さよならドビュッシー 魂と人となり
中山七里の「さよならドビュッシー」を読んだ。
終盤、このような言葉が出てくる。
魂と人となりはきっと別々のものなのだろう。普段上品な人でも内面はひどく下品かもしれないし、粗暴な犯罪者も心の内には宝石のような輝きを抱いているかもしれない。そしてその魂は表現することによってやっと表出する。その表現方法は音楽やスポーツ、もしかしたら暴力かもしれない。人間の根幹にある魂に触れるにはただ表現するしかなくて、自分も知らない自分に出会える唯一の方法。
私に合った表現方法を私はまだ知らない。早くその瞬間が訪れてほしいと思ってこの文章を書いている。
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