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歌から生活を感じる ■星野源「恋」


仕事からの帰路、団地の隙間を縫って暗い夜道を歩く。

厚い雲の隙間から、目を細めたらやっと見える程度の灯りのついた星がいくつか。

あ~きょうもやっと一日が終わった・・・。
達成感もないけど、無事一日が終わったことが少しうれしい。

そんなことを考えながら空を眺めていると、頭の中に流れ込んできたのは、星野源の「恋」

この曲の歌詞が、なんでもない生活の一コマにリンクして好きなんです。

営みの街が暮れたら色めき
風たちは運ぶわ カラスと人々の群れ
意味なんかないさ 暮らしがあるだけ
ただ腹を空かせて君の元へ帰るんだ

今日こうしたらよかった、とか
なんでああできなかったんだ、とか

頭の中のごちゃごちゃが更に進化してきたら

なんのために働いているんだろう、だとか
幸せにならなくちゃいけないのに、このままでいいのか、だとか

複雑に考えすぎてしまうこともあるけれど
日々に、そのいちいちに意味なんてないんです。
ただそこに生活があって、暮らしがあるだけ。

お腹を空かせたら帰る場所がある。
満たされたら少ししゃべって笑って、また眠る。

その繰り返しが私の中のグラスに水をそそぐように
意味なんかないけれど、
空になったらまた満たされる。


この繰り返しでいい。
いや、これこそがいいんです。


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