなければいけないこと、やりたいことがたくさんあるから。
向上心旺盛な方ほど、それ以外の時間が疎かになりがちですが、栄養失調、精神衰弱のスカスカの身体になって、どこまで向上できますか?
だから、やらなければいけないこと、やりたいことができるようになるために、食に対して時間と手間をかける、というのは自然のことではないかな、と思うんです。
自己啓発って、最近盛んに言われていますが、学びやスキル向上だけのことなのか?というと、そうではないでしょう。
何をするにも準備が必要。
時間をとって資料を準備したり、顔洗って歯を磨いて服装を整えて…その時間にスタートするために他のことを調整したり…。
その一環として、食で身体を整えておくのも、また必要なんじゃないかな、と思います。
私はそのへんをずっと疎かにしてきて、寝込んでやりたいことができずにいる実体験から、そう感じています。
何かを成すには、1年2年では無理ですよね?
短距離ではなく長距離走的なアプローチが必要なはずです。
そのためにはガス欠にならない工夫が必要です。
スポーツ選手だって、技術だけでなく、身体作りを第一にします。
栄養ドリンク、カフェイン、加工品では、何かを成せる身体にはできません。
だから、食に掛ける時間も投資のうち。
子育てにおいても、今のお母さん達は外で働きながら、食事に気を遣うのは大変だと思います。ただ、昔と違い、食べるもの自体にも栄養などが少なく、添加物等の余計なものが加わっていることが多い現代。空腹を満たすために食べるだけでいいのでしょうか。
企業が作った目新しい商品を消費するために、私たちは食べているんでしょうか。
思想として、食物=栄養物質。の感覚が強くなり過ぎていて、食自体が空っぽになってしまっている社会は、本当に進化してるんでしょうか。
私たちの体は、食べたものでできています。それは、栄養素や元素といった、物質のみでできているんでしょうか。健康とか元気って、物質からできているんでしょうか。
そういったことを中医学と薬膳を学ぶにつれて、今感じているところです。