見出し画像

イエスorノー?

先日、
新人が多く入ってきた事もあり、勉強会を兼ねて各仕事場の意見交換の時間を設けて欲しいという意見が上がった。
しかしながら、就労時間である限られた時間の中でそういった時間を設けず、必要な人だけで定時以降にやればいいというのが社長の意見であった。

確かに、直接的な売上に影響はなく現状で上手くいっている、のであればそのような時間を割くのは不必要なのかもしれない。

しかし、社員の前向きな言動を受け止めずにより良い環境やモチベーションを作り上げる為の発言を何故、無下に扱うのだろうか。
僕自身が持ち掛けた話ではなく、どういうニュアンスで伝えたかはわからないので相談をした当人に話を聞いてみた。

そこで一つ思い浮かんでしまった。
枠組みがはっきりされてないという点である。

これがやりたい、あれを知りたい。
なのでそういう時間が欲しい。

僕はそこに対する提案力が足りてないなと思うのである。

上司に相談をする場合、気をつける事がある。
それは、基本的にイエスかノーで答えられる質問にしておくということ。これは上司に関わらずではあるが、相談事の場合幾つか内容がある提案を用意する事が大事である。

例えば、
カレーを作る為の材料の買い出しを頼まれたとする。
その際、カレーのルーを買い忘れてしまった。
じゃあどういう報告をするか
「ルーを買い忘れてしまいました、どうしましょう?」

それでは、報告を受けた側は何を思うか?
(どうしましょうって、、買いに行けばいいんじゃない?
けど時間もかかるやろうし、てかなんで忘れるねん…)

基本的にどうしましょうという、投げかけだけでは相手に頭を使わせ、頭の回転を促すことになる。
もし相手が忙しい場合、そういう邪念は邪魔でしかない。
それではどう報告すべきか
「ルーを買い忘れてしまいまして、買ってきた材料を含めて今から肉じゃがなら作れます。カレーを作るなら往復で20分程かかってしまいますが再度買い出しに出掛けてもよろしいでしょうか?」

というように提案を持ち掛ければ、
カレーから肉じゃがにするか、もしくはかかる時間をイメージさせた上でイエスかノーかで答えさせる。
といったように具体性を付け提案をすることで相手側の負担をなるべく減らしておくことが大事なのである。

今回の場合、
「勉強会を兼ねた意見交換会を開きたいので時間を設けてほしい。」

それでは、どんな勉強会になるのか、意見交換会とはどういうものなのか、上司は鮮明なイメージがつかないので有意性を感じられないのである。
勿論、その際上司が枠組みを作ってくれればいいのだかそれを考える以前に有意性を考えられてしまうとあまり良い回答が得られないのである。

新人が多くなった為や知識を増やしたいといった理由は大事なことではあるが、交渉の際その場をどこまでイメージできて、どのようにプラスになるのか明確になっていない場合は難しいのである。しっかりと明確な枠組みを提案することで、イメージしやすく余計な考えをさせずに判断を委ねることができる。

上手くいけば、
それならやってみようとなるか、もう少しこうしたらいいんじゃないか?であったり、さらにより良いものが生まれる可能性について考えさせる方向にもっていくこともできる。

誰しも前向きな考えを否定したいわけではないと思う。
しかし、思い付きや投げやりな交渉では勝ち取れないことが多い。
首を縦に振らす為には、道筋が大事なのである。
到達点を掲げるだけでなく、そこに行き着くまでのレールを作ってあげる事でより確証性に繋がる。

提案とは如何に相手に頭を使わさせないか_

と僕は思いましたとさ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?