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あかね噺-第129席・落語ですか?-感想

<第128席感想・感想リンク・第130席感想>

石破総理の誕生。そして解散、総選挙と、政治が大きく変動しましたね。
第二次安倍政権から続いた政治体制が終わって、新しい政治を国民が求めているという事なんだと思います。
個人的には、安倍政権を大枠では支持していたので、変わってしまうのは残念ですが、安倍路線を引き継げる政治家が居ない現状では仕方がないし、支持者のレベルも下がりすぎた。
民主党政権が安倍政権を生んだように、この後の政治で生まれる次世代に期待したいけど、期待できる政治家が居ないのも本音です。
自民党のみならず、ほぼすべての政党が今後苦しむのは目に見えており、そういう時にこそ、本当の実力や仁が見えてくるので、期待できる人が出てきて欲しい。
石破総理には、頑張ってもらうしか無いけれど、私は彼の批判耐性を低く見ているので、総理では何も出来ないだろうと見ています。
日本は口では改革を言うけど、変える事には不満を言う幼稚な国民で、それに対して、納得するまで説明するなんて綺麗事が通用するわけが無い。
マスコミや野党は、政治停滞を目的に行動し、結果が出ないことを批判する卑怯者で、これを騒音と割り切って批判を無視できる政治力や胆力が必要だと思うけど。
マスコミの批判に右往左往して場当たり的な事をするだけで、過半数を維持する以外に何も出来ないという私の予想を裏切ってほしい。
総選挙はどこにいれるか迷う。

◆あらすじ


週刊少年ジャンプ 2024年10月7日発売 45号

志ぐまより”志ぐまの芸”を教えられるも、理解できないあかね。
引き続き指導をお願いするも、志ぐまが倒れてしまう。

◆感想


ここ数週で恐れられていた死亡フラグがついに発動?という事で、志ぐま師匠が倒れてしまいました。
今後どうなるのか?志ぐまの芸の行方等、気になることの多い回でした。
今回は、この後どうなる?・志ぐまの芸を再整理・3つの噺、について書いていきます。

この後どうなる?
志ぐまが倒れたのにはびっくりしました。なんとなく死亡フラグを回避したように見えてたけど、役目が終わってる感じはひしひしと感じていただけに、この展開も仕方がない気がします。
亡くなる寸前の先代・志ぐまの頭に立つ一生と対比するように、動線から考えて不自然に志ぐまの足元の立つあかねと配達員を描いたという事は「死神」からなぞらえて、亡くなってしまうことは無いと思います。

とはいえ、志ぐまが”志ぐまの芸”につながる3つの噺を教える前に倒れてしまったので、志ぐま以外からあかねが自分で見つけろという「あかね噺」からのメッセージと考え、志ぐまは落語を教えられる状態に戻らない可能性が高いように思います。

志ぐまが一線を引いたとした時に志ぐま一門がどうなるのか?を実際の落語界で考えてみます。
師匠の引退した場合に弟子がどうなるかですが、基本的に真打ちになった弟子はそのままで、真打ち未満の弟子は新たな師匠の元に入ることになります。

阿良川一門だと、まいけるは真打ちなのでこのまま独立。こぐま以下の弟子は、未だ二つ目なので別の師匠の一門に入ることになります。

別の師匠をどうするかですが、総領弟子であるまいけるに弟子入りするパターンが現実では一番多い感じがしますが、こういう場合の一番弟子は、すでに自分の弟子を持っているようなベテランであることが多いから成立するのであって、まいけるのように真打ちとしての実績がなく、なんなら真打ち昇進は決まっていても、正式な真打ちになるのは半年後だったりするものなので、立場的には二つ目だから実際なら難しい感じはします。

師匠の兄弟弟子の一門に入るパターンもあります。この場合だと一生や全生に迎え入れてもらうって話です。
一生も全生も同門であり師匠としての経験も実績もあり問題がないのですが、一生の一門になる事をあかねは拒みそうな気もするし、全生は志ぐまの弟子を迎え入れることをしない気がします。
一剣や、いまだに出ていない阿良川四天王に入っていない真打ちが数人いるので、その中から師匠を選ぶというのもあるかもしれません。

