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手紙?


今年に入って間もない頃から
電子書籍で小説を読むことが多くなった。
といっても全く読まない月もあったりしたので読みたくなったらまた読もうの精神で数えてみると昨日で
16冊目を読み終えていた。なので感想を言語化することにした。
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【 恋文の技術/森見登美彦 】

舞台は石川県能登島
京都の大学院から遠く離れた実験所に飛ばされた守田一郎は、退屈凌ぎに文通修行を始める。
京都に住まう仲間や家族、そして森見登美彦と文通を交わすが、想いを馳せる相手には手紙を書けずにいる_
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守田一郎が各相手に送る書簡体小説で、相手からの手紙は読めないものの文通内容がわかってしまうぐらいとにかく読み易かったです。
何度も普通に声を出して笑ってしまうほど、滑稽というか、言い回しの巧さというか、面白可笑しい…いや大変オモチロイ作品でした。
何事ない?日常に捻くれた性格守田の人間模様と周りの人間模様がこんなにもわかりやすく伝わる“手紙”とは凄いものだと感じました。内容には触れませんが、
読み終えると手紙を書きたくなるなぁとなります。

大事な時に、大事な人の為に自分も練習しなくては⁉︎と思うほどです。ですが、大丈夫。
恋文の技術…しっかり自分も会得しました(多分?)
その時が訪れるかはさておき、遠い未来まで覚えていようと思います…。

森見登美彦さんの作品は今年2冊目で、
【夜は短し歩けよ乙女】も読んでいたので、おぉ!となる瞬間もあり読んでてよかったなぁともなりました。
また舞台が京都であることが多い故、自分にとっては読み馴染みみたいなものがあり、それもまた楽しく嬉しい気持ちにもなるので他の作品にも手を伸ばそうと思います。

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小説を読む習慣というほど習慣化はされてないですが、
読んでみるとスイッチが入ってまた読みたくなる症候群に侵されます。様々な人間に触れたり新しい世界観に足を踏み入れたりすると、少し違う人生を歩んだ気になります。

決して自分の身の回りや世界が変わることはなく、特別な展開が急に訪れたりすることもないですが、
読み終えた後の自分は読む前より少し、
心が広くなれた気がします。
そして、

もっと、良い人生を歩みたくなります_

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