別の師匠を探す時に、阿良川一門以外の弟子になるパターンもあります。
一門同士の関係や師匠同士の関係などで、一人前になるまで預かるような事もあります。
志ぐまと関係が深そうなうらら師匠、関係が良さそうなちょう朝師匠、先代が元々所属していた柏家一門のお世話になる場合もあります。

と、いろいろ書いてきましたが、物語的にはまいけるが志ぐまの代わりに一門を背負っていく方が、読者としては分かりやすく乗りやすいと思います。

志ぐまという潤滑油が無くなる事で、落語連盟と阿良川一門の関係がどうなるかにも注目です。

志ぐまの芸を再整理
”志ぐまの芸”を教えてやろうって話をしていたのに、あかねが「芝浜」を教えて欲しいという要望をしたので、”志ぐまの芸”=「芝浜」だと理解していたのですが、「芝浜」については、いずれって事だったのかな?

ついに明かされた”志ぐまの芸”でしたが、全く分かりませんでしたね。
以前の書いた通り、これは「紅天女」のように、これが披露されるときは連載が終わる時なのかなと思います。

先の話になりますけど、あかねが真打挑戦の時にやるのは「芝浜」なのか”志ぐまの芸”なのかは、気になりますね。

謎に包まれた”志ぐまの芸”ですが未完だという理由は、噺が落語っぽくないからで、枠組み以外をどう埋めるかが大事だという事でした。

志ぐまは先代の”志ぐまの芸”を聞いているため、自分で埋める事が出来なかった上に、語る資格を失ったと言っています。

なぜ先代の型をまんまコピーするというやり方をしてはいけなかったのか?
語る資格を無くしたとはどういう事か?
一生は師匠から許されなかったからというのは分かるのですが、師匠から語る資格を与えられたはずの志ぐまが語る資格を無くすとはどういう事なんでしょうか?
時間的な縛りがあるのかもしれませんが、その理由も難しいです。

いずれ”志ぐまの芸”が披露された時に、なるほど!と納得させてくれることを期待したいです。

そして習得にあたっては、3つの噺を十八番レベルまで極める必要があるという事ですが、この噺を教える前に倒れてしまいました。

今後あかねが”志ぐまの芸”を身に付ける過程は
3つの噺を見つける>3つの噺を極める>志ぐまの芸を完成させるの三段階になりました。

こうなると、あかね噺の物語として、あかねがやる落語は、4つという事になりそうで、連載の終わりまでの道筋もぼんやりと見えてきました。

3つの噺予想
当たらない予想に懲りずに3つの噺を考えてみようと思います。

志ぐまは、師匠から言われたとおりに3つの噺を十八番にするべく努力していると思います。
なので3つの噺は志ぐまの十八番になっているはずです。

”志ぐまの芝浜”だとして一生の逆鱗に触れた事。
泣きの志ぐまと言われる人情噺で名をはせる志ぐまは「芝浜」も十八番である可能性も高く、物語的にも「芝浜」は確実に入っていると思います。

作中で、志ぐまの十八番と言われている「死神」は、倒れる伏線的な意味合いもあるので、違う可能性はありそうですが、入っていてもおかしくないでしょう。

3つの噺は、基本である”滑稽噺””人情噺””怪談噺”から成っていると予想します。
なので最後の一つは”滑稽噺”から、この作品に大きく影響するであろう談志の十八番であった「粗忽長屋」と予想してみます。

他の候補としては、ぐりこが上方に行ってる事から、一つは上方落語から選ばれるのではないかと考えて上方落語なら「らくだ」かな。

”志ぐまの芸”のハードルを上げまくっているのが怖すぎるけど、あれだけ上げまくった志ぐまの落語をあの完成度で唸らせた両先生に期待しつつ終わります。


子供の影から、影で”志ぐまの芸”を披露し、あかねの表情はあえて描かないなど、演出面でも面白かったですね。
とりあえず次回は、志ぐま一門の反応が中心になるのかな?
それを楽しみにしつつ今回はここまで!でわでわー。

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